弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第91回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース

大会名   

第 91回 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース

開催日  

2023年6月24日(土),25日(日)

結果  

【U23女子】         小林 あか里   優勝 

【U23男子】    五十嵐 洸太    5位

        青島 冬弥   21位

        細川 健太   35位

         岩田 聖矢   DNF

          藤本 元貴        DNF

【男子エリート】内田 宇海   DNF

【U17男子】         野嵜然新    19 位

使用機材等   

フレーム               :FELT AR FRD DISC ,FR FRD ,FR Advanced DISC

ホイール                      :VISION METRON40SL DISC ,RIM BRAKEチューブラー

タイヤ・チューブ      :Vittoria Corsa Pro, Corsa Graphene2.0

BB         :WISHBONEセラミックBB

ハンドル・ステム    :FSA SL-K

サイクルメーター    :WAHOO BOLT,ROAM

ペダル          :WAHOO SPEEDPLAY ZERO 、AERO

サドル        :sellesanmarco SHORTFIT 2.0 Carbon FX

サイクリングウェア   :ekoi

サングラス      :ekoi

ヘルメット            :OGK kabuto AERO-2 ,IZANAGI

シューズ        :GAERNE カーボンG-STL,G-Sprint

ケミカル               :和光ケミカル

サプリメント      :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

小林 あか里レポート

自己評価 : 50点

今回の全日本選手権は、エリートの選手と優勝争いをすることが目標であった。

サイクルスポーツセンターの8kmコースを使って行われた全日本選手権は、6月24日12:30スタートだった。女子エリートとU23の選手が混走する形で、8km×11周でレースが進んでいった。

当日は蒸し暑く、午前中の男子U23のレースでも何人かの選手が熱中症で倒れていた。そのため、女子レースは暑さにかなり警戒してのレース展開になることが予想された。

レーススタート後4周ほどは、大きな動きもなくレースが進んでいく。しかし、この時点で自分の体があまり動いていないのを認識した。周りの選手の息遣いもかなり荒かったため、きついのは自分だけではないと言い聞かせながら5周目のKOMの登りに入る。ここで、与那嶺選手がペースを上げる。KOMの登りの後のダウンヒル区間では自分が一番速い自信があったので、ペースアップにはあまり慌てずに反応することができた。

しかし、このペースアップにより人数は絞られ、与那嶺選手を含む5名ほどの集団になる。そこにアンダーの選手はいなかったので、そこからはエリート選手との争いを意識し始めた。

与那嶺選手のペースアップはその後の登り坂全てであった。そのペースアップはアタックというよりも、加速していく感じであった。その加速に反応できず、先頭集団は与那嶺選手を逃がし、3名の追走集団になる。追走集団のなかでは、気温が暑くなり、前のペースが落ちるのではないかという予想も少しはあったように感じた。

レースは残り半分。暑さは落ち着き、涼しくさえ感じられるようになっていた。

しかしながら、そこからペースアップをすることは出来ず、足が攣り始める。さらに追走集団のラップタイムが落ち始め、後ろの選手とのタイムギャップが縮まっていることを認識した。3名の協調で少しペースアップを図った。ただ、それ以上のペースアップをすることはできない。そのまま最終周回に入り、2位争いのゴールスプリントへもつれ込んだ。

自分は全体3位U23優勝という形でレースが終わった。トップとのタイム差は7分以上あった。

自分の力不足を再確認できるレースとなった。

U23で連覇できたといううれしい気持ちがある一方で、エリート選手との優勝争いができなかった悔しい気持ちもあります。

この悔しさを忘れずに、これからも日々精進し、来年はエリート優勝ができるよう頑張ります。

応援、サポートありがとうございました。

五十嵐 洸太レポート

自己評価 : 90点 

全日本選手権の目標は優勝である。U23カテゴリー最後の年となり、高いモチベーションでレースに挑むことができた。

男子U23は日本サイクルスポーツセンター8キロコースを14周する112キロで行われた。

登りの厳しいコースであり、前半は脚を貯めて後半勝負と考えていた。また気温も高く、補給を多く摂ることを意識した。

スタートは落ち着いており、アタックも掛からなかった。多くの人が後半勝負だと思っていると感じた。

5周目から逃げができ、数名が先行していく。

メイン集団のペースは変わらず、余裕を持って周回を重ねることができた。

9周目にキナン津田選手がペースを上げ、それに同調して動いていく。逃げを吸収し、集団の人数も一気に絞られた。

そこから動きが始まり、津田選手を中心にアタックが掛かる。数名で抜け出すことはあったが、すぐに牽制となり捕まるのが繰り返された。ペースアップに反応できるのは、VC福岡鎌田選手、シマノレーシング天野選手など数名の選手のみであり、特に鎌田選手は余裕があるように感じた。

