2022ジャパン・マウンテンバイク・カップ in 伊豆MTBコース
大会名
2022ジャパン・マウンテンバイク・カップ in 伊豆MTBコース
開催日
2022年10月30日(日)
結果
男子U23 中島 渉: 3位
女子エリート 小林 あか里: 3位
使用機材
ボトムブラケット : WISH BONEセラミックBB
タイヤ : 中島 Vittoria (F: MEZCAL 1.4bar R: MEZCAL 1.5bar)
小林 Vittoria (F: BARZO1.3bar, R: MEZCAL1.3bar)
サイクルコンピュータ :WAHOO BOLT
ウェア :ekoi
ヘルメット :OGK kabuto AERO-R2
中島 渉レポート
全日本選手権のイメージを掴むために今回参戦した。
2021年5月以来のXCOの参戦、そして去年のXCEの全日本では手首を骨折してしまい試走の段階で終わってしまった。とにかく、怪我をせず完走を目標にこのレースに臨んだ。
多くの方々のサポートや万全な準備をして挑んだ。
コース試走は土曜日の1時間半と当日の朝1時間の間でレースの走れる状況までしなくてはいけない。まずは流れを掴みそこから、セクションごとクリアしていくようにした。昔の感覚を少しずつ思い出しながら、慎重にこなしていくも枯山水のBコースでラインをミスし前転してしまった。正直ここで今回のレースが終わったと思ったが、幸い着地面には岩はなく右肩の打撲と足首の捻挫、擦過傷程度だった。1本でもラインを外すと次に繋ぐこともできず、今の自分の技量ではかなり厳しいものだった。
当日起きると身体は全身筋肉痛でコースのハードさを物語っていた。当日試走はロックセクションの浄蓮の滝と枯山水をメインに行い、イメージを掴んで終了した。
スタートは2列目であったがスタートループのアスファルト区間が長かったのでシングルトラックに入る前に先頭に出れば問題ないと思い、落ち着いてスタートするも選手全体が右側により隣の選手とハンドルが接触してしまった。それにより、バランスを崩し前方の選手の自転車と接触しフロントスポークを破損してしまった。音はするものの、とりあえず走行に支障は無かったので、レースを続行した。最後尾からの出だしとなり焦ったが、足を使ってシングルの前に2番手ではいる。
今の自分には技量が足りないため、下りでは自分のペースで走れる状況が必要だった。先頭は4人パック程になり登りで抜かれ3番手で走行していたが、2番手の選手のミスにより1人先行させてしまった。とにかくペースを刻み、下りではオーバーにならないことを意識して走ることにした。レースは落ち着き、先頭から20秒から30秒のビハインドを得て単独2番手で走行を続けた。後半はかなり上半身がきつく、下りでミスをしないことが精一杯となっていた。
そして、5周目の後半のキャンバーセクションで痛恨のミスをし前輪を轍から落としてしまった。同時に脹ら脛が吊り、一気にタイムロスしてしまった。後続と40秒近くあったタイム差も一気に縮まって、パスされ単独3番手となってしまった。ラスト1周だったが、身体は悲鳴を上げており3番手をキープすることが限界だった。
結果ラップタイムを大きく落としたが、3位をキープしゴールした。怪我なく走りきれたことは良かったが、やはり上半身の強化や身体の負担が少ない走りをすることも今後の課題となった。3週間後の全日本選手権もこの舞台で行われる。今一度ポジションも見直し、しっかり強化した万全な状態で臨みたいと思う。
今回のレースにあたり、サポートをしてくださった多くの方々ありがとうございました。
小林 あか里レポート
今回行われたJAPAN MTB CUPには今シーズンエリートワールドカップシリーズ総合2,3位となる海外選手がエントリーとなっていた。何度か一緒のレースを走ったことはあったが、今回のようにほぼ一騎打ちの状態で走れる機会はなかったため、自分がどこまで行くことができるか楽しみな状態でスタートに立った。
やはりオフシーズンに入り始めというのもあり、スタートは比較的スローなスタートとなった。スタートループは5キロサーキットの逆走で天城越えの中間地点まで登るレイアウトであったが、登りの途中で少しペースアップをしてそこからは、オランダ人のトップ選手を追う形でレースが進む形になった。
コースには最速かつテクニカルなAライン、遠回りにはなるが確実に安全に走れるBラインの2つが各テクニカルセクションには用意されている。その中でも今回のレースですべてのラインをAラインで走った選手はオランダのトップ選手と自分のみだったので、レース中は自信をもってコースに対応することができていたと思う。
全5周回で行われた女子エリートレースは3周回後半までは、自分は2位のポジションをキープして走ることができた。しかし、3周目の後半、テクニカルセクションで3位のオーストラリアの選手と差が詰まった時、少し焦ってしまい落車をしてしまう。そこで、3位に後退するとその差をゴールまでに逆転することはできなかった。
エリートのトップ選手とこのような形で戦うことができる機会は、ほとんど無く、今回こうして日本で戦うことができたのは最高の経験となった。
まだ、世界のトップで戦うためには自分には足りない部分が多くあると感じた。しかし、決して超えられない壁ではないことも分かったので、来シーズンに向けてその部分を強化し、世界のトップで戦えるように準備をしていきたい。
応援・サポート、ありがとうございました。