弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

第22回全日本シクロクロス選手権大会

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大会名

第22回全日本シクロクロス選手権大会

開催日

2016年12月11日(日)

結果

男子エリート 前田 公平:2位 

男子U23   織田 聖:2位

女子     唐見 実世子:5位

使用機材

フレーム       :BH RX Team
タイヤ       :Challenge BABY LIMUS prototype
ホイール      : PROFILE DESIGN
クランクセット   :ROTOR 3D+ QCX1 42T 172.5mm
ブレーキローター        :BRAKING
ハンドル、ステム、シートポスト、シューズ、バーテープ :Fizik
チェーン                         : KMC X11SL
ペダル                            :crank brothers エッグビーター
ウェア       :Champion system
ヘルメット     :Giro Air Attack
ケミカル      :WAKO’S
日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル    :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil

 
 
 

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前田公平レポート
年に一度の日本一を決める大会。今年からはエリートカテゴリーになるので今までとは違う雰囲気と緊張感で当日をむかえた。
夜の冷え込みから霜が降り、また土が凍ったことにより前日試走とは全く異なるコースコンディションとなり、なんてことのないキャンバーに苦しむことになった。試走時間をフルに活用し、滑りやすい箇所の攻略、また、タイヤセッティングと食いつき加減をしっかりと体に覚えさせた。タイヤはBABY LIMUS、フラット区間を考慮して空気圧は少し高めの1.8bar。
いつもとは異なる会場の雰囲気からか、レース前から妙に緊張していた。ウォーミングアップでは身体こそ動かすものの、気持ちはリラックスできるように努めた。
スタートは最前列から。落ち着いてスタートをこなし、先頭パックでスタートループを終え周回へ。5人の先頭パックになり、落ち着いてパックの後ろに着き走る。かなりのハイペースで展開され、半周もしないうちに後ろはかなり離れ、5人のレースになった。5人のパックも長くはもたず、程なくして3人に。中盤に差し掛かるタイミングで滑るキャンバーを上手くこなした沢田選手が抜け出し、それを僕と小坂選手で追うような展開。ワンミスで簡単に差はつくが、ミスがなければなかなか詰めることのできないこのコースでは、なかなか差を埋めることができず、それどころか少しずつ離されてしまっている。半分を過ぎ折り返し、何とかしないといけないと思った瞬間、キャンバーでミスをしてしまい、小坂選手から遅れ単独3番手になってしまう。ミスこそしたが、この日は落ち着いて処理し、リスタート。冷静を保ちつつ攻めていき、まずは2位を捕まえることだけを考える。平坦も踏めており、少しずつ差を詰めていき、残り2周に入る手前で追いつくことができた。ここからどう仕掛けるか。コース前半の山区間では絶対に僕が速い自信がある。平坦までいってしまうと逆に不利になる。今までレースで競った経験からわかるので、残り2周の周回板のところからアタック。狙い通り上手く引き離し、全開プッシュ。そのまま単独2位でゴールとなった。
優勝できなかったことはもちろん悔しいですが、今のベストを尽くした結果なので不思議とすっきりもしています。過去、色々とあり様々な面での要因によりレースシーンから離れようかと思う時期もありました。それでも、レース走る環境を用意して下さり、サポートして頂いたチームの皆さま、スポンサーの皆さま、応援してくださる皆さまのおかげで、レース活動が続けることができ、今があります。本当は、チャンピオンジャージでお返ししたったのですが、叶わなかったので、また1年頑張りたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
 
