弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

UCI 世界選手権 MTB XCO

大会名

UCI 世界選手権 MTB XCO

開催日

2017年9月9日(日)

結果

男子エリート :前田 公平 62位

使用機材等

フレーム     :BH Ultimate29 BH Ultimate27.5XT
タイヤ     :IRC MIBRO for Marathon
クランクセット       :ROTOR REX1.1
チェーン     :KMC X11SL
ホイール         :IndustryNine Trail245
ブレーキ :MAGURA MT8
サイクルメーター     :GARMIN Edge820J
ウェア     :Champion system
アンダーウェア      :CRAFT
ヘルメット       :kabuto aero R1(Japan national)
グローブ,ソックス,シューズカバー:GIRO
ケミカル      :和光ケミカル
サプリメント        :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

前田 公平レポート

オーストラリア、ケアンズでの世界選手権。時差もなく比較的楽な状態で現地入りすることができた。気候は日中は暑く、朝晩は涼しいという感じで東京ほど湿度は高くなく過ごしやすい。海沿いという事もあり風が強いのが気がかりといったところ。
ここケアンズのコースは、ワールドカップが開催されておりRedBull TV の中継で何度か見ているコース。印象的なセクションは、落差が2m近くあるドロップオフ。実際に目にするとどういうセクションなのかが気になるところ。
エリートのレース日までには日があるのでじっくりとコースを攻略していくことに。走り出して最初に気になったのは砂埃。しばらくの間、雨が降っていないらしく路面が乾ききっている。前に2~3人走っているだけでもかなりの砂埃で、前が見にくいような路面。そして、コースインしてすぐに表れるのが先にも触れたドロップオフだ。ただ落ちるだけなのだが、落差の大きさからくる衝撃と、着地点の砂が深いので注意が必要。また、入る手前の砂が浮いており、レースではほぼ視界がゼロになることが予想された。次に出てくるセクションは新設された急斜面落っこちジェットコースターセクション。難しいわけでは無いが如何せん角度が急である。ここは普通にクリアできるものの、エスケープでも国内の落っこちセクション本コースほどの斜度がある。ここを過ぎるとしばらく登りに入る。ただ単純な登りではなく、根っこ、岩、タイトターンの連続で、常に踏みながらコントロールしていく必要がある。試走ペースでもかなりキツく、脚だけでなく上半身もフルに使って登る区間がずっと続く。それを登りきるとロックセクションを皮切りに下りに入る。ロックがかなり大きいのでしっかりとラインを見てトライしていく。その後にもう一か所、斜度の急なロックセクションをこえ、最後はハイスピードのジャンプ、リズムセクション。その中にキャニオンが3つあり、一つ一つが大きい。幅とスピード感を見てトライしていった。ハードなセクションが盛りだくさんで、1周走るのもハードで、下りで落車するとただでは済まなさそうな感じである。
レースはほぼ最後尾からのスタート。視界の悪さから、先のカテゴリーで落車が多発していたという情報から、気を付けながら空いたスペースに差し込んでいった。スタートループでは砂埃で前が全く見えないような状態。結局落車は起きずにループを終えた。基本的にコースの幅が狭く抜きどころがない。一列棒状になり後ろは渋滞。何度もバイクを降り駆け上がった。隙あらば一つでも前に、少しでも緩めると差し込まれる。そんなオープニングラップ。2周もするとバラけてくるが、少し前に選手が見えるのでプッシュする。追い込んでいる状態でコントロールが雑になっていたのか、気に留めていないようなコーナーで落車してしまった。いいスピードで転けたのでダメージもあり、復帰後も思うようにペースが上げられず、さらに単独になってしまった。徐々に自分のペースを取り戻すも-2lapsの62位でレースを終えた。
ロードトレーニングの比重を大きく取り組んできたことで、ベースのスピードや登坂力の向上はこのシーズンで感じているが、それと同様にダートジャンプやダウンヒルのようなスキルも重要だと痛感した。いかに速く攻めるか以前に、下りの突っ込み方やジャンプが飛べるかどうかから試走を始めていては無理だと強く感じた。今回得たことを、自分なりにしっかりと分析してレベルアップしていきたい。ありがとうございました。

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