【JCX#5関西シクロクロス琵琶湖グランプリ】レースレポート

大会名
JCX#5関西シクロクロス琵琶湖グランプリ
開催日
2025年11月23日(日)
結果
ME1 織田 聖 優勝
M Junior 山田 駿太郎 優勝
WE1 山下 歩希 9位
ME1 竹田 天飛 59位
使用機材
フレーム : Bianchi ZOLDER PRO
ボトムブラケット :WISH BONEセラミックBB
ホイール : INDUSTRY NINEハブ & FORMOSAカーボンリム
ALEX RIMS RXD2
タイヤ : Vittoria A DUGAST 織田 聖:Typhoon
竹田天飛:Typhoon
山下歩希:Typhoon
山田駿太郎:Typhoon
バーテープ :OGKkabuto BT-06
サイクルコンピュータ :WAHOO ELMENT BOLT
ウェア :VERGE
サングラス :OGK ICU FA1 122
ヘルメット :OGK kabuto FREX-AIR、 AERO-R2
ケミカル :和光ケミカル
日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect

・織田聖レポート
日本では数少ないUCIレースでもある琵琶湖GP。
烏丸半島の丘を使った平坦とキャンバーのコースで全体的にコース幅も広くヨーロッパチックなレイアウト。
コースの相性も良いので好きなレースのひとつでもある。
が、しかし
スタートは散々だった。
昨年同様スタートから決めるつもりだったがスタートが決まらず5番手で1目のキャンバー区間を抜ける。
平坦区間で1人抜かし4番手になったもののそこで1回目のスリップダウン。
後ろも連なっており復帰するまで少し時間がかかったもののまだ前の見える位置。
少しずつ順位を上げていこうとペースアップするもふたたびスリップダウンしてしまい、挙げ句の果てにチェーンを落とす。
てんやわんやしている隙に先頭は軽快に飛ばし気づいた時には25秒差。
ワンミスでも追いつかない絶望的なタイム差を聞き、優勝の文字が消えかかりそうになった。
流石にUCIポイントもあるので最善を尽くすべく追い上げ開始。
1周で3秒近くしか詰まらず、追いかけている最中もちょっとしたミスをしてしまったりと15〜20秒差を行ったり来たり。
レース中盤、副島選手と沢田選手のパックが崩壊して先頭を走る副島選手とのタイム差が詰まらなくなった。
ペースを維持していると少しずつタイム差が縮んでいき副島選手が射程圏内に入った。
溝ごえからの直登で追いつき、シケインで先頭に出ることができた。
ここまでも全開だったが、ここからも全開。
レース前半はどうなることかと思いましたが、最後は優勝することができて本当に良かった。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。

・竹田天飛レポート
JCX五戦目 UCI琵琶湖グランプリ
前日の試走では、できないことをできるようにひたすら練習し、全乗りでいけるようになり、自信を持ってスタートした。
スタートでは、ペダルキャッチでミスをしてしまい、少し位置を落とした。ここから位置を上げていったが、最初のキャンバーの入り口で落車が起き、集団は大渋滞となった。
そこからは焦りで前日の試走でできたところが全くできなくなってしまい、終始、ひどい走りでレースを終えた。
今回起きたことが今後絶対に起きてはいけないことだし、調子が悪いなりに集中してレースに臨むことが今の自分にとって大事なことだと感じた。
明日のWNPでは、集中して上位を目指す。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。
ありがとうございました。

・山下歩希レポート
UCI 琵琶湖グランプリ JCX#5
難易度の高いコース。前日の試走で何度も自分の失敗したポイントを繰り返した。
レース当日天気は良好。朝と昼の両方試走し、足の調子も良く周回を重ねる度にコースに対しての自信がついていった。後は思い切り果敢に走るのみだ。
出走は二列目。まだホールショットを狙う実力がなく、かなりスタートで損をしていると実感した。スタートでは遅れをとったが、少しずつ前へと追い上げていった。
残り半分のオフキャンバーの時点で前輪のグリップが効かなくなり、転倒した。前輪を触ってみると、タイヤの空気圧が低くパンクしていた。バイクに乗れないと判断し、ピットへと必死に走った。その時は気が付かなかったがチェーンも外れていた。
振り返ってみれば空気圧を確認した際、チェーンを戻し、空気圧はまだ微かに残っていたのでピットまで何とか乗って行けたかもしれなかった。しかし焦りすぎて、確認と判断力が不十分だった。走っている間に次々に抜かされ順位を落としてしまった。トラブル時に於ける冷静な判断力が必要だと痛感した。
バイク交換後、気持ちと足の力が戻ってくるまで半周かかったが、諦めず、前の選手を抜きたいと思い必死に頑張った。前の選手に追い抜けなかったが、気持ちを強く持ちながらレースを終えられた。
今回のレースは、前半調子がよかったが、残念な結果となってしまい悔しさが残った。この気持ちを忘れず、シクロクロスの全日本までの日々の練習に繋げていきたいと思います。
佐藤GM、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様、そして遠征に連れていった下さった山田家サポート、ありがとうございます。
今後もトレーニングに取り組み、前回の学びを生かせるようにレースも全力で頑張ります。

