2022ジャパンカップサイクルロードレース
大会名
2022ジャパンカップサイクルロードレース
開催日
2022年10月15日(土),16日(日)
結果
《ジャパンカップ クリテリウム》 岩田 聖矢 26位,香山 飛龍 27位
《ジャパンカップサイクルロードレース》 香山 飛龍,岩田 聖矢 DNF
《ジャパンカップ男子オープン》 内田 宇海 優勝, 五十嵐 洸太 10位,中島 渉 12位, 細川 健太 16位
《ジャパンカップ女子オープン》 唐見 実世子 優勝
使用機材等
フレーム :AR FRD DISC,FR FRD DISC,FR Advenced DISC
ホイール :VISION METRON40SL DISC チューブラー
タイヤ・チューブ :Vittoria Corsa Graphene2.0
サイクルメーター :WAHOO BOLT,ROAM
サイクリングウェア,アイウェア :ekoi
ヘルメット :OGK AERO-R2 ,IZANAGI
シューズ :GAERNE カーボンG-STL
ケミカル :和光ケミカル
サプリメント :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil
香山 飛龍レポート
《ジャパンカップ クリテリウム》
自己評価 : 50点
目標
落車せずに完走する事。勝つのは難しいと分かっているので逃げて存在をアピールする事を目標とした。
展開
スタートから良いアタックが掛かったので反応していくがWT選手が追ってくると全く決まる気配がなかった。
1〜4人の逃げが短期的に行くことはあってもすぐに吸収を繰り返しハイペースが続いた。
こうなってくると自分も逃げを狙う中で最後のなだれこみに切り替えていったが、終盤のWTのトレインは強力で前に出来ることは叶わず、27位でフィニッシュとなった。
考察
チームとしての立ち位置に応じて位置取りがしやすい or しにくい という事実はあると思うが、それを抜きにしても前方でペーシングするWTチームに競ることは全く出来なかった。
最後のスプリントも残り2周の段階でペースが上がっていて、そこから加速していくトップスピードの部分は苦しく、直近の自分の課題に当てはまった。
存在をアピールする事は出来なかったが、落車やトラブルなく終える事が出来たので明日に集中していく。
《ジャパンカップサイクルロードレース》
自己評価 : 20点
目標
ジャパンとしては金子選手をエースに置き、自分はペースアップ時にうまく立ち回るためにも大人数の逃げには行く形を考えていた。実力的にも最大の目標は完走と認識していた。
展開
スタートからレースは早く、1周目からWTがアタックした為古賀志林道からかなり速いペースが続く。自分は位置を大きく落とさないようにするも、集団が割れたりと落ち着かない時間が続く。
2周目に入ってもアタックは止まらず、少しずつ位置を下げてしまう。結果的に古賀志林道では位置を上げることが出来ず、下りでも集団後方のグループが割れてしまった。
そこから集団ジョインを狙うものの、プロトンのペースが落ちず踏む時間が続く。5周目の古賀志林道でにやっとチームカーの隊列が活用出来るかどうかの瀬戸際で、全力を尽くしたが前に追いつくことはなかった。
そこからは8周回目まで走り続けたが、全く力及ばずのDNFとなった。
考察
今回は考えさせられる事が多かった。力が及ばない点、走り方、これに準じて普段からの取り組み。
ここまで南魚沼、群馬連戦と全力を尽くしてきたが、漠然と満足していたのかもしれない。
レースの内容として、今回の走り方は最近の考え方が裏目に出てしまった。ジャパンカップは終盤勝負という固定観念が強く、序盤から荒れた展開になるとは思っていなかった。そうなると当然脚を貯める動きを選択する。(よい人数の逃げは前待ちと捉えられる為、当初は狙っていた)。
しかし、蓋を開けてみればWTやヨーロッパで走る選手がたくさんいるレース。荒れた展開になれば目に見えて前方有利になる。そんな中で自分は脚を使ってでも前に行くという基本すら達成出来ず、良いところなしの走り、結果になってしまった。
大きいレースに出る、重要なレースに出る、それに対して全力を尽くそうと集中してきたが、これがどんなレースなのか。どういう選手がいて展開を作るのか。といった考えが及んでいなかった。
