弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

茨城シクロクロス 土浦ステージ Supported by SPECIALIZED

大会名

茨城シクロクロス 土浦ステージ Supported by SPECIALIZED

開催日

2022年10月10日(月)

結果

男子エリート 織田 聖: 優勝,中島 渉:  5位,香山 飛龍: 11位(-1lap)

女子エリート 小林 あか里: 3位,唐見 実世子:5位

使用機材

フレーム        : FELT FX FRD,FX Advanced+

ボトムブラケット : WISH BONEセラミックBB

ホイール      : INDUSTRY NINEハブ & FORMOSAカーボンリム

                                        ALEX RIMS RXD2

タイヤ          : Vittoria   Terreno Mix

バーテープ :OGK

サイクルコンピュータ :WAHOO RIVAL

ウェア       :ekoi

ヘルメット     :OGK kabuto AERO-R2

日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect 

クレンジングオイル    :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

織田 聖レポート

無事に優勝して良いシーズンインにすることができた。

まずはスポンサー、サプライヤー各社、そしてピットサポートをはじめサポートしてくださったチーム関係者の皆様ありがとうございます。

一昨年、そして昨年と開幕戦優勝してきたので、少なからず3年連続で開幕戦優勝したいなという思いがあった。

コースは昨年の全日本選手権に近いレイアウトでしたが、少し取り回しが違うところもあり全日本選手権より流れるスピードコース。

前日の夜から明け方まで降った雨の影響でコンディションはセミマッド。タイヤは悩むことなくオールラウンドタイプで空気圧は前後1.7bar。

開幕戦ということで、他の選手のコンディションもわからない為1周目は様子見で3、4番手で走れば良いなと余裕を持って回った。

2周目、中島選手を先頭にピット前の直線へ。その勢いに便乗する形でペースアップ。

ピット前の重い泥区間を踏み抜け、シケインを越えると少しギャップができた。まだ仕掛けるには早いかなと思いつつまあせっかくだからと踏み続ける。

10秒から15秒差で2番手の沢田選手が追走。

比較的冷静に状況判断できていたので少しつまるタイミングがあったが慌てずに自分のペースを刻んだ。

後半になり40秒差まで、広がったのでそこからは後ろと同じペースで走りタイム差をキープしてゴール。

駅近でたくさんの観戦者の前で独走優勝することができ、とても気持ちよかった。

次の能登シクロクロスまで少し開くので、コンディションを整えて引き続き頑張っていきたいと思います。

香山 飛龍レポート

目標 

CXシーズン開幕だが、まだロードシーズンなので落車しない事を第一目標とした。

狙うはtop10だが何よりもcxの感覚を思い出す事、 トラブルなく全力で走ることにフォーカスした。 

展開 

スタートは15番。 cx本格参入2年目という事で去年とは比にならない位置でレースに挑めた。ペダルキャッチミスもなく、ほぼ横ばいの位置でのコースイン。

スタート直後から先頭パックはじわじわ離れていってしまうものの、踏めるところでプッシュし出来る限り張り付こうとした。 しかしコーナースピードも違えば、セクション毎にロスが大きく離れていってしまう。 

2周目以降は抜いたり抜かれたりしながら実質小さなパックでレースを進めていく。 当初は速いレーサーのようにアベレージスピードを高め、緩急の少ない走りが出来たらと考えていたが、圧倒的にテクニックが劣っているので直線で踏むことに。 

非効率で他レーサーから煙たがられる走り方なのは自覚しているが、経験値が浅いのに加えロードシーズンでcxバイクに触れられてない以上自分にはこれしかなかった。

しかし連日の練習もあり疲労感から3周目からはペースダウン。 位置も落としながら何とか喰らいつく時間が続く。 とにかく転倒しないように、絶望的なロスが無いように周回を消費していく。 踏めるところは残り時間を考えて調整しながら見極めた。

残り4周からは脚の感覚がまた戻り始め、しっかり踏むのを再開。 ロードレースやTT とまでは言わないが、やはり最後に帳尻があってくる感覚がある。

残り2周も完走目指してペースアップ。 前の2人のパックが見えてきたのでしっかりプッシュした。

しかしフィニッシュライン手前で自分からが足切りラインとなり、 最終周回に入ることなく11位(-1 lap) でレースを終えた。 

考察

Cxレースなので気持ちを入れて全力で走るとはいえ、正直に今回はジャパンカップへのトレーニングの一環としての意味合いを込める部分もあった。その中で落車なくしっかり1時間追い込めた事は自分にとってプラス。

