JBCF 湾岸クリテリウム2016
大会名
JBCF 湾岸クリテリウム2016
開催日
2016年7月31日(日)
結果
E1 決勝1組目 西島 優太郎:6位,栗栖 嵩:26位
決勝2組目 大場 政登志:優勝,前田 公平:12位
決勝3組目 岡 篤志 :優勝,長塚 寿生:2位,織田 聖:5位
F 唐見 実世子:4位
西島 優太郎レポート
800メートルの周回コースを30周するクリテリウム、3組に分かれた一組目に栗栖選手と出走。コース幅は狭く、180度コーナーもあるため常に前々での展開をこころがけ、LinkTOHOKUの渡邊選手のスプリントと湾岸サイクルユナイテッドの雑賀選手の逃げに注意してレースに臨んだ。おそらくスプリント争いになるであろうと予想した通り、レースは進み、雑賀選手が先行したシチュエーションでも栗栖選手が脚を使ってギャップを埋めてくれる。
終盤に向けてペースは上がるが問題なく対応し最終周回には5番手あたりで侵入、勝負に頭を切り替えていたが180度コーナーでインから切り込んできた選手が目の前でオーバーランして柵へ。ブレーキで接触は免れたがここでスプリントへの参加権は失われてしまった。一周単独で追い、順位を上げたものの6着。勝負できる脚を残せていた感覚はあっただけにこの終わり方は残念だった。
チームメイトの独走、アタックからの逃げ切りなどのレースを見てスプリント一択しかない自分の弱さと、スプリント一択だったとしても勝利の確率を上げるために位置取りや脚の使い方をもっと工夫できるのではないかと思った。
栗栖 嵩レポート
7/31(日)、東京都シンボルプロムナード公園にてJBCF湾岸クリテリウム2016が開催された。コースは、ウエストプロムナードの円形広場から出会い橋を結ぶ1周0.8kmの特設コースで、フィニッシュラインはやや上り基調であった。1周の距離が短くかつコースの幅員が狭いこともあって、E1クラスは3組に分けられ、1組30人弱と少人数でのレースとなった。
この日も天候は不安定で11:00頃から予報は雨。しかし自分が出走するE1-1組目は9:30スタートだったため、気温30℃の暑い中でのレースとなった。E1クラスは30周24km。広島のレース以来、4週間ぶりのレースだったためか妙な緊張と、暑さのせいもあってか心拍が上がりっぱなしで終始辛いレースとなった。チームメイトの西島選手のスプリントをアシストする役目だったが、不要に先頭を引くシーンが多く、無駄に体力を消耗してしまった。挙句の果てに、残り周回数を勘違いし、3周回を残して脚を使い果たし集団からドロップ。まともにアシストの役目を果たせず、西島選手にもチームにも申し訳ないことをしてしまったと思う。今後このような初歩的なミスをしないよう気を付けたいと思う。
大場 政登志レポート
まともに練習ができていない2人がまさかの同じ組。作戦の立てようがなく前々で臨機応変に互いがサポートしあいつつゴール勝負に絡めるように。
スタート直後に無謀だと思いながらも動いて少しの間逃げさせてもらい集団に吸収されました。
中盤、様子見アタックがありましたが、展開が左右するほどではありませんでした。少ししてから私を含む3名の逃げが決まったのでタイム差が開くまでは、協力して踏んで、あとは後ろにいる前田選手の助けを借りて上手いこと走り、最後まで逃げることができ、最終ストレートで後ろからスプリントをかけて勝つことが出来ました。これをきっかけに調子に乗れるようにしていきたいです。
ありがとうございました。
前田 公平レポート
怪我で2週間ほどまったく運動できず、自分の体力レベルが全くわからない状態で臨むことになってしまった今大会。
同じ組にはハワイ帰りの大場選手。コンディション不明チームで作戦を立てても仕方がないということで臨機応変に対応していくことに。
レーススタート後、大場選手のファーストアタック。数名の選手が追う意思を見せるが、追いつくほどではない。いちど一つになった後、細かいアタックがあるものの決まらず。アタックというよりも、集団に追う意思がないため先頭が飛び出したような感じになってしまっているように見える。
中盤をすぎ、大場選手含む3名のエスケープが決まる。乗るか迷ったが、居残りを選択。抑えに回ろうと集団の前方で構える。初めのうちは飛び出しを試みる選手がいたがしっかりチェック。それが一人でも複数でも練習と割り切って、全てチェックに入った。どれも長続きせず、すぐに吸収された。皆、足を使いたくないのか、何故かチームメイトが逃げてるのに自分が集団の先頭にいる時間が長い。アナウンスのタイムギャップを聞きつつ、徐々にタイム差が開くようなペースを作る。残り10周を切ったとこで約15秒差。先頭から退いたらあっという間に広がった。これなら逃げ決まるし、前行ってしまおうと思いブリッジを試みるも、15秒は詰められず撃沈。そのまま集団ゴール。
集団は後半は終始サイクリングだったので、抑えには回らず一緒に逃げに乗るべきだった。そのあたりの判断を、クリテのような短いレースでは特に周りをしっかり見て早い判断を心がけていきたいとおもいます。
