第87回全日本自転車競技選手権大会ロードレース
大会名
第87回全日本自転車競技選手権大会ロードレース
開催日
2018年6月23日(土)~24日(日)
結果
男子エリート: 岩崎 昌雲 DNF
男子U23: 織田 聖 ,江越 海玖也 ,赤荻 秀弥DNF
女子エリート:唐見 実世子 4位
使用機材等
フレーム :FELT FR1,AR FRD
タイヤ・チューブ :Panaracer RACE Evo3 Series,RACE EVO 3.0 TEAM
クランクセット :ROTOR 3D+ IN POWER
チェーン :KMC X11SL
サイクルメーター :GARMIN Edge820J,520J
ブラケット フード部 :OUTER TOP SHAKES HOOD
ウェア :Champion system
アンダーウェア :CRAFT
ヘルメット :GIRO SYNTHE MIPS,SYNTHE
シューズ :FACTOR TECHLACE, Empire W ACC
グローブ,ソックス,シューズカバー:GIRO
ケミカル :和光ケミカル
サプリメント :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil
岩崎 昌雲レポート
今回が初めての全日本選手権。
コースは本格的なアップダウンとなっており、距離が210km越えの日本で一番過酷なレース。どんな展開になるのか全く読めずスタート前にアップしているときもドキドキだった。
レースがスタートし、斜度の緩い坂をゆっくりと登っていく。長時間のレースのためこのまま進行するのかなと思った矢先、30名ほどの選手が先行する。行けないペースではなかったが、序盤から逃げて残れる実力をまだ確信できずメイン集団に留まる。回りにも有力選手が少し残っていたので少し安堵した。
メイン集団のペースは上がらず、逃げにチームメイトを送り込んでいないチームが牽引することに。自分も牽引に加わるがさほど差が縮まらず。
60kmほど走り、暑さや長い登りでジワジワ脚が削られてくる。チームから完璧な補給を受けたため、ハンガーノックになることはなかった。お陰さまでレースに集中して走ることができた。距離が距離なので何時もより補給には気を付けた。
120kmほど、集団のペースが少し上がった程度だが、登りでダンシングを多用してもシッティングでクルクル回しても苦しくなる。そのため下り区間は上手くスリップストリームに入ることを意識して何とか集団に食らいつく。また補給はしっかり摂り、最小の消費で走ることを心掛ける。
残り5周の周回板をみて登りに入っていく。補給を受け取った際に、少し集団から遅れてしまい残りの力すべてを使って追う。しかし集団から完全に離れてしまう。そのまま単独で走り、スタッフの温かい拍手や応援を受けながらゴールラインを越え赤旗を振られる。
今回のレースでは完全に実力不足を痛感した。何時もの練習以上の練習が必要だなと感じた。練習の強度をあげ、更にレースの場数を踏み、レベルを上げてから来年も挑戦したい。
初めての全日本選手権で感じたことは多々ある。jプロツアーとは異なる集団の空気。距離。獲得標高。補給の大切さ。とても勉強になった。
それらを理解するために、全力で走りきることを叶えてくれたサポートの皆さんや応援してくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
織田 聖レポート
一昨年のジュニアの全日本選手権で走ったときとは逆走だったがコースレイアウトは同じで前半はアップダウンがあり後半は平坦基調の集団だと流れる、1周約14キロのコースを11周156キロのレースだった。
雨がぱらつくなか定刻通りスタート。1周目はアタックも少ししかなく集団自体はスローペース。2周目に入り10人弱の逃げ集団ができ、その差は周回を重ねるたびに広がり2分近くまで広がった。しかし逃げ集団のスピードが落ち、メインのスピードも上がり6周目の最初の登りで逃げを吸収。そのタイミングで逃げがまたでき、集団は活性化。そこで脚が攣ってしまい、集団からドロップしてしまった。そのあとは8人ぐらいの小集団で回して走ったがうまく協調することができず、グルペットに吸収されてしまった。そのあと何周かしてタイムアウト。肝心なタイミングで反応はできたものの、そのあと踏ん張りきれなかった。今回のレースで浮き彫りになった課題を今後の練習、レースでクリアしていこうと思います。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。来週もレースは続くのでしっかりと調整して行きたいと思います。
赤荻 秀弥レポート
今年も日本選手権の時期がやってきた。昨年はジュニアで今回の全日本と同じ益田で行われた。コースは昨年と同じコースを11周する156キロで争われることになった。前日に2周ほどコースを試走してしっかりとコースを思い出すことができた。
