弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

BIWASE CUP 第1ステージ~第3ステージ

BIWASE3-1

大会名

BIWASE CUP

開催日

2018年3月8日(木)~16(金)

結果

唐見 実世子:第1ステージ 50位,第2ステージ 3位,第3ステージ 17位

使用機材等

フレーム     :FELT  AR FRD
メインコンポーネント   :Campagnolo RECORD EPS
ホイール          :Campagnolo BORA ULTRA35,BORA ULTRA50
タイヤ・チューブ     :Panaracer RACE Evo3 Series
クランクセット       :ROTOR 3D+ IN POWER
チェーン     :KMC X11SL
サイクルメーター     :GARMIN Edge820J
ウェア     :Champion system
アンダーウェア      :CRAFT
ヘルメット       :GIRO VANQUISH MIPS WF
シューズ          :GIRO Empire W ACC
ケミカル      :和光ケミカル
サプリメント        :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

第1ステージ

そんな初日は22kmのフラットなコースを3周回、66kmで争われた。8時から恒例、椅子に腰掛けての長いセレモニーが行われ、その後慌ただしくスタートが切られた。私の今日のミッションは落車をしない事、アジア特有の集団に慣れる事、だった。第1ステージは、毎周回ごとにスプリントポイントが設けられており、スプリンターの活躍する日だ。それに、逃げも決まりずらい。
1周目、やはり落車が発生する。集団の後方にいたので、まんまと巻き込まれそうになったが、足をついた程度で回避する事ができた。その後も危ない場面が何度もあったが、何とかゴールまでたどり着く事が出来た。2回のスプリントポイントはどちらもタイナショナルとチームのJutatip。そして初日のステージ優勝もJutatipだった。私たちのチームからはPham選手が3位に入りホワイトジャージ(ベストジュニアライダー)を獲得した。

第2ステージ

いよいよ山岳ステージ。93kmと、距離こそ短いが、ラスト20km付近から約9kmの登りがあり、その後に13kmの平坦を超えてゴール。第2ステージで上位に残れなかったら、総合上位は狙えない。登りが始まるまでに2回のスプリントポイントがあるので、そこまではスプリンターのいるタイチームが集団をコントロールするだろうと予想。チームの動きとしては、勝負所の登りまでアシストしてもらって、登りが始まったら私が全開で行くという非常にシンプルな作戦にだった。チームの献身的なサポートによって、無事登り口まで辿り着き、その後先頭から堂々と登った。向かい風の影響と昨年のリーダーという事もあってか、誰も前に出てこない。しばらくして一列棒状になり、その後あっさりと単独になった。登りは道幅も広くダラダラと続いているので、追走集団から私の姿が見えている事も容易に想像できた。昨年よりも早くに単独になってしまい、昨年よりも向かい風がキツいので、まずいと思った。登りの半分を過ぎた辺りで足がなくなっているのもわかったが、後方集団との差が40秒と伝えらていたので、とにかく進むしかなかった。しばらくして追走4名という事が伝えられ、勝たないといけないと思った。登りの頂上で後方との差が1分。そこからは下り基調のアップダウンが13km続く。もう足は終了していたし、風がきつくて進まない。ラスト4km辺りで追走集団に追い付かれてしまい、そこからはチームメイトとジャパンチームを含む5名でゴールを目指した。
スプリントは全くかからず、3位。チームメイトが5位。完敗でした。期待に沿える走りができなくて、とても悔しい1日でした。

第3ステージ

今日はトータルで112km。100kmを超えた辺りから約7kmのダラダラとした登りがあり、山岳賞を超えて2kmちょっと下ってゴールとなる。ここが正念場なので、チームと綿密に作戦を練ってスタート地点へ。今日の登りは第2ステージよりさらに緩いので、登り口までは足を貯めて、登り口はチームメイトに手伝ってもらってアタックを開始するという流れだった。私としても、そこまで助けてもらえるなら、絶対に勝とうと思った。
レースがスタートして、アップダウンを繰り返しながら距離を重ねていく。集団はリーダーチームがコントロール。私の後ろにはイエロージャージとホワイトジャージがピッタリくっついて離れない。細かな逃げがあるが、どれも決まらずレース後半へ。
2回目のスプリント賞の手前でまとまった逃げが決まる。
まずいと思ったが、イエロージャージにベタマークされている事、自分のチームも乗っている事、またチームが守ってくれていると信じていた事で思い切り躊躇してしまった。その後、差は縮まらず、先頭を引くチームも前を追う引き方ではない。私のチームはもう前に3人行ったので、これでレースは終わりだと告げられる。全く理解できなくて頭が真っ白になった。日本チームもベトナムらしいトラブルで情報が錯乱して、うまく展開に乗れていなかった。昨年、一昨年もたくさんのトラブルを回避しながら大活躍し続けている日本チームも今回は回避できなかったようだった。山の下からは同じく逃げに乗り遅れた日本チームがコントロールした。中腹辺りから、もう行ってもいいかと思ってペースアップして、4人でゴールした。今日の結果でチームとしては、シンプルに戦えるはずだったレースもより難しくなった。私自身は山岳ジャージを始め個人総合も5位まで落とし、たった数秒の躊躇のために全てを失った。
優勝は昨年からオランダのチームで走る牧瀬選手。坂の麓から飛び出して単独でタイム差をつけてゴール。同じ日本人として、誇りに思う。

第3ステージを終え、レースの大まかな流れが見えてきてはいるが、まだまだ道のり
長く、第9ステージがゴールを迎えるまで、何が起こるのかは誰もわからない。レースは始まったばかりだ。

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