弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第19回JBCF石川サイクルロードレース

大会名

第19回JBCF石川サイクルロードレース

開催日

2021年7月11日(日)

結果

JPT:井上 文成 4位,入部 正太朗 17位, 香山 飛龍 21位,津石 康平 35位,中島 渉 39位,小川 恵佑 DNF,

川野  碧己 DNS

 JET1:久賀 壮大  オープン 27位   

JFT:唐見 実世子  優勝,金子  尚代   13位

使用機材等   

フレーム               :FELT FR1 DISC,AR FRD DISC,FR FRD DISC

タイヤ・チューブ      :Vittoria Corsa Graphene2.0

サイクルメーター     :WAHOO BOLT,ROAM 

サイクリングウェア        :RAPHA

アフターレースウェア   :RAPHA

ヘルメット             :OGK IZANAGI,AERO CR-1 EV

シューズ         :NORTHWAVE EXTREME,EXTREME PRO

グローブ         :ROECKL

ケミカル               :和光ケミカル

サプリメント        :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

バイクスタンド     :リッカルアルミサイクルスタンド

入部 正太朗レポート

今回は相性も悪くない石川のコース。

天候は安定せず雨が降ったり止んだりで路面コンディションも変わるので、コーナーリングなどは常に集中して臨んだレース。しかし暑くはなかったので走りやすかった。

レースは序盤からアタック合戦となりペースも速かったが、チームメイトの香山選手や井上選手もしっかり対応してくれていて、後手を踏む事はなかった。

その後3周目に入った所の登りでシマノ木村選手がアタックし、そこに有力チームが反応しているのを見て僕も反応したら5人の逃げ集団が形成された。

シマノ 木村選手

愛三  草場選手

マトリックス 安原選手

ブリヂストン 沢田選手

弱虫ペダル  僕

逃げが決まった直後は、5人という人数は決して多くはなく残り距離も80km以上あり逃げ切りは難しいかもしれないと思った。

更にこのコースは集団が勢いを増すと一気にタイム差が縮まる事を過去の経験から知っていた。

しかしながら、各有力チームで力のある選手ばかりが乗ったこの逃げならこの難しいミッションを達成できるのではないかと希望も持てていた。

5人は協調し最大3分差のアドバンテージを得た。みんな熟練者ばかり。後半に上げ直しが必要な事も共有出来ていた。とてもワクワクして楽しかったし、チャレンジする事はとても大切な事だ。

逃げが決まった3周目のラップタイムは20分49秒でタイム差を稼いだ4周目からのラップタイムは後半を意識しつつペースをキープする事を意識した。

4周目 21分59秒

5周目 21分54秒

6周目 21分58秒

と他の選手達とほとんど誤差がない安定したペースを刻む事が出来た。これは逃げ切りを図るにあたって重要なテクニックだ。

そしてラスト2周でタイム差は2分程あり、いよいよ逃げ切りも視野に入ってきて気持ちは高ぶってきた。

ここからはいかに上げ直しが出来るかが勝負を左右するので、僕達はペースを上げた。

7周目 21分34秒

6周目から24秒の上げ直しをした7周目の後半で僕は一度アタックをして揺さぶりをかけてみたが、タイム差が微妙な事もあり再びみんなで協調体制を築いた。

そして8周目のラスト周回へ。

僕達は更に1段階ギアを上げてペースを上げた。踏めている感覚はあった。

しかしタイム差はみるみる縮まってくる。

「マジか、、、集団はどんなスピードで走っているんだ、、、」

そんな事が頭をよぎる。

そしてラスト4kmの最後の登りの麓でタイム差は遂に15秒まできてしまう。

ここでシマノ木村選手がアタックしたので、僕は便乗して最後まで逃げ切りにチャレンジし続けた。

しかしラスト2kmを切ってから集団に飲み込まれてしまい僕達の逃げチャレンジは幕を閉じた。集団は11人のスプリントになりチームメイトの井上選手が4位フィニッシュし、個人総合ランキングを3位まであげた。素晴らしい。

