弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

JET第21戦/JFT22戦 第15回JBCF石川サイクルロードレース

大会名

第15回JBCF石川サイクルロードレース

開催日

2016年7月17日(日)
結果

E1  岡 篤志:優勝,長塚 寿生:7位,大場 政登志:9位,西島 優太郎:14位

F  唐見 実世子:優勝

使用機材等
フレーム     :KUOTA KOM
タイヤ・チューブ     :Panaracer Race Evo3 Series
クランクセット       :ROTOR 3D+ IN POWER
チェーン     :KMC X11SL
サイクルメーター     :GARMIN Edge520J
ブラケット フード部   :OUTER TOP SHAKES HOOD
ウェア     :Champion system
アンダーウェア      :CRAFT
ヘルメット       :MET リヴァーレHES
ケミカル      :和光ケミカル
サプリメント        :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

 

岡 篤志レポート

福島県石川町で行われた今回のレース、E1としては距離の長い13.6km×5周+7kmの計75km。
緩やかだが3km程の登りがあり、しっかり力勝負出来るコース。
今回の作戦は、序盤に大場選手と長塚選手に逃げてもらい、後半に単独で追いついて勝負と言う感じ。
自分の優勝は勿論、チームメイトが上位に入るように今回も臨む。
下の街からスタートし、登りの麓からリアルスタート。
早速大場選手がアタック、この動きに他チームも数名乗ってくる。人数も増えたので長塚選手もブリッジ。
自分は先頭で蓋をし、早くも1発目で作戦通り2人を含む10人程の逃げが決まる。
しかも逃げのメンバーはYOUCANの嶌田選手以外警戒していた選手が乗っていない。
自分としては楽な展開。
しかし逃げのメンバーは登りで分裂したようで、長塚選手含む4人が抜け出し、大場選手含む数名が宙ぶらりんの状況。
2周目に入る所で大場選手らを吸収し、集団はサイクリングペースでタイム差は1分程開く。
このまま後半まで待機と思っていたが、登りでベルマーレの大井選手が先頭で追走した事で、タイム差が30秒まで縮まり、ブリッジするなら今がチャンス。
一気にもがいて頂上でブリッジに成功。ついて来たのはEQADSの津村選手のみで、6人に。
少し一息付いていると後ろからLinkTOHOKUの半澤選手、更に竹芝の清宮選手含む5人程が追いついてきた。人数が増えたことで集団が弛んできたので、長塚選手と自分で交互にアタックして揺さぶるも、他の選手が協力的でない為、人数が減らない…
一休みしてから4周目の登り、長塚選手にアタックをお願いし、嶌田選手と共に勢いよく飛び出す!
自分は最後尾で脚を溜め、最終周に入った所で一気に単独ブリッジ。
清宮選手に追いつかれるも、4人で決まった!
このままあわよくばワンツーと思ったが、途中の坂を踏んでいくと清宮選手と2人になってしまった。
それなら清宮選手も振り切ろうと下りを飛ばしたが、登りの麓で追い付かれて最後の力勝負へ。
まずは様子見のペースアップ、しかし楽そうについて来られ、一旦下がる。今度は一度平坦になる所で車間を開けてからスピード差をつけてアタック!
しかしこれも後ろに付かれる。予想外に脚を残していた。前回の広島より明らかに強い!
3発目のアタックでも千切れず、ラスト1kmで今度は清宮選手が前に出て踏んでくる。
清宮選手がサドルに座った瞬間、最後の力を振り絞りアタック!
ようやく千切れ、ラスト500mを踏み切り14秒差で勝つことができた。
チームとしては、長塚選手が後ろのグループに捕まってしまい7位、大場選手が集団から抜け出して9位と言う結果に。
今回は長塚選手の動きに助けられ、とても安心してレースが出来たが、もう少し上手く連携出来ていれば2位か3位に入る力はあっただろう。
しかし自分の調子も上がり、チーム力も上がって来たと感じることが出来たレースでした。
今シーズンこれで9勝目。これからは全部勝つ勢いで頑張りたいと思います。
ありがとうございました。

長塚 寿生レポート

今回の石川ロードは、登り・下り・平坦、全ての力が試される、日本では珍しい本格的なロードレース。
スタート前から、地元の人に温かい応援の声をかけて頂き、チーム初参加の自分は、改めて「愛されているチームだなぁ」と感じると同時に、急に緊張感が自分を襲う。そんな自分に何気なく、チームメイトが声をかけてくれ、気が付けば緊張感は消えてしまっていた。
レースは、3kmのパレードを終えると同時にリアルスタート。
作戦通りに、確実な逃げに乗るべく、周囲の状況に目を向ける。
スタート後、間も無く大場選手がアタック、大場選手の勢いもあり集団と数メートル間が空く。自分もワンテンポ置いて、大場選手に合流するもペースが合わない選手は、集団にもどり最初のゴールラインを自分を含めた5名で通過する。
そこからは、50秒差を前後しながら2周を消化していく。動きがあったのはレース中盤、集団から岡選手を含めた数名が合流する。自分は、エースである岡選手を守るような走りを心がけながら、逃げなどを潰していく。
レースも最後の周回に入り岡選手の指示で、登りを利用してアタックをする。追走に1名合流してくるが、なかなか協力が得られず、仕方なく自分でペースを上げていく。
2名のまま進んでいると、後続から岡選手が合流する。しかし、さらに後続からの合流があり、ペースが安定しない。
レースも残り僅かになると、短い登りを利用して岡選手が再度アタック。自分は数秒の踏ん張りが出来なく、岡選手を見送る。自分を含めた追走集団は牽制状態になり、一気にタイム差が広がる。岡選手の逃げ切りも濃厚になり、残された自分の仕事は、確実に着に絡むこと。
岡選手が逃げている為、ローテーションには加わらずに、脚を休める。
残り2km辺りで、飛び出しを試みるが上手くいかず、カウンターで1名に先行を許してしまう。その状態のまま残り1km辺りで集団もばらけていき、自分は最終コーナーから、前の選手を抜け切る事ができず、7位でのゴールとなった。
レースを振りかえってみても、脚に常に余裕を持って走ることが出来たと感じている。しかし、最後の周回で岡選手の加速について行けなかった事が、今回の最大の反省点だと思う。あのタイミングで同時に抜け出すことが出来れば、岡選手との作戦の幅も広がる上に、さらなるポイント拡大にも繋がったであろう。
今回のレースは、「レースでしか得られないもの」を強く意識させられる結果となった。次回のレースでは今回の反省点を意識したレースをしたいと思う。
その為にも、日々の練習を怠らないようにしていきたい。

