弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第55回 西日本ロードクラシック 広島大会 第10回JBCF女子チャンピオンシップ

大会名

第55回 西日本ロードクラシック 広島大会 第10回JBCF女子チャンピオンシップ

開催日

2021年7月3日(土)〜4日(日)

結果

JPT : 井上 文成 2位,入部 正太朗 4位敢闘賞,香山 飛龍 17位,川野  碧己,中島 渉,久賀 壮大,津石 康平 DNF                   JFT  :唐見 実世子  2位,金子  尚代   5位

使用機材等   

フレーム               :FELT FR1 DISC,AR FRD DISC,FR FRD DISC

タイヤ・チューブ      :Vittoria Corsa Graphene2.0

サイクルメーター     :WAHOO BOLT,ROAM 

サイクリングウェア        :RAPHA

アフターレースウェア   :RAPHA

ヘルメット             :OGK IZANAGI,AERO CR-1 EV

シューズ         :NORTHWAVE EXTREME,EXTREME PRO

グローブ         :ROECKL

ケミカル               :和光ケミカル

サプリメント        :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

バイクスタンド     :リッカルアルミサイクルスタンド

入部 正太朗レポート

<西日本ロードクラシック>

12.3km×12=147.6km

今回は7月という事もあり暑さによるサバイバルレースが予測された。

チームとしては後手を踏まないようにミーティングで大まかなイメージを共有し、「香山選手、井上選手」を中心とし前半の逃げに対応、「入部、川野選手」が上記の彼らから1歩引いた立ち位置で対応、「中島選手、久賀選手、津石選手」が逃げにチャレンジ及びま上記の選手をフォローするというイメージで作戦を立てた。

レースが始まると早い段階で9名の逃げが決まり、そこに作戦通り香山選手と井上選手がしっかりと乗ってくれた。本当に素晴らしい。この仕事は決して簡単なものではないのに、しっかりと逃げに乗る2人には脱帽だ。

その後集団との差は2分30秒〜3分ぐらいを推移してレースは進むが、集団からも前にジャンプしたい選手が多々おりペースが安定しない。しかしその中でも川野選手、中島選手を中心とし、しっかり対応してくれた甲斐もあり、僕は彼らのおかげで追走集団に乗る事ができた。

追走集団が形成された段階で逃げとのタイム差は2分30秒あり、決して詰めるのは簡単なタイム差ではなかったが、他チームの選手と協調し、最終的には僕を含む4名の選手が逃げグループに追いつき13名の先頭集団となり後半戦へ突入する。

先頭グループでは残り4周を切り始めてから白川選手が単独で飛び出す。

僕たちは3名先頭集団に送り込めているので、枚数的にも戦術が数パターンある上にチームでも常に恐れずにチャレンジする事を心がけている。その中でたまたま僕の間合いで良いタイミングがあり、単独で走る白川選手に追いつく事ができた。

その時点で先頭は僕と白川選手、追走集団は7名でそのうちの2名は井上選手と香山選手、更に白川選手のチームメイトでもある冨尾選手もいたため、実質他チームの4名で僕たちを追わなければならない。

例え僕が捕まろうが、可能な限りその追走の4名にダメージを与えることが出来れば井上選手と香山選手と共に更に攻撃をしかけてチャレンジする事ができると考えた。

しかしタイム差は20-30秒までしか稼ぐ事は出来ず結局1周+αぐらいの距離しか飛び出す事は出来ず、集団に吸収された。

ここまでチームの為に素晴らしい走りをしていた香山選手が力尽きてしまったが、そのサポートに応えるべく残り2周に井上選手と2人で突入した。

井上選手はレース前に「今日は逃げで後半まで駒を進める事ができれば自分から攻撃してみたいです」と目標を掲げていた。その宣言通りラスト2周を切ってからの三段坂でアタックし、見事に集団を破壊した。素晴らしい攻撃だった。それに加えてアタックする直前に僕に一言声をかけてくれていたので、僕も他チームの選手をチェックする準備が出来た。

