弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

【Japan Mountain Bike Cup】レースレポート

大会名

ジャパン・マウンテンバイク・カップ

開催日

2023年10月22日(日)

結果

男子 野嵜 然新: 優勝      

女子 小林 あか里:2 位

使用機材

タイヤ                           : 野嵜 Vittoria  (F: MEZCAL 1.3 bar R: MEZCAL 1.3bar)  

                       小林Vittoria  (F:BARZO 1.2bar R: MEZCAL1.2 bar)  

サイクルコンピュータ :WAHOO BOLT

ホイール        :INDUSTRY nime

BB                         :WISH BONEセラミックBB

ウェア         :ekoi

サングラス       :ekoi

ヘルメット       :OGK kabuto IZANAGI. AERO-2

ケミカル                :和光ケミカル

サプリメント      :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

野嵜 然新レポート

2023年のMTBシーズンもいよいよ最終戦。昨年全日本選手権が行われたオリンピックコースでのレース。

コース難易度は世界水準の物であり、間違いなく日本最高峰のコース。テクニック、フィジカル共に問われすぎるくらいのコースだが、自分としては今まで走って来た中でこれだけ楽しいコースには出会ったことがないくらいの場所。

今年もここでレース出来るのが楽しみで仕方なかったが、前日試走で枯山水のAラインで肋骨を強打してしまい、シフトレバーが折れてしまい、身体的にも骨折してるんじゃないかと言われた。1時間後くらいにバイクを直してもらい身体の回復を見て、もう一度コースイン。痛みはそれほど酷くなく、レースに出れる状態であるとは感じられた。その後は最初にミスしてしまった枯山水含め、全体的なラインの確認を行い、試走を終えた。

レース当日の朝は朝露で若干だが岩場の上は無駄なブレーキングをすると滑る事を確認してスタートへ。

最初は広く、長いストレートなため、1列棒状になって進んでいく。自分はまずは4番手に付けてレースを展開。身体のかかりは少し悪く、常連の滝には3番手で入るが、前の選手のミスに詰まってしまい、5番手まで順位を下げる。その後、登りで3番手まで順位を戻すがチョップスティックス後のシングルトラックで再びミスをして4番手に下がる。幸い前3人との距離は近かったため、焦らずペースを戻そうとするが、ワサビの登りで2番手を走っていた工藤選手がパンク、そして自分の前で垣原選手がミスをして自分もそこに詰まってしまい、降車する形に、その隙に先頭を走っていた松山選手が1人逃げてしまい、焦って追いかけ、枯山水前の登りでなんとか捕まえる。その後の伊豆半島は後ろで少し様子を見て、2周目に差しかかる直前のホームストレートでペースを上げて、先頭に立つ。ここで松山選手はなんとか見える範囲で着いてくるが、常連の滝が終わり、フィードを過ぎた所で、松山選手のパンクしたとの声が聞こえ、差が開く。自分としては松山選手や工藤選手はユース界でもトップレベルに技術のある選手なのでその2人がパンクするなんて普段のレースなら考えられない。自分も気をつけなければマズイと思い、下りは攻めつつ丁寧に走った。

その結果なんとかノントラブルで3周を走り切り、今季MTBシーズンの最終戦を勝利することができた。

何が起きるかわからない。それを再認識させられたようなレースだった。

そして、これが今季のMTBは最終戦。今年は全日本選手権での優勝を絶対としていたが、それが出来ずに悔しいシーズンになった。来年からはジュニアクラス。この競技で世界のトップになる為にはどうしていけば良いか、しっかり向き合って行きたいと思う。

今回も沢山の応援、サポートしてくださった皆様、そして、自分が壊してしまった箇所の機材を貸してくださった方々、そして、チーム、スポンサー様ありがとうございました。自分1人では恐らく何も出来なかったと思います。

今週末はユースとして走る最後のレース。四日市全国ジュニアロード。思い残すことのないように走りたいと思います!

小林 あか里レポート

アジア選手権前、最後のレース。

マウンテンバイクのレースは、9月末のアジア大会以来。それ以来、試合形式で追い込んでいなかったので、不安は多少あった。

今回のレースには、ワールドカップのエリートライダーでワールドカップでの優勝経験もある、オーストラリアのレベッカ選手がエントリーしていた。

目標はその選手と互角に戦うこと、勝つことであった。

レースは伊豆のオリンピックコースで行われ、周回数は6周回。昨年よりも1周多い形になった。スタートは5キロサーキットを逆走する形で、アスファルトを500mほど走るレイアウト。そこから、天城越えと呼ばれるセクションに入る。

アスファルトが長いため、スロースタートになった。アスファルト区間が残り300mほどになったところで、ペースを上げる。自分を先頭に天城越えセクションに入る。

そこから1周は自分が先頭でレベッカ選手とパックで走る。1周完了時のアスファルト区間で先頭交代をし、2周目はレベッカ選手を先頭にパックで走る。

登りやテクニカルセクションでは、テールトゥーノーズで走る。しかし、テールトゥーノーズで走る機会が少ない自分にとって、テクニカルセクションでのテールトゥーノーズは前の選手との距離感が掴めず、浄蓮の滝セクションのロックセクションでレベッカ選手とタイヤを接触させてしこまい、バランスを失った。1度足を着くと再乗車が難しい場所でのミスは、レース後半のタイムギャップとなってしまう。

そのミスにより15秒ほどのタイムギャップが付き、レベッカ選手を追う形となった。4周目にはタイムギャップを少し縮められたが、45秒まで開いたタイムギャップを逆転することはできなかった。

40秒差でのゴールとなった。

コースの状況を読み、冷静に集団で走ること。ワールドカップのトップで戦うために必要な技術である。それを経験として学べたのはよかったと思う。

また、15秒のタイムギャップが40秒まで広がってしまった原因として、細かなライン取りが自分にはまだ無駄があり、精査する必要があるということも分かった。

今回のレースは、大きな自信になった。レースを走る楽しみ、戦う楽しさを再認識し、アジア戦に向けて気持ちを100%にすることができた。

応援、サポートありがとうございました。

そして今週末は、この2年間積み上げたものを全て発揮し、最高の試合にできるよう走ってきます。

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