僕はラスト2kmを切ってから捕まってからちょっとして集団から千切れたのでそのまま単独でゆっくりと走り17位でフィニッシュした。

しかし逃げが捕まった後の単独でゆっくりゴールした時の僕のラストラップですら「21分13秒」と7周目より21秒速かった。しかも最後のゴールはコースが若干変わり距離も長くなる。なので逃げの5人はラスト2周で24秒からのラスト1周で21秒どころじゃない上げ直しは出来ていた事になる。

しかしラスト1周の集団のペースはなんと「19分20秒」と全周回で最速タイムを叩き出していた。集団の猛追恐るべし。本当にとてつもない勢いで迫ってきた。

このデータは非常に有意義なものになると考えている。何故なら逃げが好きな僕にとって、もしまた来年以降ここでレースに参加出来る機会があれば参考にできるからだ。メモしておこう。

とにかく80km逃げてラスト2kmを切ってから捕まるのはとても悔しかったが、僕達逃げグループは出来る限りのチャレンジはした。一緒に逃げた選手にはリスペクトしかないし、とても楽しい時間だった。ありがとう。

そして、集団の猛追にもリスペクトしかない。あの半端ない速度から逃げ切るのは厳しすぎた。本気の追いかけっこはとてもエキサイティングな時間だった。

優勝したのはクリテリウムでも一緒に逃げた今村選手だ。さすがとしか言いようがない。

今村!優勝おめでとう!!!

今回のレースで今年の前半戦は終了した。

次は9月の予定なので、そこに向けてまたしっかりと準備したい。

いつも大会を開催してくださる大会関係者の方々、応援してくださる方々、サポートしてくださる方々、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

 井上   文成 レポート

先週の広島に引き続き調子が良かったので勝つことを目標に走った。

集団有利なコースだったので10人以下の逃げには乗らない予定でしたが、逃げが決まるまで時間がかかり香山選手が疲弊していたので自分もフォローに入り二周目で5名ほどの逃げに入った。その後すぐに吸収され次のタイミングで入部さんが乗った逃げができた。

それからは有力チームがコントロールを始めたので弱虫ペダルはシマノレーシングの後ろに隊列を組み脚を貯めることができた。その後ゴールまでラスト1キロで入部さんが乗る逃げをキャッチした。

最終局面に至るまでのペースアップには難なく対応することができた。しかし、距離が短く脚を貯めている選手が多く最後のスプリントはパワー勝負となり先頭を捲ることはできなかった。

今回、脚を貯めて最後スプリント勝負という後半勝負は初めての経験となり今後同じような場面がきて勝てるように練習を続けます。また集団に残って走った香山選手、中島選手、津石選手は僕が走りやすいようにフォローしてくれたり、香山選手は最後の局面でアシストしてくれたりと後輩の成長を感じることができとても嬉しかったです。自分ももっと強くなれるように頑張ります。

応援ありがとうございました。

香山 飛龍レポート

今日の目標はしっかり逃げの動きをし、乗る事。そして自身のチャンスを見出だす事とエースの井上/入部選手を温存する事。

1周目から前に位置し、しっかりアタックに反応していく。今回のレースは力業の割合が高く、様子見という感じはしなかったので疲弊も早かった。

何度か反応してから、1周目から2周目に入る登りで大規模なアタックがあり、反応。良い人数で離れたが、集団が容認してくれなかった。それからも井上選手のフォローを受けつつ反応を続けるものの、2周目から3周目に入る登りで常に反応してしまったため、オールアウト。そしてその埋め合わせを入部選手がしてくれた為チームとして後手を踏むことはなかった。

最大限動いたし、気持ちの緩みも無かったが、エースを逃げに乗せるという結果は反省の余地がある。

そこからは集団で井上選手を守るように固まり、周回を重ねる。残り2周で大きなペースアップがあったがここでは粘り、最終周回で井上さんの位置を作ることに専念。

最後の登り途中までアシストし、自分はドロップした。

もし最後アシストしていなくても、前半の消耗が大きく残るのは難しかったと思ったので、やってよかった。しかし、逃げも最後のアシストももう一段階クォリティを上げられたら自分にとっても、チームにとっても有益だと考察している。

