【弱虫ペダルPresents松伏シクロクロス】レースレポート

大会名
弱虫ペダルPresents松伏シクロクロス
開催日
2025年11月29日(土)
結果
ME1 織田 聖 優勝
竹田 天飛 25位
WE1 山下 歩希 4位
MJ 山田 駿太郎 3位
使用機材
フレーム : Bianchi ZOLDER PRO
ボトムブラケット :WISH BONEセラミックBB
ホイール : INDUSTRY NINEハブ & FORMOSAカーボンリム
タイヤ : Vittoria A DUGAST 織田 聖 :Typhoon
竹田天飛 :TERRENO MIX
山下歩希 :SMALL BIRD
山田駿太郎 :SMALL BIRD Typhoon
バーテープ :OGK kabuto BT-06
サイクルコンピュータ :WAHOO ELMENT BOLT
ウェア :Champion System
サングラス :OGK ICU FA1 122
ヘルメット :OGK kabuto FREX-AIR、 AERO-R2
ケミカル :和光ケミカル
日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect

・織田 聖 レポート
PR大使を務める松伏町で開催の松伏シクロクロス。
コース監修でも関わっており、「弱虫ペダル」がタイトルスポンサーでもあり、ディフェンディングチャ ンピオンでもあり、ものすごいプレッシャーのかかるレースのひとつでもある。 例年に比べて登りは少し少ないが、シンボルでもある丘の高さは変わらないのでハードなコースで あることには変わりない。
コンディションも砂煙が上がるほどのドライだったこともありハイスピードかつテクニカルなレースに なった。
「テクニカル」ということ言葉にはいろいろな捉え方があるが、私自身ヨーロッパのコースでとても苦 労している「ハイスピードコーナーをどれだけスピードを上げてこなせるか」というものを取り入れた かった。
スタートラインは1列目の真ん中。
クリートキャッチも上手くでき、2番手で1つ目のコーナーをこなす。
2つ目のコーナーで先頭に出てそこからは全力疾走。
2周目までは後ろからのプレッシャーを感じながら、3周目からはコースサイドの佐藤GMやピットか らタイム差を教えてもらいながらミスしないように、ラップタイムを落とさないように。
なんとか最後まで逃げ切ることができ、地元レースで3連勝することができた。 先日150周年式典で講演させていただいた金杉小学校の校長先生、生徒の皆さんも応援に来てく ださいました。
地元チームがあるわけではありませんが、少しずつ「自転車競技」「シクロクロス」が松伏町に浸透 していっている気がして、選手としてすごく嬉しいです。
大会を開催してくださった実行委員会・スタッフの皆様、大会を盛り上げてくださったスポンサー、ブ ース出展いただいた皆様、本当にありがとうございました。
引き続きレースは続きますので、バリバリ頑張っていきたいと思います。

・竹田 天飛 レポート
弱虫ペダルが冠スポンサーとなった松伏シクロクロス。
登坂区間が多く、ロードレーサー向きとなったコースは
ポイントを稼ぐ最大のチャンスだと感じた。
スタート位置は左側に位置し、最初のスプリントから右コーナーに入るため、左側を選択したのは 良かった。
そのまま順位を上げ、10番手ほどまで上がった。
一周目はペースについていくことができ、このままいけばベスト10も見えたが、まだまだ高強度に は耐えきれず、ドロップ。
ここからはひたすら抜かされないように踏ん張った。抜かされれば、とにかくしがみつき、正直どう やって自転車を進めてるのかすら考える暇もなかった。
赤旗ギリギリでもう一周することができ、ラストまで粘ってゴール。
至るところから歓声が聞こえ、しんどい体を奮い立たすことができた。
今日は自分の中で自信のつくレースとなり、怪我で潰されたシーズンが少し報われた気がした。
朝早くからサポートしていただいた佐藤GM、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様、いつもあ りがとうございます。
来週はUCI宇都宮2daysの為、しっかり休み、トレーニングに励みます。
ありがとうございました。

・山下 歩希 レポート
JCX #10 松伏シクロクロス
日本では珍しい、ダイナミックなコース。前日の試走では登り下りのラインどりを意識して走った。
レース当日は足の調子が良いと感じた。コースはテクニカルな個所が少なく、朝と昼の試走も軽く すませた。
今回もホールショットを狙ったが、中々前へと上がれず、集団の真ん中スタートとなった。一周目で 4位となり、3位争いが始まった。前の選手は登りが早く、平坦な部分で必死に距離を縮めようとし た。最終周まで諦めず前の選手を追ったが、抜くことはできなかった。
今戦、実感したのは登る時のペダルにトルクがかからず、スカスカしたペダリングとなってしまって いた。これに対し今後のトレーニング方法を改善する必要があると感じた。また、毎回の課題とな るホールショットはもう少し練習をしなければいけない。
辛いコースだったが、スピードが出て楽しかった。
佐藤GM、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様、そして遠征に連れていって下さった山田家、 サポートありがとうございます。
今週末のUCI宇都宮シクロクロスに向けて、しっかりとリカバリーしつつ引き続きトレーニングに励 みます。