大場 政登志レポート

スタート直後に少し先行、今回は逃げを決めるためというよりもスタート直後のペースがいつもあまり速く無いのでペースを上げるためにやったのですが、意外にも逃げが形成されてしまう。すぐに長塚選手が合流してきてくれたのでとても助かりましたが、いまいち周りに合わせられず逃げから脱落。千切れた数名と走っていたのですが集団の意図する事が読み取れず、ただ距離を重ねました。2周目に入る頃に集団に戻ったのでなるべく岡選手の近くで走っていたつもりです。
岡選手が逃げへブリッジすべくアタックを見送り、その後集団の前方で見ていたのですが、竹芝の清宮選手の抜け出しに付ききれず先頭集団への最終列車に乗り遅れ、事実上レース終了。
最終周に登りをエルドラードの武田選手が抜け出し、誰も追う気配がなかったのでみんな何考えて走ってるのかなって思いつつ下りでペースを上げてみたらこちらも単独。こうなったら武田選手捕まえて集団から抜け出したままゴールしよう、と小さい目標を設定してそれが出来たら10位くらいにはなれるはずだと考え走り続け、前から降ってくる選手をパスしながら走りました。結果、9位でした。
最低でもチームから2人は表彰台に乗せたかったのに出来ませんでした。まだまだ改善するべきところが山ほどあるのでたまたまの9位という現状に満足せずこれからもやっていきます。

西島 優太郎レポート

公道で行われる75㎞のレース、悪天候の予報もあったのでアルミホイールの使用も考えたが幸い当日は曇りでレース中に雨はあったがほとんど影響はなかった。むしろ例年より気温が低く走りやすいコンディションだった。作戦は長塚選手、大場選手の逃げに岡選手がブリッジ、自分は集団を抑えつつ上位でゴールすることを目標に登りのふもとからリアルスタート。
早い段階で予定通り長塚選手、大場選手を含む逃げが決まったが予想以上に集団からのアタックがなく拍子抜け。ベルマーレ大井選手が先頭を牽くがアタックというより追走という感じで集団は崩壊しない。
逃げの背中が見えたタイミングで岡選手のアタック。一撃で集団は崩壊し勝ち逃げが成立。集団前方で抑えに動くが有力選手がほとんど乗ってしまったためか追走の動きはほとんどなく周回を消化。最終周回の下りで大場選手が逃げるがこれも集団は傍観。集団先頭をとるため動いたがタイミング良く飛び出した選手を逃がしてしまい14位でゴールした。
いまになると集団の動きが止まった時点で頭を切り替え、もっと主体的に動くレースを展開することもできたと思う。一つの作戦に固執するのではなく臨機応変に動けるよう経験を積んでいきたい。

唐見 実世子レポート

前回の広島でのレースで、2着になってしまった事、また、日本では数少ない公道レースである事、コースが自分向きである事もあり、今回はどうしても勝ちたいレースだった。今回は、前日から現地入りさせてもらって、身体的にも楽な状態で挑む事ができた。
天候は曇り。午前中にE1のレースがあり、終始安定の走りを見せての岡選手の優勝も見届ける事ができ、私自身のレース時間まで、落ち着いて過ごす。
レースは13.6kmの上りと下りしかないコースを3周回、40.8㎞で争われた。積極的にレースを運ばせる事が出来れば必ず勝てると信じて、スタートから先頭を引く。下りもそこそこ踏んでいたら、ニールプライドの智野選手がアタックを仕掛ける。その後、樫木選手もアタックを仕掛け、誰も追わない。そこは自分で追って、逃げをつぶしたところで、針谷選手がアタック。二人の選手が追ったところで、けん制が入り、一気に差が開く。なので、下りの勢いを利用して追ったら、自分だけ追いつく事に成功した。
そこからは登り。せっかくアタックが決まったので、他の選手の事はあまり考えず、ひたすらペースを上げる。登りの後半に入ったあたりで、針谷選手が離脱。そこからは3人だけど、先頭交代はうまくいかない。
1周目が完了してからの下りは、3人でペースを合わせ淡々と進む。すでに後ろとは1分半くらい離れていて、3人での勝負になりそう。
登りに入ったところで、ダンシングでペースアップをしたら、西選手が離脱。中盤のダラダラとした緩い登りで仕掛けたら決まったので、そこからは一人旅。下りは踏んで、登りはダンシングしながら、ペースを守ってゴールまで行くことができた。
今回のレースは、クリテリウムやヒルクライムレースではなくロードレースだったので、私としてはやはり勝ちたかったこともあり、結果が出て良かったと思う。今後のレースも、自分の持ち味を生かしたレース展開ができるように、精進していこうと思います。

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