しかしながら、その際に僕の中で反省があった。

井上君がアタックした際に、すぐ反応したのは小森選手と冨尾選手の2名のみだった。僕はそれに続いて反応しようかと考えたが、他の選手を引き連れてはマズイと思い迷ってしまい、その2人の選手とは違う後方の選手のチェックに回った。しかしながら前に勢いがあり、待ちすぎてしまった事もあり、みるみるうちに差が開いた後に僕はそこから単独ジャンプして前に追いついた。その際に追いつくのに時間がかかってしまった為、井上君を追走する小森選手と冨尾選手に追いつく頃には、その2人が井上選手に追いつく直前だった。つまり、井上選手は脚を使っている中で追走の2人に対して僕もエネルギーを使ってしまったことにより井上君の動きのメリットを生かしきれずに申し訳ない事をしてしまったと反省した。あの井上君のアタックを知っていながら、判断力に欠けていた部分と迷いがあった。決して簡単な事ではないが、タイミングを見て早い段階でジャンプチャレンジして、追走の2人に追いつければ井上君の動きはチームとしても更に生かせたし、失敗していてもそれはチャレンジとして先へ繋げる事が出来るし、欲を言えば、その2人から隙を見て井上君へ単独ジャンプができていれば2対2の追いかけっこという、この上ないエキサイティングなチャレンジにも手が届いた可能性が1%あったかもしれない。0%と1%との差はチャレンジする事で生まれる。たらればにはなってしまったが、そこを反省する事で今後目指すべきチャレンジとして考えたいと思う。

そしてレースはラスト1周に入り勝負は井上選手と僕、小森選手と冨尾選手の4名に絞られた。井上選手の動きはここまで素晴らしく、僕は逆に彼の足を引っ張ってしまっていると感じていた。

小森選手と冨尾選手の強さはよく知っているし、特に小森選手はスプリント力が高い。

なので、チームとして2枚ある事もあり、僕は攻撃チャレンジをして抜け出す事を考えた。そして最後の三段坂で抜け出しにチャレンジしたが、成功には至らず、4名でのスプリント勝負になり、井上選手2位、僕は4位でレースを終え、僕は敢闘賞を頂いた。

小森選手には完敗でした。

小森さん優勝おめでとうございます!!

反省や悔しさはあったが、チームとして先手先手でレースを進めれた事、チャレンジを出来た喜び、楽しさ、収穫もあり、良い形でチームとしてレースを終える事を出来たと思う。悔しさはみんなで勝利した時に晴らそうと思う。

今回も大会を開催して下さった方々、たくさんのサポートをしてくださった方々、応援をして下さった方々、ありがとうございました。

チームはまだまだこれからですが、みんなで1歩ずつ前に進んでおります。

引き続きチーム一丸となり頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 井上   文成 レポート

前戦に続き調子が良く、春先のレースで2位になった広島だったので今回は勝つことを目標に走りました。

これまでのレース内容を踏まえると大人数の逃げに乗り、そこからサバイバルな展開になるのが得意なので前半から積極的に逃げに乗るようにしました。

逃げは最初、香山選手と自分、後から入部さんがブリッジして13名ほどの逃げに弱虫は3名のせる展開になりました。3回目のスプリントポイントの後に逃げ集団からの飛び出しに入部さんがジョインし自分は逃げ集団の中で脚を貯めることができました。その後逃げ集団の人数は減りながら入部さんの逃げをキャッチしました。次にラスト2周の登り区間で自分がアタックをかけてさらに逃げ集団の人数を減らし4人になりました。最終周に入るタイミングで脚が攣ってしまい全力で踏めなくなり登り区間で遅れてしまいましたが、前が牽制状態だったので追いつくことができ最後のスプリントには参加できました。しかし、最後全力を尽くしましたがマトリックス小森選手にはかなわず2位となりました。