岡 篤志レポート
今回のレースは1周800mの遊歩道を使用したクリテリウム。道も狭く短いことから、3クラスに分けて(27~28人ずつ)のレースとなった。
自分の組は最後の3組目。チームとしては長塚選手と織田選手の3人で臨む。
調子の良い3人が同じ組になってしまったのは少し残念だが(勝者は一人なので)目標は勿論表彰台独占。
作戦としてはチームで連携しながら厳しいレースに持ち込み勝利すること。
そしてレーススタート。作戦通り長塚選手がアタック、4人ほどの逃げが決まる。
タイム差は10秒まで開くが、ヘアピンコーナーで長塚選手が落車してしまい集団に戻ってきてしまう。一先ず逃げを吸収し、今度はカウンターで織田選手にアタックしてもらう。
自分が集団に残っていることでマークしているライバルは行かないが、6人で10秒以上差がついたことで焦ったか、ようやく追いはじめる。ライバルチームが牽けなくなってきたところでチャンス到来、自分から一気にアタック。60km/hでコーナーを抜け、すぐに先頭に追い付き、勢いそのままにアタック。
自分もキツイが、ライバルも今行かれるとキツイはずと思い、2周ほど全開走。タイム差が20秒を超えてからはペース走に切り替え、後ろが追走を諦めたことで勝利を確信。最後は長塚選手も集団から抜け出し、続いて織田選手も抜け出すのが見え、もしや1,2,3が決まるかと思ったが、ゴールギリギリで織田選手は後続に飲まれ、1,2,5位という結果に。
しかしチームは積極的に展開し、内容的にもベストを尽くせたと思う。
これからのレースがまた楽しみです。ありがとうございました。
長塚 寿生レポート
チームに参加して、二戦目のレースとなった「湾岸クリテリウム」。
クリテリウムは、短い距離の周回コースを何周かし決着を付けるものだが、今回のコースは、まさに「ザ・クリテリウム」と言った感じだろうか。一周、800mしかなく、そこを30周する。道路を折り返す形となっている為にコーナーは二箇所。一方は完全な180度コーナーで、もう片方は大きく円を描く形となる。
私が参加しているE1カテゴリーは、安全対策の面などから三組に分けられ、私の組は岡選手・織田選手と同様の三組目。臨機応変に対応しつつも、三人で表彰台を独占するつもりでレースに挑んだ。
時折に雨が降る中、レースはスタート。
半周を終えてリアルスタート後、ホームの坂を利用し集団から飛び出しを試みる。後ろを振り返ると追走は二人、集団は岡選手と織田選手が蓋をしてくれており、第一段階の集団からの抜け出しには成功する。しかし自分としては前半にタイム差を稼ぎたく、更に加速をする。
3周回目、集団とは15秒差。このまま行こう!と勢い良くコーナーに突っ込むと、ライン取りを間違えてしまい、単独で転んでしまう。
ニュートラルを使う為にピットに入ると、メカニックの日比谷さんが神業のようなスピードでホイールを交換し、更に曲がったサドルを直してくれた。(落車の記憶は無いが、この時に私は相当焦っていたようで、サポートをしてくれているチームメイトが必死に私を落ち着かせようと、声を掛けている記憶だけが残っている)
擦過傷も大した事がなく、自転車も完璧になり、すぐに集団の後方に戻る。
それと同じくらいに、織田選手がアタックし、ワンテンポ置いて岡選手も合流…しないで、そのまま単独で飛び出す。集団に残る選手は反応せずに見送り、織田選手も集団に戻る。
ここからチーム同士の役割が重要になる。
岡選手の逃げを確実にする為に、私と織田選手は集団を引かずに抑える必要がある。岡選手の力が飛び抜けているのは、誰もが知る事実だが、まだこの段階では安心が出来ない。と、偉そうな事を書いているが、私は何度か集団を引いてしまい、その度に織田選手が声を掛けてくれたのだった。
織田選手は、私より年下だが経験値は私の何倍もある。チームメイトとして頼れる素晴らしい存在である。
そんな事をしている間に岡選手とのタイム差は40秒ほどに。残り周回も10周回を切った辺りで織田選手がアタック。しかし集団も追いつき吸収されてしまう。集団スプリントになれば私に勝ち目が無いのは目に見えている為、織田選手の吸収と同時にアタックをかける。集団とも間が空き織田選手が抑えてくれているのが確認できる。
これは行くしかない!と再びスイッチをONにし独走状態に。800m×6周が長く感じられるが、確実に周回を消化し、最後のコーナーで目視出来る所まで、集団が迫ってきていたが、危なげなく逃げ切る事ができ2位、集団の織田選手も集団のトップを取る事は出来なかったが、しっかり5着でレースを終えた。
私としても、岡選手に続き2着でゴール出来た事は満足ではある。が、やはり所々に経験不足からか、周りが見えていない場面が何回かあり、今後のレースを戦っていく上で、今回の結果を「結果オーライ」としてでは無く、「より良いレース運びの材料」として見直していく事が、私の課題であろう。