前半戦、サポートありがとうございました。一回休みを入れて、ポジティブな気持ちで後半戦に向けてトレーニングをしていきます。今後とも宜しくお願い致します。

小川 恵佑レポート

1周目のアタック合戦に参加し、逃げチェックで動くが前日の落車影響もあり、走れるコンディションではなかった為、序盤でレースを降りる結果になってしまった。後半戦に向けて再度調整し、チームに貢献できる走りを目指したいと思う。

応援とサポートで献身的に尽くしてくださった皆様に感謝の気持ちを込めて復活しますので、今後ともよろしくお願いします。

中島 渉レポート

2019年に以来となった石川ロードレースが2年ぶりに開催されました。

アップダウンが多く登りも長いコースと聞いていたので、自分にとってはとても苦手なコース。ですが距離がそこまで長くないので、完走はマストとしレースに望んだ。

スタート直後からアタック合戦となりコースを知らない自分は少しセーブしてしまい、香山選手と井上選手に多く働かせすぎてしまった。特にエースの井上選手に足を使わせてしまったことは反省すべき点だと思う。3周目の最初のアタックに入部選手が反応し、また有力チームの5人が乗ったため集団は落ち着いた。次の動きに備えて井上選手を守る形で、シマノレーシングの後ろに位置取りをした。愛三工業レーシングチームが集団をひき、周回を重ねるごとに逃げ集団とのタイム差を少しずつ縮めていった。ラスト1周に入る手前の坂で集団がペースアップし、ドロップしてしまった。遅れた選手たちでラスト1周を完了し、39位でのゴールとなった、

少しずつレースの走り方は分かってきたが、まだまだフィジカルが足りていないので後半戦に向けて練習を重ねていきたいと思う。またもっと登れるようになって前半から逃げに乗れるようになりたいと思う。

悪天候の中、サポート、応援等ありがとうございました。

津石 康平レポート

今回のコースは1周13.6kmのコースを8周回で行われた。全体的に集団内で走ると脚を溜めることが出来るコースだった。

チーム内でのミーティングでは序盤の逃げに香山選手に乗ってもらい、後半のために入部選手と井上選手を温存するという作戦でした。そのために僕は序盤の逃げに香山選手が乗るための動きをサポートする動きを心がけた。

しかし結果的にはサポート不足で香山選手の負担が大き過ぎた為、井上選手や入部選手に脚を使わせてしまい逃げには入部選手が乗るという流れになってしまった。逃げに誰も乗れないという最悪の結果にはならなかったが温存してもらう予定の2選手の脚を使わせてしまった事は大いに反省するべき点だと思いました。

入部選手を含む5人の逃げが決まった後、集団は落ち着き愛三工業のコントロールに入った。集団内で弱虫ペダルサイクリングチームはSHIMANOレーシングの後ろに中島選手、井上選手、香山選手、僕の並びで続いた。集団が落ち着いてからは他チームが隊列に入ろうと動いてきたが、前日に佐藤さんにブレーキの調整をしていただいたお陰様で、雨の中前との車間距離を詰めて走ることが出来た為、他チームを前に入れる事無くチームとしてまとまって行動することが出来ました。

集団は愛三工業のコントロールで7周目後半まで動きは無かった。

7周目の残り4kmの登りで一気にペースが上がったところで僕は脚が攣ってしまい、集団からドロップした選手達とラスト一周を走った。

今回のレースでは序盤のアタック合戦に余裕を持って着いて行き、チームの選手が乗っていない逃げを潰す動きが出来た事や初めて完走することが出来た事は一つ成長出来たと感じることが出来ました。

しかし序盤のアタック合戦で余裕があるにも関わらず、自信を持って香山選手の代わりに逃げに乗るという判断が出来なかった事は次に繋げて行こうと思いました。またレース中ハンガーノックになったり、脚が攣ってしまったりと補給食や水分の取り方もこれから気をつけて行こうと思いました。