反省点

ラスト2周で攻撃を自分から仕掛けたことはこれまで出来ていなかった動きなので良かったと思います。しかし、仕掛けるタイミングはあと一周待っても良かったと考えています。まだ独走力が低い自分が一周残して全力のアタックをしてしまったのはミスでした。もっと後ろを確認し状況を見て追走が来てるようだったらパックになる選択肢を早い段階でとれるようにしたいです。

また、脚が攣ってしまったのは自分の経験不足、マネジメント不足だったのでレース中に摂取する物で対策していきます。

応援ありがとうございました。

香山 飛龍レポート

スタートからアタックの動きはあるが、決してペースが速いわけではなかった。しっかり反応してシマノ·愛三工業含む4人逃げで先行する。

すぐに井上選手含む追走が合流し、シマノ·愛三工業·matrix powertag 含む10人程の逃げになり周回を重ねる。

半分以上を過ぎたところで、入部さん含む4人の追走が合流し、ここから先頭でのレースが始まる。

自分は100km越えたあたりで脚に来てしまいドロップ。最後まで気持ちを切らさずフルガスで走り、17位でフィニッシュした。

自分としてはハム/尻周辺に少し疲労があったことは自覚していて、湿度が高い事や気温が高めなことも相まってその事実が誤魔化せなかった。熱中症まではいかないが、小さな頭痛もあり、フィニッシュ後は放心状態。決して全てが悪い流れではなく、レースに参加するくらいに身体が戻ってきたのは素直に嬉しい。

サポートありがとうございました。次戦は気温と湿度が高いことへの対策(ミネラルや補給、体温調節)をより取り入れて挑みます。

川野 碧己レポート

今回は15位以内でのホワイトジャージ獲得を目標としており、チーム内では後半勝負の役目を担っていました。スタート後、香山選手と井上選手が作戦通り逃げに乗ってくれて個人としては後ろで温存というチームとして完璧な状態になりました。しかし、中盤でのメイン集団からのブリッジを狙ったアタック合戦の対応に連続して脚を使いすぎてしまい、オーバーヒートしてメイン集団からドロップ。

最終的にそのアタック合戦の末に生まれた追走に入部選手が入り、前と合流できたためチームとしては良かったものの、個人としてはまだまだ脚が足りないことを思い知らされました。広島のようなきつい登りにも対応できるようもっと地脚をつけて逃げでもスプリントでも勝負できるようになりたいと思います。

応援、サポートありがとうございました。

中島 渉レポート

西日本クラシック広島大会に出場しました。

久しぶりの広島で前回の自分からどれくらい走れるようになったか、また全日本選手権をイメージしてレースに臨みました。

関東とは打って変わっての天候で気温もかなり高くサバイバルレースとなりました。

ミーティング通り井上選手と香山選手が逃げに乗ってくれたため、前半は集団で落ち着いて走ることが出来ました。次の動きに備えて集団前方でキープし、追走の動きに対応しました。なかなか追走が決まらず体に限界が来ている時に、良いタイミングで入部さんが追走に乗ってくれました。メイン集団の人数もかなり少くなってきて、追走のアタック合戦がまた始まりました。自分も10人程の追走に乗り周回を重ねるもペースアップに対応出来ず、残り3周を残して足切りとなりました。少しずつ周りを見て動けるようになってきましたが、まだまだフィジカルが足りないので強化したいと思います。

暑い中サポート、応援ありがとうございました。

久賀 壮大レポート

広島県中央森林公園を12周回で行われた今回のレース。

暑さがあり、サバイバルレースになると予測された。

集団前方を維持し、次の展開に絡めるようレースに挑んだ。

1周回目、香山選手と井上選手が逃げにのり、自分は集団でチームで固まってレースを進めた。その後、入部選手を含む数名が集団から抜け出すアタックをするが、自分は反応出来ず、集団で残る。その後も集団から抜け出そうとするアタックが起きた。7周回目の三段坂でマトリックスの選手がペースを上げ、それに反応するが対応できず、残り3周回を残し、足切りとなった。