・山田駿太郎レポート
自己評価:60点
昨年に続き2度目の参加となるレース。昨年はあまりのコース難易度に前日試走で自信喪失するなどのことがあったレースだったが、今年はそれも踏まえてレースに臨んだ。
前日に会場入りして試走を行なった。コースは去年とあまり変わらず、相変わらずフィジカルとスキルの両方を求められるコースだった。昨年攻略できなかったキャニオンジャンプからの直登は前日に聖さんに教えていただいて攻略。またシケインは、高さがある割に距離がなかったので安全をとって降車することにした。
当日は晴れで、朝露の影響もそこまでなくコースコンディションは前日と変わらなかった。今回のレースはMJが午前中にあったので、朝から積極的にカロリーを摂ることを意識し、アップもしっかりと行なって、スタートに向かった。
スタートのタイミングは悪くなかったので、前に出ることはできたが、三上選手が加速についてきていた。第1コーナーでスッと前に入られてしまい、2番手でのレーススタートとなった。
最初のキャンバーの後の加速で2馬身ほどの差がスッと開いた。その後もジリジリと離されていく感じで、半周のうちに10秒ほどの差がついてしまった。前の走りとどこで差がつくのか分析していたが、見ていると直線で差がつき、テクニカルセクションで詰めるということの繰り返しだった。
2周目に入った時点では、差が15秒ほどまで広がっていた。流石にヤバさを感じて自分もガンガン踏んでいったが、直線ではあまり差が縮まらず、視認圏から消えかけることもしばしばあった。そのまま逃げ切りを許すわけにもいかないので、単独追走を継続したが、平地では差が縮まらず、一時的に20秒ほどまで差が広がった。だが、テクニカルセクションで差がつまり、テクニカルセクションを抜けると差が15秒ほどまで詰まっていた。
3周目に入っても、同じ展開が続いた。なかなか差は縮まらず、15秒と20秒の間を行ったり来たりすることを繰り返していたが、テクニカルセクションでミスを少なく最速で駆け抜けることを意識しつつ、平地で粘ることを意識した。結果、10秒〜15秒の範囲に乗ろうかというところまで詰まってきた。
4周目に入り、同じようにジリジリ詰めていこうと思ったところ、突然三上選手のペースが落ちた。走行してはいたが、明らかにペースが落ちていたので、後ろについた。直線の速度が若干鈍っており、テクニカルセクションでもあまりガンガンせめて行けてる感じはしなかったので、コントロールラインの少し先で先頭を交代して自分が弾き始めた。流石に引き離すことはできず、二人パックのままだったが、ピット前で三上選手が再加速した。今度は逃さず、2秒ほどの差のまま進行したが、テクニカルセクションで三上選手をパスし、先頭に立った。
5周目に入る手前で、三上選手がピットに入るのが見えた。その後ろは来ていなかったので、単独先頭での展開となった。三上選手が追いついてくる気配はなかったが、全力で平地を飛ばし続けた。テクニカルセクションは今まで以上に丁寧さを意識して、確実にクリアしていくことを考えた。
最終周回に入り、後方とのタイムさもあまり変わっていなかったので、ペースを緩めず確実に走った。結局そのまま追い付かれることはなく、単独トップでゴールした。
今回のレースは、三上選手と自分のフィジカルの差を改めて実感するレースでした。テクニカルセクションでのアドバンテージは感じましたが、それを発揮する前に平地で離されてしまうとレースにならないので、フィジカルトレーニングをしっかりと積んでいきたいと思います。
サポートしていただいた佐藤gm、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様いつもありがとうございます。まずはあすのワイルドネイチャーに向けて、体をしっかりと回復させたいと思います。