残り2周には、5名まで絞られる。秀峰亭前を過ぎてからの登りで鎌田選手がペースを上げ、着いていくので精一杯であった。頂上手前で少し遅れたが、下り区間で追いつくことができた。合流すると牽制となり、5名で最終周に入る。

最終周でも、秀峰亭前を過ぎてからの登りで鎌田選手がペースを上げていく。前半は粘ったものの、斜度の上がる後半区間で遅れてしまった。先頭3名が先行し、遅れた天野選手と追いかけるも差を詰めることはできなかった。

残り300メートルで天野選手がスプリントを始める。ちぎられてしまい、5位でゴール。

優勝を目標としていた為、悔しい結果となった。しかし、脚勝負で遅れてしまったので、レース中の後悔はない。展開で無駄足を使うこともなく、冷静に走ることができていた。

また全日本選手権を目標に、半年間準備してきたことは良い経験になったと思う。

後半戦もレースは続くので、練習を積んで備えていきたい。

最後になりますが、多大なるサポートを頂き、スポンサー様、サプライヤー様、チーム関係者の皆様、ありがとうございました。

青島 冬弥レポート

自己評価 : 50点 

日本CSCロードの8キロコースで行われた。気温と湿度が高くなることが予想されたので事前から水分をしっかりと摂りレースに臨んだ。前回のJBCFでのレースから反省点を踏まえトレーニングを行ってきた。今回はその成果を十分に発揮できるよう最後までとにかく諦めずに走ることを大切にした。

スタートしてから集団は比較的ゆっくりなペースで進んでいった。決して早くはないペースであったが、気温が高いことと、休める場所が少ないことから徐々に疲労していき、じわじわときつかった。時折ペースが上がることもあったが、中盤までは淡々とレースが進んでいった。自分もアタックを選別しながらレースを進めていった。逃げも数名できていることから、必ずどこかでペースがあがることが予想されていたので、補給をしっかりととりながらレースを進めていった。案の定、レース半分ごろに一気にペースが上がり、一列棒状に集団が伸びた。ちょうど後ろに下がりつつ補給をとっていたこともあり、かなり脚を使うことになってしまった。なんとかバック側の急勾配の登りを集団後方でクリアしたが、下りと登りであった2回の落車によって完全に離されてしまった。ペースが上がることは予測出来ていたのに後ろに下がってしまっていた。集団から遅れてしまってからはひたすらに自分のペースで走り、何人か遅れた選手と回しながら走り、なんとか完走することが出来た。

今回のレースでは、中盤に後ろに下がってしまったことによって集団のペースアップに対応できなかったのが反省点である。補給を取る時も油断せず、しっかりと前で受け取り、レースの展開に備えなくてはいけなかった。また、トップの選手との実力差を痛感した。一周のペースアップにしっかりとついていき、その後も先頭集団に残ってレースができる実力をつけなくてはいけない。フィジカル、メンタル面でもまだまだ足りないと感じた。遅れてしまってからは、諦めずに最後まで走ることが出来たのは良かったが、今の実力では完走が精一杯であると感じた。少しでもトップの選手との実力差を埋められるよう残りシーズンを戦っていきたい。

今回のレースで、自分の実力、立ち位置、トップ選手との実力差を確認することが出来た。この経験、体感を忘れずに今後の練習に活かしていきたい。

最後になりますが、暑い中、長時間サポートしていただいた佐藤GM、平川マッサー、小林さん、多大なる支援をしてくださる渡辺監督、スポンサー、サプライヤーの皆様、ありがとうございました。

次のレースまで少し空きますが、気を抜かず、少しでも強くなれるよう精進いたします。

細川 健太レポート

自己評価:30点

天気は晴れ。朝8時スタートだが朝からかなり蒸し暑く、レース中気温が上昇した。

レースが始まり、序盤からハイペースだと思ったがそうでもなく、かなりゆっくりとしたペースだった。そのためレース終盤にレースが動くと思い、水を体にかけて冷やしたり、ボトルや補給をいつもより多く摂る事に集中した。

