第25回全日本選手権自転車競技大会タイムトライアル・ロードレース大会
大会名
第25回全日本選手権自転車競技大会タイムトライアル・ロードレース大会
開催日
2022年6月24日(金)
結果
【男子U23】 香山 飛龍 3位,五十嵐 洸太 10位
【女子エリート+U23】 唐見 実世子 4位
使用機材等
フレーム :AR FRD DISC,AR FRD,D1
ホイール :VISION METRON40SL DISC チューブラー
タイヤ・チューブ :Vittoria Corsa Graphene2.0,SPEED
サイクルメーター :WAHOO BOLT
サイクリングウェア :ekoi
ヘルメット :OGK SP-5,SP-4
シューズ :GAERNE カーボンG-STL
ケミカル :和光ケミカル
サプリメント :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil
バイクスタンド :リッカルアルミサイクルスタンド
香山 飛龍レポート
自己評価:100点
目標
優勝、次点で表彰台。優勝候補である留目選手の強さを知っていたものの、勝負は何があるかわからないので優勝を目指して追い込んだ。
展開
今回は去年の経験をふんだんに活用して挑んだ。去年のu23優勝者である松田選手のタイム、去年の自分のタイム、エリートカテゴリーの平均的な速いタイムを参考値として
総合タイム33:52
1周目6:15 10:47(17:02)
2周目6:10 10:40(16:50)
とタイムを設定。去年はパワーメーターの数字に惑わされたり、選手を何人もパスする事によってリズムが崩れてしまったので落ち着いて坦々と自分を信じることに集中。それを決め事としてブレないようにした。
入りから風の影響で自分が進んでないような感覚に陥るものの、設定値に近いタイムで中間ポイントを通過。そこからは全体的にプッシュしすぎない様にしつつ、登りは踏む&下りは休み傾向という事を意識してTTを進めた。
1周目のラップタイムが想像以上によく、このままペースアップしていきたいと考えていたが、強風の影響もあってうまくリズムに乗せられない。中間ではタイムを落とすものの、1周目の貯金があったので焦ってオーバーペースにせず、後半しっかり踏む事を意識。
最後は残り5km辺りからペースをじわじわと上げていき、残り1kmからは出し切るまで追い込んだ。
今回は強風により、目標ラップタイムと変動してしまう区間はあったものの、結果的に目標タイム+1秒の33分53秒でTTを終えた。
考察
ポジションやコース特性と入念な準備をすることができ、しっかり集中して走ることが出来た。
素直に今持てる力は全て出すことが出来たと思う。2位に10秒差、1位には更に1分差というのはしっかり受け入れなければならないが、今後もっと強くなれば手応えを感じられる日も来ると思う。
何より去年のように自分を信じられずペースダウンを招いたのに対し、最後まで自分を信じて走り抜けた事は今後の糧になると感じている。勝てなかった事は心底悔しいが、準備〜当日まで全力を尽くしたので個人として100点と振り返る。
多大なるサポートありがとうございました。
五十嵐 洸太レポート
自己評価:80点
広島中央森林公園を2周回する24キロのタイムトライアル。多くの選手がタイムトライアルバイクを使用する中で、ロードバイクにdhバーを付けた状態で出走した。フェルトのAR FRDであれば下りも速く、コーナー区間や登りではアドバンテージになると考えた。
ペースは昨年度のタイムトライアルに出場した香山選手から17分前半は良いペースであると聞いていた。後半で垂れないよう1周目は17分後半のペースを目標とし、最終周は全力で走りタイムを狙う。
スタートからパワーメーターを参考に、踏みすぎないよう一定のパワーを保った。下り区間では、コーナーでスピードを落とさないようライン取りを意識する。
登り区間でもパワーを出しすぎないようにし、1周目を18分09秒で通過した。目標よりも少し遅いタイムであるが、余裕を持って通過できたため、良い感覚であった。
2周目はペースを上げていき、残り7キロからの登り区間から全力で行こうと考えていた。ゴールまで保てるぎりぎりのペースを刻み、最後は出し切ってゴール。2周目は17分56秒と1周目を上回るタイムで、トップから3分25秒遅れの10位でゴールした。
目標通りのパワーを維持でき、後半も垂らさずに走ることができた。コーナーリングやライン取りも意識でき、上手くまとめることができたと感じている。苦手と感じていたタイムトライアルで良い感覚を掴めたことは、今後に繋がる走りであった。
しかし、トップとは大きくタイム差をつけられており、脚の差を感じる結果となった。
来年の全日本タイムトライアルは、TTバイクでしっかりと準備をし、表彰台を目指していきたい。
唐見 実世子レポート
自己評価:65点
自己評価点については今年の全日本はどちらかというとロードレースの方に重きを置いていたので、TTバイクでのトレーニングをほとんど行っていなかった事から、65点としました。
今回はおなじみの広島中央森林公園でしたが、逆回りは経験していなかったので、かなりの不安を抱えて会場入りしました。いつもは調整日なのですが、レース前日に男子選手と一緒に試走して、できる限りスムーズな走りができるように練習しました。
下りなどでフロントが振られる感じがしたので、フロントはBORAの50mmに決めました。前夜はユーチューブでコースを何度も観て復習しました。
私の場合は最近は特に高い出力が出しづらくなってきているので、スムーズにうまく繋いで走ることがとても大切でした。
そしてレース当日。
U23が8時スタートだったので、6時に会場入りしました。
ホームが爆風追い風となり、風を読むことがとても大切でした。私の場合は40分くらいのレースになりますが、アップダウンや難しいコーナーも多いので、ペース配分がとても大切だと思ったので、1周目の突っ込みは抑え気味にして、展望台までの約7分は良いペースで走る事を心がけました。10時5分、強風のなかスタート。
自分の中では、頑張って走っているのに思った以上に追い風に乗る事ができませんでした。展望台までのタイムは1周目、2周目共に目標タイムよりも30秒くらい遅いタイムになってしまいました。今回のレースで改善の余地があるとすればコントロールラインから展望台までの持っていき方でした。
3段坂を下って、上り基調のアップダウンは比較的うまくこなせたと思いました。予想外だったのは、後半は上りが多かったのですが、追い風がきつくて、練習ではDHバーを握ったままクリアできるコーナーでも思った以上にスピードがでてしまって、ビビってブルホーンに持ち替えてしまう場所が多かったことでした。集中力が足りていなかったと思います。
最大の失敗は、TTバイクでの練習がほとんどできていなかった事でした。最近はルールが変わって、ポジションを変更しなければならなかったのですが、自分のポジションを出すまでには至りませんでした。後からカメラマンさんにいただいた画像をみて、あまりのダサさにがっかりしてしまいました。コントロールラインから展望台までの区間でスピードに載せる事ができていなかった理由はそこにもあったと思います。
次回、またTTを目標とする機会があるとするならば、しっかりと準備していきたいと思いました。
結果は4位でした。3位表彰台にまでには26秒という大差でした。ですが今の自分の実力は出せたと思うので、今回の反省点を今後に繋げていきたいと思いました。
全日本を走るために多くの方にたくさんの準備を手伝っていただきました。ありがとうございました。