雨の中応援、サポートをしていただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

久賀 壮大レポート

福島県の石川町で行われた石川ロードレース。1周13.6kmを5周回で行われた。コースは前半下りが多く、後半の3~4kmにかけて上り坂が続くコースだった。

しっかりと集団前方で位置取りし、展開を考えながら走ろうと思い挑んだ。

レースは1周目は特に動きはなく、集団のまま2周回目に入った。2周回目のラスト3~4kmの上り坂で一気にペースが上がり集団が伸びた。自分は10番手辺りに位置取りをしていたが、前方の選手が中切れを起こし、その差を埋めることに少し脚を使ってしまった。集団は1つになり、3周回目は何も無く、4周回目に入った。4周回目の上り坂で最終周回に向けペースが上がった。自分もローテーションに加わるが、脚をあまり使わないように行った。最終周回に入り、上り坂でアタックがかかり、自分は着いていくことができず一度は離れたが、下りで追いついた。しかし、その後の上り坂のペースアップで千切れてしまい、27位で終わった。

今回のレースでは、全体的に位置取りを前方でとることができた。また、コーナーの立ち上がりで脚を使わないようにするため、コーナー手前でしっかりと前に位置取りすることができた。しかし、最終周回で踏むことができなかった。

今回のレースで前半戦は終了。9月から始まる後半戦に向け、自分の弱い点を考え、トレーニングを積みたい。

今回は悪天候の中、たくさんの応援やサポートありがとうございました。

唐見 実世子レポート

 国内では数少ない公道を使用して行われる石川ロードレース。今年はオリンピックイヤーという事もあって、日本代表選手を含むナショナルチーム2名の参戦もあり、レース全体が盛り上がった。レースはナショナルチームの金子、樫木両選手とツアーリーダーの植竹選手の3名がどう仕掛けてくるのか、というところが焦点だったと思う。また、勝負所の4kmの上りはあまり勾配がない事や距離が55kmとやや短い事もレースを占う上で、大きなポイントだった。

フェミニンのレースの直前から雨が激しくなり、暑さは全く感じない。1周目の下り切ってからのアップダウンで、Yのレースでトラブルがあったために、レース中断を余儀なくされる。レースが活性化している最中だったので、これはかなり残念ではあったが、危険を伴うロードレースでは起こりうる事であり、これもレースの一つ。

 長い上りが始まるところで何発かアタックがあって、その結果樫木選手の一人逃げが決まる。植竹選手が先頭で前を追うが、番手を金子選手が死守しているので、先頭交代しにくい形。私としては、樫木選手にできるだけ長く逃げてもらう方が良いので、絶好の展開。

そのまま植竹選手の長引きが続いたので、集団としても協力すべきだったが、弱虫としてはすでにチームメイトを失い、集団の中には2枚乗せているチームもある中、先頭との差も20秒くらいで推移しているので、そのまま集団内で温存した。

 2周目完了付近でいきなりCOMカーから落車の影響からの突然のレース短縮を告げられる。その時、逃げと集団との差は30秒。逃げを捕まえるように集団全体に交渉して、思惑通りにラスト4km付近でレースをふり出しに。金子選手がカウンターをかけて、途中3人に絞られ、このまま行くかと思う瞬間もあったが、最終的に5人のゴール勝負になり、今回は何とか勝たせてもらった。

しかしながら今回は運よく私に有利な展開になっただけで、今後同じような展開になる事もないので、後半戦に向けて、切り替えていきたいと思います。

たくさんのサポートや応援のおかげで、長かったシーズン前半戦を無事に乗り切る事ができました。ありがとうございました。

金子 尚代レポート

群馬連戦から一転、石川町で行われた公道レース。私にとっては初めてのコースでした。試走ができなかったため、コースプロファイルと、レース経験のある唐見選手からコースの詳細を教えていただき、かなり上る印象を持ちました。上りが苦手な私には辛いレースになると思いつつ、下りも長くテクニカルなコーナーもありそうだったため、そこで巻き返せるかもしれないと思いレースに臨みました。1周目、ユースの落車でレース中断となり、ちぎれかかっていた後方がリグループ、全員仕切り直しとなりました。その直後の最後の上りで樫木さんがアタック、集団後方にいた私は中切れで遅れてしまい、その後追いつくことができませんでした。苦手な上りほど先頭に位置取りしなくてはいけないと分かっていたのに、うまく立ち回れず非常に悔しいですが、そこから復帰できなかったのは今の自分の実力だと受け止めたいと思います。レースは落車の中断で時間をとってしまったため、4周回から3周回へと短縮され、それに助けられる形で完走となりました。

今回も激しい雨の中、たくさんの応援、サポートをいただきました。

ありがとうございました。

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