次回のレースは、宮田ヒルクライム&宮田クリテリウムである。なお私がヒルクライムで岡選手に対し闘志を燃やしているのは、ここだけの話である。
織田 聖レポート
約1ヶ月ぶりのロードレース。
1周800mと短く、ガンダムの前を往復するようなコース。E1は3つの組に分けられてのレースとなった。岡選手と長塚選手と同じ組。
長塚選手がスタートアタック。そのアタックが吸収されるタイミングで自分がアタック。その後岡選手がブリッジしてきたと思ったら通り過ぎていく。
みんな、『あー行っちゃったよ、、、』って感じであきらめモード。一応集団コントロール的なことをしてみる。
残り8周で自分がアタック。1周でつかまる。吸収されたタイミングで長塚選手が単独で逃げる。他の選手はスプリントに備えている。『これはいけるかもしれない。』と思い、残り2周でアタック。願いもむなしくゴールまであと100mでつかまり5位でゴール。
1,2,3、狙えたので本当に悔しい。
お台場で開催されたというということもありたくさんの人がいて楽しかったです。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。
唐見 実世子レポート
昨年の湾岸クリテリウム、スペシャルステージで再びレースの虜になってしまい、レース活動を再開するきっかけとなった思い出深いこのレース。今年は、そのスペシャルステージとフェミニンクラスタのダブルヘッダーで挑んだ。
レジェンドの部の方は、身体能力的にも経験値においても明らかに格上の選手との闘いとなるので、自分の持ち味を生かすレースをするためには豊富な練習量を生かす走りしかないと思い、どこかのタイミングで絶対にアタックしようと決めてスタートラインについた。
前半は団長さんが先頭を引いて集団をコントロール。これが速い。3周回が終わったあたりから、野寺さんのキレ味するどいアタック。ちょっとしてから、今中さんが追撃。それにうまく合わせる事が出来ず、私の中では野寺さんが優勝候補筆頭と考えていたので、ちょっとまずいと思うが、見送る。しばらくして集団が逃げをつぶしにかかったので、逃げを吸収する事ができた。ペースが緩んだので、セオリー通りアタックを試みたら決まってくれたので、逃げを開始。頑張って踏む。登りの向かい風区間は苦しいものの、そんなに差は詰められる感じはないが、その後の追い風の下り区間でトルクの差もあり、集団との差が縮まっていくのが分かる。
ラスト2周で捕まってしまい、消耗してしまった足の回復に努めるも、ゴールスプリントでは全く歯が立たず、集団の後ろでゴール。
負けはしたものの、展開をうまく作れた事に関しては収穫があったので、悪いレースではなかったと思う。
その5分後、フェミニンクラスタがスタート。急いで、タグを外し、出走サインを済ませ、弱虫ジャージからシスターローズジャージに着替える。スタートしてからも、脚も呼吸もなかなか整わず、ペースは速くないのにキツイ。また、レジェンドのレースとペースも違うので、なかなか身体が順応しない。ニールプライドが、選手を4人揃えてきているので、レースをコントロールしようと試みている。その動きをうまく利用したいが、脚が重くで、それどころではない。
今回のレースで最強であろう、イミンヒ選手が、調子よくなさそう。彼女が走れていたら、もっと違ったレースになるのにな、、、と思いながらも、ひたすら耐える時間が続く。
ラスト10周回あたりから、意識が足に伝わりはじめ、回り始め、急に身体が楽になる。きつく感じていた、向かい風の上り区間も、集団のスピードが遅く感じ始める。
ラスト2周回のところで自分の足を使って、逃げを潰したところでそのまま、もう一段階あげて、アタック。後ろを振り向かないでひたすら踏んだ。4人になっているのは分かっていたが、一方で集団のペースも上がっているのが分かっていて、最終局面なので、後ろの選手が前に出てこないなら先頭交代を促してペースを落とすよりは、自分で引いた方が良いと判断して、ひたすらゴール手前まで引き続けた。今思えば、それは過信に過ぎず、やはり先頭交代をしてもらって、全員に均等に足を消耗させるべきだったと思う。一番の理想の勝ち方は、先頭を引き続けて、そのまま引きちぎる形でのゴールだったが、結果としてはズブズブに刺されてからの、もはやスプリントすらできなくなってしまってのゴールとなってしまいました。
自分としてはチャレンジしてみないとわからない事もあるので、良い勉強にはなりましたが、チームや多くのスポンサー様の協力があってこそのレース活動なので、やはり、一つでも上の着順を狙った走りをすべきだったと思います。いつも反省点ばかりになってしまいますが、今回の負け戦を踏まえ、次回のレースまでに改善していこうと思います。
また今回、スペシャルステージを走らせていただき、いつものレースとは違うスピード域、レース感覚を味わう事ができました。走らせて頂けるようにお手配いただいた事に深く御礼申し上げます。