弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第37回全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイク

大会名

第37回全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイク

開催日

2024年7月6日(土)7日(日)

結果

XCC女子エリート 小林 あか里:2 位

XCO女子エリート 小林 あか里: 1位

XCO男子ユース  山田 駿太郎:5位  

使用機材

タイヤ                           : 山田 Vittoria  (F: MEZCAL 1.5bar R: MEZCAL1.5 bar)  

                        小林Vittoria  (F: BARZO 1.5bar R: MEZCAL 1.5 bar)  

サイクルコンピュータ :WAHOO BOLT

ホイール        :INDUSTRY nime

BB                         :WISH BONEセラミックBB

ウェア         :ekoi

サングラス       :OGK kabuto FA1 NARROW、122PH

ヘルメット       :OGK kabuto FLEXAIR AERO-2

グローブ        :OGKkabuto RPG-7

ケミカル                :和光ケミカル

サプリメント      :グリコ パワープロダクション

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

小林 あか里レポート

XCC

レース時間20分間で争われるクロスカントリーショートサーキット(XCC)は、翌日のクロスカントリーオリンピック(XCO)のスタートループを使って行われた。

1周約700メートル。スタート直後の林道区間の登りを除いては、ほぼ起伏やテクニカルなセクションはないコースレイアウト。

レースはXCOの前日である土曜日の午前中に行われた。

天候は曇りであり、湿度は高かったがきつい暑さではなかった。

スタートはクリートキャッチがうまくいきホールショットを取る。1周2分で完了するペースで刻んでいく。2周目を完了する時点で周回板に5周と表示され、全7周回のレースとなった。

3周目までは自分が先頭を引く形で3人パックでレースが進む。4周目に石田選手が先頭に出ると川口選手がそこに続く。自分はそこから5秒ほど遅れてしまった。

残り2周になると川口選手が単独となり、5秒差で石田選手の背中が見える状態となった。最終周で石田選手をとらえ、川口選手の背中も捉えたが差を詰められず、2位でのフィニッシュとなった。

結果には満足していないが、翌日のXCOに向けて良いレースをすることができたと思う。 

XCO

前日とは打って変わり、晴天で体感温度は30℃以上。少し体を動かすと汗が噴き出してくる天気であった。

体を冷やすことに注力し、氷を背中に入れたり、アイススラリーを使うなどして暑さへは十分な対策をすることができた。

スタートは昼過ぎの12時20分。スタートループ+5周のレースであった。

スタートからエリート、アンダー、ジュニア、ユースのカテゴリーが混ざった先頭パックが形成される。第1フィードまでは2番手でレースを進めていく。しかし、暑さとレース時間からペースを刻みたかったためコースの後半に入るところで先頭に出る。

そのペースアップにユースの選手が反応した。今回は各カテゴリー同時出走であったが、周回数はそれぞれ違う。エリートは5周であり、暑さとペース配分を考えて走らなければならなかった。2周目に入るとユースの選手が先行する形となりレースが進む。しかし、異様な暑さとレースの距離からしてここでペースを上げれば後半体がもたなくなると判断し、ユースの選手をペースメーカーとして走った。

ユースは3周でレースが終わるため、ペース的には丁度よく、一定のペースでレース運びをすることができた。

ユースがゴールし、残り2周となったところでペースを上げる。苦しかったが、前半はペースで刻めたため、脚には余力が残っていた。4周目のペースアップで、後続とさらに1分以上の差をつけ、最終周では2分近い差となった。

そこからは、丁寧に走ることだけを意識してゴールへ向かう。

今回は、ロードレースの戦略をマウンテンのレースでも活かすことができた。また、過酷なコンディションでも落ち着いてレース運びができたのは良かったと感じている。

しかしながら、技術、スピードは自分の目標とするところにはまだまだ届いていないので、走りを精査し目標へ向かって頑張っていきたい。

この全日本選手権のスタートに立つまでに、多くの試練がありました。

それでも、自分を信じ続けてくださった皆さんのおかげでこのような結果につなげることができたと感じています。

改めて、自転車は本当に楽しい、マウンテンバイクが大好きだということに気づかされたレースになりました。

これからも目標に向かって努力してまいります。

今後とも宜しくお願いいたします。

最後になりましたが、応援・サポートありがとうございました。

山田 駿太郎レポート

XCO

去年の全日本選手権からは大きく変更があり、自分の印象では登坂面よりもスキル面が増えたコースになっていた。自分が参加したMen youthはこのコースをスタートループに加えて3周した。

 前日は雨だったが、当日は晴れており、とても気温が高くなると予想された。ジャージは水の吸収を期待してメッシュを選択した。

 目標:積極的に展開し、自分の実力で行けるところまで行くこと。

 スタートで自分がかかりすぎてしまい、前の選手の後輪に前輪をハスらせてしまい落車した。すぐに立て直したが、前方の集団の最後尾とはいくらかの差ができてしまっていた。そこからはとにかく追走することに専念した。スタートループでコース幅がある間にできるだけ巻き返しを図ったが、それでも上がり切れず、前に15人ほど残っている状態でトレイル区間に入った。1周目の間に主に登坂区間で大体4人くらいを追い抜き、2周目に入った。

 1周目は、とにかく前に上がることを重視して、ペース配分などを考えずに飛ばしまくったが、そのつけが周り、3周目くらいでペースが少し落ちた。2周目も、追走の体制は崩さなかったが、前に見える選手がまばらになってきた。気を取り直して前から来る選手を一人一人抜いていったが、途中で抜いた選手に後ろにつかれた。しかし前を追うことに焦点を絞り、追走を続けるうちに後ろの選手は離れていった。

 2周目の最後に抜いた選手にも後ろにつかれて、3周目に入ったところで引き離しにかかったが、少し差が開いてからなかなか離れず、その選手が後ろについた状態で3周目の半分を消化した。3周目の大岩の手前で、前から落ちてきたジュニアの選手を抜き、そのままおよそ残り半周を消化してゴールした。

 最後まで4番手の選手の位置がわかっていたので、4番手の選手まで追い付きたかったが、最初から飛ばしまくったつけが周り、最後までペースを維持することができなかった。

 今回のレースでは、パフォーマンスが出ていたが故にスタートから気がはやってしまい、それが原因となっての失敗だったと思います。次回以降のレースに向けては、メンタルコントロール面でのトレーニングを加えて、今回の失敗を改善していきます。

 サポートしていただいた佐藤GM、渡辺監督、スポンサー様、サプライヤー様いつもありがとうございます。今年のロード、マウンテンバイクの全日本で洗い出された自分の弱点を、次回以降のレース、そしてシクロクロスの全日本や来年の各競技の全日本につなげていきます。

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