そして力の面でも劣る事を感じた。大前提WTに通用するとは捉えておらず、当初はどうWT選手が作る展開に当てはまっていけるかを考えていた。
しかしFTPや経験値といった言葉にしやすい部分は勿論の事、タフさと呼べる選手に求められる力強い要素が桁違いだと感じた。
対し自分は身体も細く、きっと身体もまだまだ上手く使えていない。これが悪い事だけだとは思わないが、小手先な事もよく利用する。
言語化に時間が掛かるが、全く通用しなかった事が全て自分に刺さっている気持ちだ。何かを変えないといけない、何か無駄を省いて正しいものを取り入れなければいけない。
プロ選手として活躍したい、そう決めた人生なのだから悔しい気持ちの中で全てを受け入れて考えないといけないと思った。
2日間サポートして頂いたサプライヤー様、スポンサー様ありがとうございました。引き続き精進致します。
岩田 聖矢レポート
《ジャパンカップ クリテリウム》
自己評価: 40点
ナショナルチームはクリテリウムの得意なBS山本選手で上位を狙いにいく作戦だった。
レースが始まるとアタック合戦があったが、なかなか決まらず速いペースが続いた。
なかなか前に上がることが出来ず、集団内は危険な場面も見かけたが、周りの選手達はテクニックがあり、落車は無かった。
終盤まで速いペースが続き、自分から仕掛けることは出来なかった。
ラスト2周辺りから、位置取り争いも始まり、本来なら山本選手の近くに居てサポートしたかったところだが、周りを見る余裕もあまりなく、自分の位置をキープするので精一杯だった。
結局、ナショナルチームは固まることが出来ず、集団内で流れ込み最高位は山本選手の18位、僕は26位となった。
9月にベルギー遠征に行かせていただき、少しずつ位置取りなどが出来るようになって来たと感じていたが、レベルが上がるとまだまだスピードも技術も足りないことを再確認した。
明日のロードレースではしっかりとチームの仕事をこなしたい。
《ジャパンカップサイクルロードレース》
自己評価 : 10点
昨日のクリテリウムを走り、コンディションはそれなりにいい事が確認できていた。
ナショナルチームは群馬グリフィン金子選手がエースで、上位に食い込めるようにサポートする作戦だった。
スタートし、1回目の古賀志林道から速いペースでレースが進んだ。
そしてあまり余裕の無いまま下りに入った。
下りが危険なのは試走で確認していたのだが、前が詰まり前の選手に接触してしまい、落車を起こしてしまった。完全に自分のミスだった。そこからは代車に乗り換えて集団を追うが、集団はペースが上がっており、追いつくことは無かった。
レースは日本チームの日本人選手はワールドツアーチームの選手に着いていけず、日本のレースの結果では満足してはいけないと感じた。
チーム関係者、サプライヤー様、スポンサー様、皆さんの力もあり、ナショナルチームで走らせていただいたにも関わらず、不甲斐ない結果に終わってしまい、悔しく思う。
後半戦もあとすこしですが、集中し、来年もっとレベルアップできるように取り組んでまいります。
いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願い致します。
細川 健太レポート
《ジャパンカップ男子オープン》
自己評価:60点
天気は晴れで、少し暑くなってきていた。
10.3✖️7周の72.1kmのレース。スタートし、2周目の古賀志で内田さんを含む4人が抜け出した。その後を20人ほどの追走ができた。その後、先頭集団に追いつき、このまま行けるかと思ったがすぐにメイン集団も追いついてきた。
4周目のセブンイレブンの交差点を曲がった後、アタックがかかり、6人ぐらいの逃げに乗ることができた。しかし、上りでガツンとペースが上がり、下りと平坦はあんまりペースが上がらず、泳がされてる感じとなった。そして、2周逃げて捕まった。
そして、ラスト2周目くらいからペースが上がり始め、古賀志の上りで両足攣ってしまい集団からドロップした。なんとか下りと平坦で集団に戻れたが、かなり足を使ってしまった。しかも、戻れたタイミングで、ラスト3kmのアップダウン区間に入りかなりキツかった。次の古賀志に入った時、内田さんが下からペースアップをしていった。それに耐えきれずにまた足が攣ってしまい完全に集団からドロップしてしまった。そのあとは下りを攻め、前の15位の集団に追い付き、スプリントで2番目だった。順位は16位だった。
優勝したのは内田さんだった。おめでとうございます!
