2022全日本選手権自転車競技大会-MTB(XCO)
大会名
2022全日本選手権自転車競技大会-MTB(XCO)
開催日
2022年11月20日(日)
結果
男子U23: 中島 渉: 4位
女子U23:小林 あか里: 優勝
使用機材
ボトムブラケット : WISH BONEセラミックBB
タイヤ : 中島 Vittoria (F: BARZO 1.4bar R: BARZO 1.4bar)
小林 Vittoria (F: BARZO 1.2bar, R: MEZCAL 1.2bar)
サイクルコンピュータ :WAHOO BOLT
ウェア :ekoi
ヘルメット :OGK kabuto AERO-R2
中島 渉レポート
このコースでレースを走るのは2回目となる。試走でもスムーズに走ることができ、日曜日のレースを想定して3周回ペースを刻んで刺激を入れた。だが、レース当日は生憎の雨予報。このコースの雨レースは誰も走ったことがない。どんなコンディションになるのか、久しぶりのMTBレースの自分にとっては、厳しい状況へと変わってしまう。なるべく降らず、コンディションが保たれることを願っていた。
レース当日は気温が低く、前日より風も強かった。天気予報は見事にあたり、11時頃から本降りとなり、女子レースの後半から完全にマッドコンディションへと変わっていた。タイヤをBARZOに変更しマッドコンディションに対応できるようにした。
スタートは3列目と最後列からだったが、前回の反省を考え冷静にスタートし、天城越え区間を先頭付近で入れるようにした。3番手で入り、順調にこなすも裏のダート区間に入った瞬間絶望した。コースは思っていたよりもマッドコンディションとなっており、登りでは押すしかないくらいに掘り起こされ、キャンバー区間は上から選手が滑り落ちてきたりもした。コースは地獄絵図となり、5分前のエリートにもすぐに追いついた。路面状況が悪すぎるせいでエリート選手と絡んでしまい、上手いタイミングで抜かさないと、完全に足止めとなってしまう。2番手でマチュードロップに入り後半の森林区間で先頭に追いつくも、ここもエリート選手と絡みタイムロス。この地点で心が折れそうだった。枯山水も最初Bコースを選択し、押すことを選んだが、Bコースの方が岩の路面か多く押しているだけでも足を滑らせ何回も転んでしまう。2周目からはAを選択し降車して安全に押すことを選択した。
半分以上を自転車を押してこのコースを走ったと思う。2位からも遅れ、4周回のうち3周目までは3番手をキープできていた。だが、ロックセクションでの落車もあり、村上選手にパスされてしまいタイム差を広げられてしまった。後半は雨足も強くなり、とにかく身体が寒かった。結果4位でゴールとなり、思うような結果と走りをすることが出来なかった。
このコンディションを攻略できなかった実力不足を痛感した。
沢山のサポート、応援ありがとうございました。
小林 あか里レポート
今回の全日本選手権は、伊豆にあるオリンピックコースで行われた。
前回のジャパンマウンテンバイクでの良いイメージがあり、再び全日本選手権という舞台で走れることが楽しみだった。
レース当日は雨予報。予報通り、スタート時から小雨が降った。
コースは見た感じはまだ、セミウェットな感じであったため、1周目はすべてAラインで走る予定だった。
スタートはアスファルトの直線で風も強かったため、二番手で風をよけた。そこから天城越えというセクションに入るまで、アスファルトの登りであったため、アタックをした。
今回のレースは何番手であっても次につながるレースをすることが目標であり、前だけを見て走った。
セクションに入り、岩の上を越えようとすると後輪がとられ転倒。しかし、後ろとの差が十分にあったため落ち着いて立て直した。
そこからコース前半に関しては、ジャパンマウンテンバイクと同じ感覚で走ることができた。一方で、それはドライの感覚でもあったため、ギア比やトラクションのかけ方が全く変わっていることに少し戸惑う場面もあった。
それでも確実にバイクを前へ進ませることができ、大きなミスなくコース最終にあるセクション、枯山水に入った。
雨は本降りになっており、スタートしてから15分ほどで、スタート前とのコンディションとは大きく変わっていた。
枯山水はほとんどのラインを岩の上を行くものである。セクションに入り、下り始めた瞬間前輪がとられる。次に気づいた時には、口から出血していた。胸を強く打ち付け息ができなかった。ただ、10秒ほどで胸の痛みはなくなり、口からの出血のみだったので再スタートを切ることができた。
そこからは、雨がひどくなり、コースは予測ができないほど滑りやすくなった。最終回に入ると転倒の衝撃なのか、頭の中が白くなる感覚と左手の激痛があった。後方との差は5分以上つけていたので全てにおいて落ち着いて対処できたと思う。
総合優勝という形でゴールラインに入ることができた。
今回の転倒は、自分の技術不足と詰めの甘さだった。
世界で勝つためにも、レース中の様々な状況に対して常に落ち着いて判断できる技術が必要だと感じた。
皆様には大変なご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。
今シーズンのマウンテンバイクレースはこれで終わりですが、来年に向けてもっと強くなれるよう努力していきます。