しかし、かなり暑かったこともあり、少しだけ足が攣りそうになっていた。

そしてちょうど半分が過ぎた辺りからレースが動き出し、8kmコースの1番キツいところで攣ってしまい千切れてしまった。その後も集団が見えてはいたが、踏ん張り切れずそのままドロップしてしまった。

そのあとはほとんど1人で走り、なんとか完走だけはした。

正直、自分の苦手なコースで完走できて良かったという気持ちもあるが、完走だけしかできなかったという悔しさもあった。後半戦もレースが続くのでしっかりと頑張っていきたい。

スポンサーの方々、レーススタッフの方々、GMの佐藤さん、マッサーの平川さん、小林さん、応援して下さった方々、皆さんのお陰で全日本走り切ることができました。ありがとうございました。

岩田 聖矢レポート

自己評価 :65 点 

修善寺CSC8kmコース×14周回で争われた。

前日のTTでも調子の良さを確認していたので、後半勝負と自分に言い聞かせ、前半は自ら動くことを我慢していた。

比較的余裕を持って周回をこなしていく、逃げが出来てもタイムは1分以上広がらず、全く焦りもなく、集中していた。

しかしレース半分辺りで自分のバイクがメカトラブルに、集団後方に下がり、マビックのサポートカーから代車を受け取り、集団に追いつく。

マビックの代車ではポジションなども合っておらず、これでは優勝争いが出来ないと判断し、次の周回でピットに戻してもらって、自分のバイクに乗り戻した。

直後は変速機が動き、ペースアップの後の絞られた先頭集団まで自力で戻れたが、そこでまた変速しなくなってしまった。

代車でそのまま走れば完走は出来たと思うが、優勝だけを狙っており、この判断に悔いは無い。

しかし、コンディションなども合わせられていただけにやるせない気持ちになってしまった。

同時に全日本選手権のタイトルは簡単には取れないものだとも痛感した。

すごく落ち込んでいたが、いつもサポートしてくださっている佐藤GM、渡辺先生など、周りの方が自分と同じように悔しがってくれている姿を見て、少し前向きな気持ちにも切り替えることが出来そうだと思えることが出来た。

いつもサポートしてくださっている、サプライヤー様、スポンサー様、チーム関係者の皆様、

このような形で結果を残せず、申し訳ございません。

しかし、しっかり切り替えて後半戦に備えていこうと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。

いつもありがとうございます。

藤本 元貴レポート

自己評価 : 20点 

今年の全日本選手権ロードは伊豆CSC8kmコースとなり、同コースを6月4日のJBCFの大会で走ることが出来たのですが、非常に厳しいコースレイアウトとなっておりそれに向けて減量、練習でのワット向上などインターバル強化に力を入れて取り組んで来ました。

当日は8時からレーススタートで5時には起きてそのタイミングでご飯をしっかり摂り、1時間前くらいにはローラーとかなりタイトスケジュールで組んで行き、整列に向かいました。

スタートラインに立った時の隣の選手はチームメイトの五十嵐さんで少し心の余裕か緊張が解れてフレッシュな状態でスタート出来ました。

今回のレースも前回のJBCFの大会同様序盤からハイペースになると予想していたが、今回はそうでもなく、1周”14:15:00”程でレースは進んでいきかなりスローペースで進行していました。特に誰かがアタックして逃げが起きる。みたいな展開はなく集団は1つで進んでいました。私の体力的にまだ力を持て余していたのですが、5周目を過ぎたあたりでパタリと力が入らなくなってしまい集団から落ちてしまいました。その後1周ほど走り先頭から10分離れてしまった為リタイアとなってしまいました。

今年からU23カテゴリーとJPTと言うカテゴリーで走らせてもらっていて刺激を受ければ強い選手に自分の現状を思い知らされて挫けてしまう所もありましたが、それでも自分は強くなる、今やらないと次はないと言う気持ちで挑んで来ました。4月末くらいから練習強度を上げて来て5月中旬の成長曲線はこのまま行けば俺が1番強いと思いながら練習していたのですが、実際はそう甘くもなく、今まで積み上げれてなかった土台が崩れ始めて6月くらいから日々の倦怠感を感じながら誤魔化し誤魔化しで我慢していくも段々気持ちの面が誤魔化せず我慢も出来なくなってしまいました。