やはり、自分はまだまだ力不足で、課題が山積みだということがわかった。来シーズンのために何がダメだったのかを一つ一つを自分で考え、実践していこうと思う。
応援してくれた皆さん、サポートしてくださった方々、スポンサーの皆様、そして地域の皆さん、レース運営の方々ありがとうございました!
内田 宇海レポート
《ジャパンカップ男子オープン》
自己評価:95点
晴れてちょうど良い気温となったレース当日。
今回のレースはかなり気合を入れて練習に取り組んだ。シーズンも終了まじかで優勝がなかったのでとにかく勝ちたい気持ちが強かった。
スタート地点では渡辺航先生も応援してくださっており気合いを入れ直しスタート。
弱虫ペダルはチームで参戦していたので終始、後手を踏まずにレースを運んだ。
2周目の古賀志で4人程で飛び出して少し逃げたがメイン集団に吸収されてしまったがカウンターのアタックなどはチームメイトの細川選手や五十嵐選手などが反応してくれていたので安心してレースを見れて良かった。
残り2周から自分から攻撃を仕掛けて集団スプリントにならない展開に持っていこうとチャレンジ、最後の古賀志で下からペースアップとアタックをして先頭は8名程に絞れたが自分の勝ち筋は独走逃げ切りしかないと思い、どこかで抜け出しを決めるためアタックを考えていた。
後半のアップダウンで高岡さんのアタックを皮切りにスプリントにしたくなさそうな選手のアタック合戦が始まった。
かなり脚はきつかったが2回連続でアタックして残り1kmほどから抜け出せた。
後はゴールまで気合いで踏み切り逃げ切り優勝
サポートしていただいた入部さん、スポンサーの皆様ありがとうございました!
五十嵐 洸太レポート
《ジャパンカップ男子オープン》
自己評価:70点
JAPAN CUPのコースである、1周10.3キロを7周回する72.1キロのレース。
目標は優勝すること。またチームから優勝者を出すことを目標として走った。
72.1キロと短いレースではあるが、前半は足を溜め、後半で勝負したいと考えていた。
スタートし、古賀志林道を登る。1周目は心肺がきつく、集団内で回復させるよう意識した。
2周目に内田選手を含む逃げができる。この動きは吸収されるも、4周目に細川選手を含む6名程度の逃げができ、2周ほど先行する。チームメイトが逃げに乗ってくれた為、集団内で休むことができた。
残り2周の古賀志林道からペースが上がり、アタックに反応できるよう前方に位置する。自分から仕掛けたかったが、そこまでの余裕はなかった。
古賀志林道を下り、平坦区間に入ったところで単独で抜け出した。集団は牽制しており、逃げ切りを目指したが田野町交差点で捕まってしまった。そこからは古賀志林道に向けて脚をためる。
最後の古賀志林道に入り、登り口から内田選手がペースを上げていく。残り100メートルほどで脚がなくなり、少し離れた状況で下りに入った。下りでは更に差が広がってしまい、内田選手を含む先頭8名が先行する。
先頭8名には追いつけず、スプリントで10位。
内田選手が優勝し、チームとしていいレースとなった。
しかし個人としては、途中抜け出したときの独走力の低さや先頭集団に残ることができず、課題を再認識した。
まずは来週、再来週のレースに向けて調整をし、今シーズンを良い形で終えられるようにしたい。
最後になりますが、沢山の応援とサポートをしていただき、ありがとうございました。
中島 渉
《ジャパンカップ男子オープン》
自己評価:65点