今回のレースでは、序盤からしっかりと集団前方を維持することができたが、だんだんと脚が削られていたので、しっかりとベースを上げていきたい。

今回も暑い中たくさんの応援、サポートありがとうございました。

津石 康平レポート

今回のレースは広島中央森林公園12周147.6kmで行われました。

個人的には初参戦の前回のレースの反省から、より前に位置取りをするため横から寄せられても基本的には引かないことと、チームで動くために他のメンバーの近くにいることを意識してレースに挑みました。

チームの中での役割は序盤は集団前方で位置し井上選手と香山選手が確実に逃げに乗れるように動き、集団に残り次の動きに対応するというオーダーでした。

レースは早い段階で有力チームが逃げに選手を乗せたことで集団はある程度落ち着いて進んでいきました。しかし僕は全くと言っていいほどに体が動かず、集団が時々ペースアップするたびに疲弊してしまい。ペースが一気に上がる登りで離れて下りや平坦で追いつくということを2.3度繰り返し最後は追いつかなくなり残り5周でタイムアウトとなりました。

今回のレースで走り方や位置取りに関しては前回より貪欲に行動できたと思いました。

しかし今回のレースでは直前のコンディショ二ングに失敗してしまい思うように体が動かず、レース後暫く固形物を体が受け付けない状態になってしまいました。

前回の走り方の反省点は今回にしっかりと活かされていたと思っています。そのため今回のコンディション調整の反省もしっかり次に繋げていこうと思います。

最後になりますが今回も暑い中たくさんの応援サポートありがとうございました。

唐見 実世子レポート

 今年2度目の広島。女子チャンピオンシップという格付けではあるものの、自分としては気楽に通常のレースと同じ気持ちで臨んだ。雨が降らなかったので良かった反面、湿度が高く、汗の量がとても気になった。とはいえ6周のレースなので、水分補給だけ気を配っていけば大丈夫なはずだった。

レースは特に展開もなくスローペースで進んだ。上位の選手の視点からだと、順当にいけば順当な着順が得られるので、これだけ湿度の高く蒸し暑く感じる中、序盤から動く必要はなかった。

1周回目で5人、2周回目4人となり、3周目でここまで耐えてくれたチームメイトの金子選手が遅れ始めた。4周回目で植竹選手、伊藤選手、私の3人になったので、3段坂の3段目でペースアップしたが、ばらけることはなかった。5周回目でもう一度ペースアップして植竹選手と2人になって、ラスト1周。もしかしたらいけるかもしれないと思ったが、3段坂の一番下から植竹選手が上げて、少しして千切れてしまいました。もしかしたら追いつくかもしれないと思って気を取り直して追ってはみたが、タイム差を縮めるだけで追いつくまでには至らなかった。

 広島のコースは群馬CSCに比べると私にも分があるので、可能性を信じて頑張ったが、優勝するためにはまだ根本的に実力が足らなかった。

今週末は石川ロードレース。公道で行われる唯一のレースなので、引き続き今の実力を全て発揮できるように頑張りたいと思う。

金子 尚代レポート

今回のフェミニン最高格付けとなる女子チャンピオンシップは広島中央森林公園を6周回、合計73.8㎞で行われました。

前回のレースから続いていた腿の痛みも完治し、体調も良く、少しでも先頭の選手の足を削るような動きをして唐見選手に有利な展開を作れるようにとレースに臨みました。前半はしっかりと脚も回って積極的に動けていたものの、補給のタイミングが遅く量も足らなかったため、湿気と暑さによるミネラル不足により脚がつり失速、途中で先頭から切れてしまう不甲斐ない結果となってしまいました。

今回の反省をもとに、次回はしっかりとしたコンディショニングをしていきたいと思います。

暑さ、湿気、雨と厳しい天候の中、応援やサポートをしてくださった皆様に感謝し、次こそ応援に応えられるような走りを目指したいと思います。

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