レースは雨がぱらついたりと安定しない天気で行われたが、幸いレース中は雨が本降りになることもなく時々晴れ間も差していた。スタートして1周目はスローペースで進んだが2周目に数名の有力選手を含む逃げができた。ここに反応しようともしたが距離も長くここで無理してもだめだ、と思いメイン集団で回していった。逃げができてからは追走に出ようする選手も数名いたがすべて捕まってしまう。6周目に入るところでホームストレートで落車がありそこで一度止まってしまったが、すぐにリスタートをして2周ほどでメイン集団に復帰することができたが、その次の周でレースを下ろされてしまった。アンダー初年度ですが、このような結果になってしまったことはとても悔しいが今回のレースでは様々な課題が見つけられたのでその点はよかったと思う。
JPTのレースも残り半分となったがしっかりと結果を残せるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。
応援・サポートありがとうございました。
江越 海玖也レポート
前年と同じコースレイアウトで、14,2キロ×11周の156キロで行われた。コースは全体的に登っているイメージだった。レースがスタートし、少しの逃げの動きがあるが、集団はスローペースで進んだ。4周する頃には逃げと1分40秒くらいまで広がったが、集団のペースが若干あがりタイム差は縮まっていった。6周目に入ろうとするホームストレート、目の前で落車が発生。逃げ道がなく避けることも出来ずぶつかりながらも止まった。すぐ降り立て直し飛び乗ったがチェーンが外れていた。乗りながらでは入らなくてもう一度降りて直す羽目になってしまった。脱チェンをなおし集団を追うが、逃げが捕まったタイミングでカウンターがあったようで、集団もペースが上がっていて追いつくことができなかった。その後は約12人程のグルペットが出来る。前にも小さい集団が見えたので人数を増やすためにも追いついた。その後2周ほどしたが結果は足切り。
いた位置が後ろ過ぎたのと、速度も出てないストレートでコケるわけ無いだろうとの油断だった。
しかし、落車にあった時でもわりと足も辛くなっていた。落車にあわなかったとしても残れていたのかは微妙なところ。元も弱いし、体力面にも課題があると感じた。
終わってみて、補給も少なかった。距離が長い時は序盤からこまめに飲むようにした方が良かった。来週もレースなので少しでもこれを活かし改善していきます。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。
唐見 実世子レポート
今年は島根県益田市での全日本開催。私はお隣の広島県出身という事もあり、平日開催にも関わらず懐かしい方々が会場に足を運んでくださる事で、ナーバスになっているメンタルがほぐれた。
先週の全日本TTで特に與那嶺選手とのフィジカルの差は理解していて、またヨーロッパから多くの強豪選手も帰国している事もあるので、とにかく無駄足を使わない事、冷静なレース運びに心掛けてのスタートとなった。
2周目まではゆっくりとしたペースでレースが展開される。有力選手が動くとそれに追従する形。3周目に入った最初の登りの下から与那嶺選手が一気にペースアップ。そこで集団がバラバラになり、与那嶺選手、金子選手、牧瀬選手の3人の逃げグループが形成されてしまう。私はついて行く事が出来ず、一人になってしまうが、間もなく2人に吸収され、3人グループでしばらく走り、下り基調のところでメイングループに吸収されてしまう。逃げグループとの差は確実に開いていく。レースも後半、メイングループのマッタリとした走りから樫木選手がアタック。上りに差し掛かったところで彼女に追いつきそのままのペースで一つ目の登りをクリア。その地点で樫木選手、萩原選手、私の3人になる。3人でローテをして1周走るも樫木選手が苦しそう。次の周回で樫木選手がドロップしてしまって、そこからは萩原選手と2人になる。まずは4位、5位という着順を確実にするため、一定ペースでローテを回す事を心掛ける。牧瀬選手が逃げグループからドロップしたという情報が入るが、前を追うという共通の意思疎通はなく、ひたすら淡々とゴールまで向かう。
ラスト周回。今まで通り淡々とこなし、4位争いのスプリントへ。萩原選手が先行。私の方が先輩だから番手につかせてくれたのか、4位という着順に対しての執着はないからか、私の方が絶対的優位な状況になり、そのまま差し込んでゴール。
2018年の全日本選手権は4位という結果になった。今回、展開に全く絡める事が出来なかった事に対し、何が足らなかったのか、準備の段階からもう一度振り返り、今後に繋げていきたいと思う。
今年に入り、たくさんの経験を積ませて頂いております。それらはたくさんのサポートやご支援があってこそだという事を忘れず、さらに良い経験が積めるように、自分自身にできる事を一つ一つやっていきたいと思います。どうか今後ともよろしくお願いいたします。