弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第 28 回 全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス

大会名

第 28 回 全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス

開催日

2023年1月15日(日)

結果

男子エリート   織田 聖: 優勝

男子U23            中島 渉:   4位

                           五十嵐 洸太: 8位

女子エリート   小林 あか里: 2位

使用機材

フレーム                         : FELT FX FRD,FX Advanced+

ボトムブラケット   :WISH BONEセラミックBB

ホイール          : INDUSTRY NINEハブ & FORMOSAカーボンリム

                                         ALEX RIMS RXD2

タイヤ          : Vittoria   織田 聖: Terreno dry

                                       中島 渉: Terreno dry

           五十嵐 洸太: Terreno dry

             小林 あか里: Terreno dry

バーテープ          :OGK

サイクルコンピュータ      :WAHOO RIVAL

ウェア           :ekoi

ヘルメット         :OGK kabuto AERO-R2

日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

織田 聖レポート

今シーズン目標の1つ、それがこのレースで優勝すること。

11月に同会場で開催されたプレ大会、12月にほぼフルメンバーが揃った宇都宮CX。どちらとも優勝することができていたので少し余裕を持ってスタートラインに立つことができたが、やはりこのレースは特別。

いつも通りにって思うけれど、いつも通りってなんだっけってなる。

金曜日に現地入りしたが、トレーニングプラン的にオフが重なっていたのでコースウォークをして軽くオンロードで回復走。

土曜日の試走では空気圧を変えながら何度も走り、自分にとってのベストを模索した。

レース当日はいつも通り外国人コーチ一押しのTT用ウォーミングアップを行いレースへ。

スタートはうまくいったものの思った以上に速度が乗らず4番手で1つ目のコーナーを抜ける。

いきなり前に出てしまうと調子に乗るので良かったと思う。

1周目の途中で先頭に出るものの砂の下りでミス。沢田選手に抜かれ6秒差の2位で1周目をこなす。

2周目のシケインで再び先頭に立ち、そこからはタイム差を広げる事とミスしない事を意識して走った。

佐藤GMを始め、多くの方々に後ろとのギャップを教えていただいたので本当に落ち着いて走ることができた。

トラブルなく最終周ホームストレートに帰ってきた時はホッとした。

ようやくチャンピオンジャージを着れる喜びと今シーズン負けなしでヨーロッパに行けることがとても嬉しかった。

ここまでの道のりは本当に長かったですが、多くの方々に支えがありここまでこれました。

渡辺監督、佐藤GMを始め、サプライヤー、スタッフ、関係者のみなさん本当にありがとうございました。

次戦は28日のベルギーのレースです。

メンバーも濃くハードなレース間違いありませんが日本チャンピオンとしてしっかりと挑んできたいと思います。

引き続きよろしくお願いします。

中島 渉レポート

今年の全日本は砂がメインとなったコースで、フィジカルとテクニックともに要求されるレイアウトであった。

前日試走では雨の影響により、砂が締まりとても走りやすい状況となっていた。雨はお昼頃には止んだため、明日のコンディションはもっとバフバフになると予想しながら空気圧を探っていった。このレースのためにバニホも練習していたため、レースで全周回ミスなく飛ぶことも目標にしていた。

当日は若干の風があるものの気温は高く、走りやすい気候であった。コースコンディションは、前日の試走の時よりも乾き砂区間は難易度が少し上がっていた。

スタートは4番目にコールされ、左寄りを確保した。前半は積極的にいくも、いつものような焦りからミスをしないことを意識してスタートした。2番手で第1コーナーを曲がり順調な走り出しをすることができたが、後半の砂区間でミスをし大失速して2人にパスされる。そこから、パック走行に繋げようと思ったが体が思うように動かずタイム差が開いてしまった。心肺がうまく呼吸出来ず、前半にしながら大きなペースダウンをしてしまった。中盤5番手の選手にも追いつかれかなりの焦りがあったが、一度パック走行をし落ち着かせることが出来た。後半はもう一度ペースアップを図る。とにかくミスをしないことを意識し、メリハリをつけたペーシングで走行を続けた。思ったようにペースを上げることはできなかったが、単独4番手をキープしゴールとなった。

結果は思ったようなものにならず悔しさが残るものとなった。だが、全周回通してバニホをミスせず行うことが出来たのは今後のレースへの自信に繋がった。

今回の大会に合わせて沢山のサポートをして頂きありがとうございました!

また、沢山の応援もありがとうございました!

五十嵐 洸太レポート

砂セクションが中心となるコース。

砂には苦手意識があり、良い感覚を掴めるよう試走を多く行った。11月に同会場を走った時とは印象が異なり、雨によって砂が重く、乗車できる区間が多くなっている。一方で、砂区間のスピードは速くなり、以前よりも恐怖心をもってしまった。

出走順は7番で1列目からのスタート。

スタートはクリートキャッチを失敗してしまい、10番手ほどまで位置を下げてしまった。

砂では混雑し、先頭とは差が開いていく。焦ってしまい、砂丘の登り区間で落車。ハンドルが横にずれ、力では治すことができなかった。ピットで直してもらい、12番手ほどで再出走する。

そこからは1つでも上の順位でゴールできるよう直線では全力で踏み、砂セクションではロス無く走ることを心掛けた。

残り2周から先頭を走る選手が近づいてきているのが分かり、フルラップ完走を目指して全力で走ったが、最終周に入る手前で足切りとなった。

前半でミスを繰り返してしまい、良い結果に繋げることができなかった。砂の走り方が難しく、恐怖心から攻めきれなかったのも改善点である。一方で、後半にかけてはペースを上げて集中して走ることができ、良かったと感じている。

次のレースまでは期間が開く為、ロード練習でフィジカルの強化を図っていきたい。

最後になりますが、今回も多大なる応援とサポートをいただき、ありがとうございました。

小林 あか里レポート

  全日本シクロクロスは2022シーズンのグリーンシーズンから、シーズン最終の目標として照準を当ててきた。

 当日の天気は曇り。風が出ており、砂セクションが多いコースは砂が乾き始め、コンディションは刻々と変化していた。

 スタートは2番手で通過した。直後に後方からアタックをかけた選手が数メートル前方にいる形で、自分は2位集団の中ほどに位置する形になった。テールトゥーノーズの状態で砂セクションを走る中、少し焦る自分がいた。そこからは小さなミスを重ね、4位まで後退する。しかし、コース最終の砂セクションは誰よりも早く走れる自信があったため、多少の差は落ち着いて対処できた。

 コース最後の砂セクションに入るとすぐに前方の選手に追いつき、セクションを出たときは2番手になっていた。だが、トップの選手とは数秒の差をつけての通過となった。この数秒の差を縮めるために、少し焦りがあり、小さなミスが出てしまう。また、砂セクションも体が硬くなり、思うように走れていなかった。

レース後半から自分のリズムを取り戻し、砂セクションもスムーズに抜けられるようになった。しかし、この時点でトップとは30秒前後の差がついていた。砂セクションを抜けてのタイム差は10秒ほど詰めるが、そのあとのフラットセクションで差を再び離されてしまう。この繰り返しのまま、最終周回に入る。最終的にこの差を縮めることができず、2位でのフィニッシュになった。

 2022ー2023シーズンの最終目標で、照準を合わせることができず、まだまだ自分の弱さを痛感するレースとなった。

 オフシーズンのトレーニングでは今回の反省点を強化し、来シーズンは強くなっていられるようトレーニングを積んでいきたい。

 全日本という舞台に立つことができ、表彰台に乗ることができたのは多くの方にサポートしていただいたおかげです。ありがとうございました。

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