ただそれまでやっていた事は間違っていなく途中の過程で少しやり過ぎてしまい土台を崩してしまった箇所が原因で、今は後半戦に向けて体を作り上げていきたいと思います。

最後になりますが、応援してくださった地域の方々や日々、サポートしてくださっている渡辺監督、佐藤GM、スポンサーの皆様

ありがとうございました。

内田 宇海レポート

自己評価:40点

天気は晴れ。かなり暑さがあり、補給と体温を下げる対策が必要だと感じた。

初のエリート全日本選手権ともあり緊張があった、メンバーも強い選手ばかりで厳しい展開が予想された。

序盤JCLチーム右京のメンバーが逃げに積極的に動き2周目に10名ほどの逃げが出来て自分は見送ってしまった。

序盤の逃げで最後まで逃げ切る事を予測できなかった。

逃げのメンバーは強力でタイム差がみるみる開いていく集団はサイクリングペースになってしまった。

中盤から宇都宮ブリッツェンが牽引し始めたがあまりタイム差が詰まらない。

新城選手がメイン集団からアタックを仕掛け活性化をはかるが金子選手やEFの選手、シエルブルー木村選手、自分など以外が協調しなくペースが上がらない。

金子選手が集団をかなりの時間引き、少しずつ詰まるが追いつくペースではなかった。

残り4周のオメガカーブの折り返しでスリップしてしまった。

焦りがあり冷静ではなかった為コーナーを攻めすぎてしまった。

昨年熊野でも少しの遅れをコーナーで取り戻そうと攻めすぎてコケてしまった。

少しの差で焦らず冷静にコーナーを処理すべきだった。

せっかくのチャンスをつまらない落車で無駄にしてしまいやるせない気持ちになった。

サポートして頂いてる皆様にも申し訳ない気持ちだ。

今後はこのような事がないようしっかり反省したい。

だが10名ほどになったメイン集団でもしっかりレースを運べていたのは成長を感じた。

ここからさらにフィジカルと技術の向上を目指し練習していきます。

サポートしていただいた佐藤GM、渡辺監督、平川マッサー、スポンサーの皆様、本当にありがとうございました。

野嵜 然新レポート

自己評価 : 25点 

今年も日本一を決めるスタートラインに帰ってくることが出来た。だが去年と違うのは勝ちたいと思ってここに来たこと。また、自分の全日本の会場は修善寺ではなく、京都美山で開催される。コース的にはほぼフラットなコースで上りは一ヶ所だけ、差がつきづらく、集団スプリントになると予想していた。

レース当日の緊張はそれほどなく、いつも通りにスタートラインに向かった。レースの距離は50km程なので、前半からかなりハイペースで進む。なるべく前の方にいたかったが、前に上がる技術が全くなく、1周目で無駄足をかなり使ってしまう。そこからは自分でなんとか前に上がれる用に調整して、上がる事は出来ていた。登りなどはチームの練習でかなり練習していたので楽に行けた。展開としては時々飛び出す選手もいたが、全く決定的な動きにならず、レースは進んでいった。その後、やはり大きな動きはなくスプリント決着になると考え、最後の登坂で集団の先頭の方に上がり、最後の下りに入るが自分の下りがすごく遅く、一気に10人近く順位を下げてしまう。下り終わった後の平坦に入った時に15番手程度、そこからスプリントするがさらに集団後方に埋もれてしまい、19位でゴールした。

今回のレース、何も出来なかった。レース前に出し切って終わろうと思っていたが、それが全く出来ず最初から最後まで情けない走りになった。それは自分のフィジカルの弱さもあるが、1番は気持ちの問題。攻め続けるっていうことをいつも肝に銘じていたはずだが、この1番大事な時に忘れてしまっていた。この失敗を経験だけで終わらせないため、大事なのはここから。次のレースで今回感じた悔しさを爆発させたい。全日本の悔しさは全日本でしか返せないと思う。また来年に向けて、少しずつでも積み重ねて行きます。沢山の応援と佐藤GMを始め、多大なるサポートをしてくださった、チームの皆様やスポンサーの方々ありがとうございました。

ホーム チームへの思い プロフィール スケジュール