 
織田 聖レポート
霜が降りて、朝試走時はキャンバーセクションだけがツルツルでしたが、レース時はほとんどのコーナーも霜がとけツルツル。
スタートからペダルキャッチミス。すごく焦ったが、第2コーナーでホールショットを取った竹内選手(メリダ)がスリップダウン。スタートミスが帳消しになった。森の中のシングルトラックを抜けたところで2位。前の横山選手(シマノ)とは約10秒差。キャンバーセクションを抜けたところで追いつくことができた。その後は、離れては追いつき、たまに前に出たり。直線と乗り降りでは、勝てない。でも、乗っていけるキャンバーだけは勝てる自身があった。「落ち着け」「丁寧に」という声もあり中盤までは落ち着いて走ることができた。後半になり疲れて集中が途切れ始め、ミスが増え始めた。そのたびに横山選手との差が開く。しかし横山選手は毎回、舗装路からキャンバーに入るところでミスをしていたので少しの差なら追いつくと思っていた。
最終周、森の中のシングルトラックと舗装路で差をつけられキャンバーセクションへ。
思った通り、そこで逆転することに成功した。そのまま逃げ切りを考えたが、ピット前の直線で追いつかれてしまった。そのまま、S時のキャンバーに。足を滑らせミスしてしまった。そのすきにアタックされてしまい離される。「あ´´-」という声がそのキャンバーセクションに響いた。終わったと思ったが、あきらめずに走った。『「コケろ」「パンクしろ」「モゲろ」』と思いながら走ったが、何もおきずにそのままゴール。悔しい。たくさんの応援ありがとうございました。
スタートする前から分かっていたことだが、横山選手は強かった。
その横山選手とパックで走れたのは、今シーズンから始めたロードレースのおかげです。ロードレースは、シクロクロスに必要不可欠だと毎レース走るたびに感じます。それとバックボーンのBMXのおかげでバイクコントロールもそこそこできるので、そのおかげでもあります。
今年は、BMX(年代別)、MTBクロスカントリー(ジュニア)、ロードレース(ジュニア)、シクロクロス(U23)の全日本選手権にチーム、スポンサーさんのおかげで参戦することができました。ありがとうございました。しかし、ロードレースは15位でそのほかは全て2位という結果でした。結局、1つも取ることができませんでした。多くの応援、サポートがあったにもかかわらず申し訳ありません。来年は取れるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
唐見実世子レポート
 
 

今年初めての全日本選手権。日本一を決めるこの大会を走らせてもらうにあたり、以前現役当時に感じていた、なんとも言えない緊張感やプレッシャーを思い出す。しかしながら、この年齢になって、また全日本選手権を味わう事ができるとは考えてもいなかったので、チームやチームを支えてくださるスポンサー様、応援、ご支援してくださる皆さまにこのようなチャンスを与えて下さった事に関して感謝しております。
平坦基調のスピードコースコースとの前評判とは異なり、レース当日はぬかるみやツルツルと滑りやすいキャンパーなど、テクニックを要するコースに変貌してしまいました。全日本とは得てしてそのようなもので、全ての条件に対応できる選手のみが勝負に参加できるという点において、日本一を決めるコースレイアウトとしてすばらしいコースでした。また、たくさんのブースが大会を盛り上げていて、大会側のシクロクロスを盛り上げようとする多大なる努力が伺える大会でもありました。
レースがスタートしてすぐの左コーナー。前を行く選手が前後輪をロックさせてしまってふら付き、それにぶつかりそうになったので私自身もブレーキ。それによって番手を後ろに下げてしまう。8番手くらいで2段坂に突入するも落車に巻き込まれ、前を交わせず、そのまま山の区間へ。
舗装路で7番手を走行して、一周目完了してから、少しずつ前の選手を詰めていって、何とか5番手まで上がってからも、苦手なぬかるみのキャンパーで何度も落車してしまって、4番手との差を詰める事が出来ず、最終的に5番手でゴールする事となってしまいました。
シクロクロスシーズンが始まってからは、苦手なダートのコーナーリングの練習やシケイン超えの練習などを積んで、以前に比べて良くはなってきているものの、まだまだ実践で対応できるレベルには達してはいない事を思い知らされました。練習でちゃんとできていない事をレースでできる訳もなく、5位という結果は今の自分の実力として真摯に受け止めなければならない結果だと思います。技術に加え、体力、精神力すべてにおいて足りない面に向き合って一つ一つ克服していこうと思います。
また今回の全日本はエリート1年目の前田公平選手、U23 1年目の織田聖選手が2位という結果を残しました。甘いと言われるかもしれませんが、彼らの1年間の頑張りを間近で見ている立場として、彼らの事を誇りに思います。これから彼らにはもっと厳しい世界が待ち受けておりますが、それに打ち勝てるよう頑張ってもらいたいです。また私自身も彼らに負ける事なく結果を残せるよう、努力していきたいと思っております。
たくさんのご支援ありがとうございました。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。

 

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