弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

2023UCI世界選手権グラスゴー

©︎Kei Tsuji

大会名   

UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS 2023 GLASGOW SCOTTOLAND

開催日  

2023年8月13日(日)

結果  

【女子エリート&U23】 小林 あか里 DNF 

使用機材等   

フレーム               :FELT,FR FRD  DISC

ホイール                      :VISION METRON40SL DISC ,METRON60SL DISC ,

タイヤ・チューブ      :Vittoria Corsa Pro, Corsa Graphene2.0

BB         :WISHBONEセラミックBB

ハンドル・ステム    :FSA SL-K

サイクルメーター    :WAHOO BOLT,ROAM

ペダル          :WAHOO SPEEDPLAY ZERO 、AERO

サドル        :sellesanmarco SHORTFIT 2.0 Carbon FX

サイクリングウェア   :ekoi

サングラス      :ekoi

ヘルメット            :OGK kabuto AERO-2 ,IZANAGI

シューズ        :GAERNE カーボンG-STL,G-Sprint

ケミカル               :和光ケミカル

サプリメント      :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

小林 あか里レポート

自己評価 : 80点 

今回の世界選手権、最終日に行われたロードレース女子エリート&U23。

前々日に行われたクロスカントリーから中1日でのレースとなった。

今回の会場となったスコットランドは、1日のうちに雨が降らないことはほぼ無い場所であった。路面は濡れると歩いているだけでも滑るような状況になる。

前日に行われた男子U23のロードレースでも雨が降り、落車が多数発生していた。

コースは60kmほどをラインコースで走ったのち、グラスゴー市内のサーキットコースを6周するレイアウトであった。ライン区間は起伏が激しく、道路の道幅変化も激しい。そのため、落車が多く発生していた。

さらにサーキットコースはコーナーが多く、滑りやすい。ライン区間を無事終えたとしても、位置取りが良い場所でサーキットに入れなければ、一瞬で集団から置き去りにされてしまうコースであった。

出走は207人。今回の指示、目標は、ライン区間からサーキットコースへ集団で無事に入ることであった。

200人以上の集団で走ることが初めてだった自分にとって、四方八方に選手がいる状況は恐怖であった。パレード走行中ですら、目の前で落車が起きる。幸い、雨は降らなかったためある程度視界は確保されていた。また、路面も少し濡れているのみで水たまりなどはなく、その点では走りやすかった。

しかし、集団の中にいるときは前方の道路状況は全く見えず、細かいアップダウンで生じるスピード変化により、集団後方にいた自分は常に踏みなおしをして加速しなければならなかった。集団の中でうまく前へ抜け出したいが、集団中ほどまで行くと後ろに押し戻されてしまう。それを繰り返し、ライン区間のKOMポイントに入る前までにはメイン集団から遅れを取ってしまった。

そのなかでも、遅れた選手で集団ができ、登りに入っていく。ここで遅れればタイムアウトになる。登りに入ると前の集団が見えたため、数人の選手と車列を使いながら前へとジャンプアップを図る。

そして、下りに入るところで前の集団に追いつき、そのまま集団で下っていく。下り切り、周回まで残り10㎞のところでメイン集団にも追いつき、そのままサーキットへと向かっていく。

サーキットまで残り3kmほどから位置取り争いが起き始めた。ここで、経験のない自分は位置取りができず、後ろの方でサーキットに入った。

縦に伸びた集団は、サーキットのコーナーごとに中切れが起き、いくつかの集団に分かれていた。その集団に入ることができなかった自分はサーキットを1周半して、レースを降りた。

今回、ロードレースで初めて世界の舞台を走らせていただき、世界レベルのレースを目の当たりにした。それは、自分が世界で戦っていくために何が必要なのかをはっきりさせてくれるものだった。

ラインコースでおよそ半分がDNFになったなか、周回コースまで集団で走り切れたことは大きな自信となった。しかし、集団で走ることに慣れていない自分は、勝負をするところへ行くことができず、悔しかった。そして、必ず勝負できる集団で走れる選手になりたいと思った。

このレースを無事終えることができたのは、多くの方々のサポートがあってのことです。

本当にありがとうございました。

Photo by ©︎Kei Tsuji

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