・山田 駿太郎 レポート
自己評価:50点
3度目の参加となるこのレース。ついに全日本まで1ヶ月を切った中で、現在の自分の課題につ いての成長状況を確認する意味合いも込めたレースだった。
前日に会場入りして試走を行った。聖さんのスクールにサポートで参加したのち、聖さんと時さん とご一緒させていただいた。コースに関しては、設営の際から聖さんに特徴などを聞いていた通 り、あまり速度が落ちず、本場欧州を思わせる、シクロクロススキルとしっかりとした基礎フィジカル の両方が求められるコースだった。
当日は朝から快晴で、昨年とは異なり早朝の温度が下がらなかったことで、コースもドライだっ た。風は冷たかったが、日なたに出ると暑かったので、カロリーと水分を切らさず、アップもしっかり と行って、スタートに向かった。
スタートは悪くなかったが、三上選手に前に入られ、最初の登坂のコーナーでラインが甘かった こともあり、蜂須賀選手にも前に入られてしまった。そのままの展開では三上選手に逃げられる可 能性があったため、蜂須賀選手を早めにパスする必要があるなと感じていたところ、先頭の三上 選手が登坂の右コーナーで落車した。自分と蜂須賀選手は間一髪で回避したが、回避した先でラ インが交錯し、接触して二人とも落車した。下りの側に投げ出されたこともあり、結構バイクから離 れてしまったので、復帰に時間を要した。
復帰してすぐ前を追いかける算段を考えたが、落車の際に変速機側の接触だったこともあり、万 が一を考慮してピットでバイク交換を行なった。スペアバイクに変えたのち前を追いかけたが、スペ アバイクのフロントブレーキが油を吸っており、ほとんど効かない状態だった。流石にその状態で は全力の突っ込みをすることは難しく、復帰してきた三上選手について行くことも難しかった。メイ ンバイクが問題ないとのことだったので半周後にすぐに交換し、再び追撃を開始した。
2周目に入り、やっと自分の状況が落ち着いてきた。その時点で6番手だったので、まずは一人前 の選手を抜くことを考えた。幸いにしてその時点では自覚できる外傷はなく、体の動きも問題なか ったので、登坂も難なく登ることができた。2周目の登坂で5番手の伊与久選手を抜き、5番手に立
った。その前に見えていたのは中仙道選手だったが、その周回で追いつくのは難しそうだったの で、ジリジリと詰めて行くことに専念した。
3周目の最初の登坂で中仙道選手に追いついた。そこで長い時間競り合って、前を追う足が緩 むことは避けたかったので、一気にペースを上げて追い抜いた。さらに前は蜂須賀選手だったが、 やはりその周回中に追いつくのは望み薄だったので、同じようにジリジリと差を詰めた。
4周目の最初の登坂で、蜂須賀選手に追いついた。すでに勢いを失っていたので、同じようにペ ースを上げて追い抜いた。その時点で3番手で、先頭の松村選手と、追撃していった三上選手との パックとの差は20秒強ほどだった。
5周目に入ったが、前との差はなかなか縮まらなかった。放送から前が競っていることは知ってい たので、自分も負けじと全開で追ったが、昨年落車した経験もあるので、テクニカルセクションでミ スをせず、最速で走ることは頭に置いていた。最終周回に入る時点でも、先頭との差は20秒のま まだった。
6周目も変わらずの展開だった。前の二人はセクションによっては見えていたが、なかなかタイム 差は縮まらなかった。最後の下りで、特に何をしたわけでもなかったが突然チェーンが外れた。冷 静に対処したのであまりタイムロスを食うことはなかったが、結局先頭に追いつくことはできずに3 位でゴールした。
今回のレースは、悔しい結果となりましたが、自分としては琵琶湖とワイルドネイチャーの結果を 踏まえたフィジカルを活かすためのポジションの改善とトレーニングの効果が、早くも実感できたと 考えています。琵琶湖以前の状態では、競り合っていてペースが上がっている先頭との差を広げ ずに走り切ることは不可能だったと考えています。今回のレースで、ペース的には十分にトップ争 いに絡める可能性があることはわかったので、次戦の宇都宮で、様々なことを試し、全日本選手 権に臨みたいと思います。
サポートしていただいた佐藤gm、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様いつもありがとうござ います。次戦は宇都宮のUCIレース2連戦となるので、今回のレースを踏まえた戦略を考えて、 様々なことを試行できるよう努力したいと思います。