初めてのジャパンカップのオープンレース。コースは自分向きではなく、コンディションも整っていないため、正直厳しい展開になると予想していた。
とにかくチームが有利に運ぶよう後手には回らないことを意識して走る。1周目から古賀志をハイペースで入り、自分の調子の悪さを痛感する。また、内田さんは調子の良さを感じるフレッシュな走りをしていた。
前半のアタック合戦は落ち着いてこなし、危険と感じた大逃げやメンバーを見て走る。途中、細川選手の乗った10名程の逃げができそうだったので集合の先頭で見送った。2周程逃げていたが、タイム差は全く開かず吸収された。
6周目の古賀志でペースが上がり一気に集団の人数が減る。ラスト1周の古賀志を耐えれば最後のスプリントでチャンスがあると踏んだが、下りの中切れに見事にはまってしまった。8人が先行しチームとしては内田選手のみとなり、自分と五十嵐選手は第2グループでの走行となった。牽制も入ってしまい自分たちのグルペットは追いつかずそのままゴールとなった。
チームとしては内田選手と唐見選手が男女のオープンレースを優勝し霞ヶ浦へと良い流れを作ってくださった。
今回の反省として古賀志を先頭付近で通過出来ていればなんの問題もなかった。完全にフィジカル不足だった。もっとARにも慣れ、来週にしっかりと繋げたいと思う。
沢山の応援、サポートありがとうございました!
唐見 実世子レポート
《ジャパンカップ女子オープン》
自己評価:90点
オープン女子は恒例のJAPAN CUPコースを3周回、約30kmで争われた。毎年、距離が短い事、上りはとてもきついがコース全体からすると距離が短く4分前後で登れるので、逃げは決まりづらく、私の知っている限りでは3年前に海外選手勢がチームで来日した時に独走が決まったが、それ以外は集団スプリントとなっている。
今年は全日本直前という事もあって、参加者がとても少なかったが、それでも脚質的に勝つ事は難しく、自身の勝率をあげるためには、スプリント勝負まで持ち込んでしまうと負けてしまうであろう選手をできるだけ減らす走りをするしかなかった。そこでスタートしてすぐの古賀志林道を下から良いペースで上り、集団を小さくするように勤めた。登り切って、その後の下りで一人になって、一時は20秒差まで開いた。後ろを振り向くと協調して追ってきているのが分かった。田野町交差点を過ぎて少し経ったところで捕まったが、集団は私を含めて5人になっていた。キツかったので一度息を整えて、2周目の上りでもう一度ペースアップした。集団がバラけたので、自分に分があると思った。下りきってタイム差が35秒と伝えられたが、3人でまとまって走っているとも伝えられた。なので、捕まる覚悟で独走した。2回目の田野町交差点を過ぎたあとのアップダウンで一気にタイム差が広がったので、行けると思って、そのままペースを守って、ゴールまで踏み切りました。
正直スタート前は優勝は考えておりませんでした。そんな中、ジャパンカップの大舞台という事もあって、昔からお世話になっている方々やたくさんの友人に声を掛けて頂き、また沿道からの応援が支えとなって、ゴールまで走り切る事ができました。そして何より自分らしい走りで勝てた事が何よりも嬉しく、失っていた自信を取り戻せそうです。
JAPAN CUPは今回が嬉しい初勝利となり、また全日本へ向けて弾みをつけられました。
シーズン終盤を迎えておりますが、私のロードシーズンはこれから本番を迎えます。一踏み一踏みを噛み締めながら、日々を過ごしていきたいと思います。