しかしレース中はそんな事忘れて出し惜しみせず全力で走り、終わってみれば強い悔しさに見舞われた。

小さい事だが自分にとってフルラップ完走には価値があり、サポートして頂いている以上達成したかったと心から思った。

現在はロードシーズンに全力を注いでいるので、そのレーススケジュールが終わり本格的にcxシーズンになった際はより努力し去年よりも成長した走りをしたい。

中島 渉レポート

シクロクロスの開幕戦となったJCX土浦。

去年は手首の怪我によりほとんどのレースが不参加となった。そのため、自分の技術と実力がどこまで通用するか分からず不安が大きかった。

前日の雨の影響により路面はところどころウェットになり、単調な平坦コースから少し難易度が上がった。

2列目スタートだったが落ち着いてペダルキャッチをし、第1コーナーまでになるべく前に出る意識で走行した。上位陣のパックができ、5番手辺りを走行。パックからちぎれないよう、とりあえずミスをしないことを意識した。2周目に入り一時先頭まで出るも聖さんのペースアップに対応できず遅れてしまった。心拍がオールアウト気味までいってしまい、ペースが落ち村上選手、鈴木選手との5位パックでの走行が続いた。ペースを刻むことによって立て直し、単独で3位パックの追走を始めた。3位パックの小坂選手が落車し遅れたことによって自分と2人の4位パックが形成された。抜きつ抜かれつを繰り返し、3位を追走するが後輪がパンクし遅れを取ってしまった。バイク交換をするも10秒程のアドバンテージがつき、この差が中々埋まらなかった。ラスト1周最後のペースをアップを図りチャレンジするも4秒届かず5位でゴールとなった。

初戦にしてはまずまずの走り出しだが、目標の表彰台には届かなかった。体調の面もまだ万全ではなく、全日本に向けてフィジカルアップをして行きたいと思う。

また、完璧なチームサポートにより、ストレスなくバイクチェンジを行うことができた。本当にありがとうございました!

小林 あか里レポート

 約10か月ぶりのシクロクロスは緊張と楽しみが入り混じった気持ちでのスタートになった。

 スタートでは最前列からのスタートでホールショットを取ることができた。しかし、そのスピードをキープできずに3番手でオフロードセクションに入る。前日の雨で少しぬかるんでいたオフロードセクションでは、トップとのタイムギャップが開かないように踏み続けた。だが、泥セクションを抜けた後のトップとのタイムギャップは少し離れた状態になってしまった。

 そこからは2位パックを追いかける形で走り続ける。テクニカルセクションなど自分が得意とするところで少しづつ前とのタイム差を縮めていき、3位、2位と順位を上げていった。レース中盤に2度のバイクチェンジを行ったが、そこで少しタイムをロスしてしまい、3位に後退してしまう。

 最終2周回で追い上げを試みたが、追いつくことができず3位でのゴールとなった。

 これからのシーズンに向けて、今回のレースでの反省を活かしトレーニングをしていき、勝てるよう頑張ります。

 応援ありがとうございました。

 唐見 実世子レポート

毎年茨城CXで開幕を迎えるシクロクロスシーズン。少し前まではロード向きなコースが多い開幕戦では勝たせてもらえる事が多かったが、最近は実力が伴わず、勝負に絡む事すらできない。

開幕戦ということもあり、上位にくるであろう選手が何人かエントリーしていた事とコースが少し変更になり、コーナーの数が減ったようで、ハイスピードなレースが予想された。

私はまだロードレースシーズン真っ只中にいるので、ロード練習の一環として、最後までしっかりと踏み続ける事だけを目標に走った。

前日からの雨でコースの一部が泥区間。また前日試走を行っていないどころか、CXバイクにまたがってもいなかったので、会場入りしてまずはポジション出しから始めた。試走の時間が30分ほどあったので、チームメイトの小林選手の後につかせてもらって、走り方を教わった。ちょっとしたコーナーや下りで同じラインをトレースするのが難しく、少し遠回りでも自分にとって安全なラインを通った方が逆に速いのではないかと思って、本番はできるだけ難易度の低いラインを選択する事にした。しかしながら、私に合わせてゆっくり走ってもらえたのでとても勉強になった。あか里ちゃん、ありがとう!

レースは2列目からスタートする事ができたが、イン側であまり流れなさそうな場所しか残っていなかったので、今考えると自由に選択できる3列目に並べばよかった。

クリートキャッチからのダッシュの流れがやはり少し遅れてしまって、オフロード区間に入る時はかなり後方。その後の泥区間でも何人かに抜かれてしまった。でもその後に抜き返せる場所がいくつもあったので、落ち着いて前へ前へと順番を揚げたが、先頭は全く見えない。とりあえず5番手まで上がれて、ミスのないように、45分走り切れる最大の力を出すことだけに集中した。レース中盤、少し4番手の選手が見え隠れし始めた頃に泥区間でハンドルを取られてしまって、コースの網とハンドルが絡んでしまって落車した。自分の持てるギリギリのスピード域で走ると、このように失敗してしまう。でもギリギリのところで走ろうと思っていたので、この失敗は仕方がないと思った。

落車をするとどうしてもリズムを崩してしまい、立て直すのに時間がかかる。今回は初戦ということもあって、いつも以上に時間がかかってしまった。

第一目標は最後までしっかりと踏み切る事だったので、それだけに集中して最後まで踏み切ることはできた。落車は順位には全く影響することはなく、焦る必要はなかった。でももしかしたら一つ着順をあげる事は可能だったかもしれない。

そんなこんなで、私のCXシーズンを無事に終える事ができました。地元での開催は例年通りとても盛り上がり、とてもワクワクする大会でした。ご尽力くださった関係者の皆様、観戦に来てくださった皆様、そしてサポートしてくださったチーム関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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