JET第24戦/JFT第25戦 第2回みやだヒルクライム
大会名
JET第24戦/JFT第25戦 第2回みやだヒルクライム
開催日
2016年8月6日(土)
結果
E1 岡 篤志:優勝,長塚 寿生 :3位,前田 公平 :7位,織田 聖 :26位,大場 政登志 :33位,西島 優太郎 :47位
F 唐見 実世子:優勝
岡 篤志レポート
長野県宮田村で開催された今回のレースは自分の最も苦手とするヒルクライム。しかし距離が10.7km(標高差890m)と短めで、何とかチャレンジしてみようと臨む。早朝に出発し、車酔いしたのか既にグロッキー。
軽くアップを済ませ、リーダーチームとして最前列からスタート。スタートから勾配がきつく、道も細いので番手を下げないようにチーム揃って踏んでいく。前田選手がアタックし、かなりハイペース。4分ほどで捕まり、一気にペースが落ちた事で、脚に余裕を感じたので試しにアタック! 思いの外一気に差が広がり、後ろが見えなくなったので踏んでいくが、10分を過ぎてから急に脚が止まる。やはり長い登りは苦手だが、一旦後ろに戻って立て直そうと思い、脚を休めているとバイクから後ろ1人20秒と告げられる。1人なら戻っても仕方ないと思い、再び踏み直す。 その後も一定ペースで走る事が出来ず、何度も心が折れそうになりながら、残り距離を必死に消化し、何とか勝つ事ができた。ここ最近は1人逃げで勝つ事が続き、ヒルクライムなら勝って当たり前と言われたりするが、ロードレースで逃げている時の10倍キツかった。 何はともあれ、ヒルクライムで勝てたのは初めてであり、成長を感じることができた。
長塚 寿生レポート
今週、長野県で二日間にかけて宮田ヒルクライム/クリテリウムが行われた。
初日の土曜日に行われたのはヒルクライム。 コース全長は10.7km、勾配は8.6%と私達のホーム峠でもある、不動峠を3倍にして勾配を気持ちキツくしたような(大雑把過ぎ…)コースである。
結果から述べると私は勝つ事が出来なかった。
勝ったのは、チームリーダーでもある岡選手だったので嬉しいが、正直悔しい気持ちの方が勝っている。 言い訳を考えると、いくらでも出るが、勝った選手が全てである。それを踏まえた敗因は、単なる力不足である。
レースの展開は、序盤のアタックを封じながらチームで走り、岡選手がアタック。
岡選手はそのまま独走し、私は一人の選手の飛び出しを許してしまい、3位争いグループの中からラスト2kmで飛び出し、なんとか3位を守った。
今回浮き彫りになった課題は、やはり短時間に高い力を出す事。
私自身、80%の力を何十分も出す事に対しては自信がある。しかし99%の力を数分間出す事は、以前から苦手としているのだ。自覚はあったので改善の試みはしていたのだが、その意識から、気付かないうちに自然と逃げてしまっていたのかもしれない。
今回の宮田ヒルクライムでは、レース前から「勝てよ」と声を掛けてもらっており、この結果が3位では、「次のヒルクライムでは勝ちます」なんて言っていた自分が、今になって恥ずかしくなる。
だが…この競技の世界に入った以上、優勝を目指さなくては、モチベーションも何も無くなってしまう。
次回のヒルクライムは、前橋である。
先ほど恥ずかしがっておいての、切り返しが早いが、何としても「ヒルクライム」で優勝を手に入れたい。 無論、ヒルクライム以外でも全力で戦うが、私の中でその点は譲る事ができない。前橋までは2ヶ月を切っているが、今以上の力を手に入れた上で前橋に望みたいと考えている。
2ヶ月じゃ何も変わらないと言われるかもしれないが、今の私はそうは思わない。
理由は単純である。それは練習相手が今回のチャンピオンだからである。
前田 公平レポート
今シーズン初となるヒルクライム。
全体的に勾配がきつく、短い距離で一気に駆け上がるようなコース。短いといっても、昨年のE1の優勝タイムは36分強で、ヒルクライムの中ではというくくりでの短いである。こういった登りは自分は勝負できないと判断し、遅れる前の序盤にペースを上げて人数だけ絞ろうと思いスタートした。
スタート後すぐにアタックし、ペースアップ。うしろもそこそこのペースで追ってきており、一気に人数は減っていた。
自分が捕まり、ペースが緩んだ瞬間にカウンターで岡選手がアタック。先頭集団もペースアップ。着いていこうとするが、既に脚がいっぱいですぐに千切れてしまい、そこからは単独でゴールを目指す。
岡選手を追いかけていった先頭集団は長塚選手含め、パッと見で10人弱。上手くいけば1桁順位なので自分のペースで登る。
途中、先頭集団からドロップしてきた選手を数人かわしてフィニッシュ。見える範囲に2人居り、抜きたかったなと思いつつ順位を確認すると7位。ちゃんと人数と自分の順位を把握しておけばよかったと反省。思っていたよりも上の順位で走れていたので、苦手意識のある登りに対し、少しだけその意識が薄れた。
大場 政登志レポート
10.7km平均勾配8.9%。周りは短めと言っていましたが個人的にはとんでもなく長いと思ったのでスタート直後にチームのために何かをしたいと思っていたのですがスタートでペダルキャッチに失敗してしまい遅れをとってしまった。追い付こうと試みましたが縮まる気配がなかったのでひたすらマイペースに切り替えマイペースで登り、どうにか完走できましたが疲労感を残る走り方をしてしまいました。
織田 聖レポート
2回目のヒルクライム。ヒルクライムはあまり好きではない。10kmも登ると聞いて泣きそうになった。
スタートは最前列。他の選手より距離が少し短く、邪魔されない。
スタートからなかなかいいペースで前田選手が牽いていく。正直つらかった。すぐに脚がパンパンになり、2km弱で集団から遅れる。後方からくる集団に乗っかりはちぎれを繰り返し。ガーミン見るとまだ5km。まだあと半分もある。心も折れかけていた。前方を走っていた選手もポロポロ降ってくる。選手をパスすることができるとうれしくなり少し元気になる。
残り2kmで2人の選手に追いつかれる。「ゴールまで牽いてよ」といわれたので牽くふりをしてアタック。ちゃんとちぎりました。
結局26位。ヘロヘロでした。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。
西島 優太郎レポート
苦手のヒルクライムに高温という条件が付き、スタート前から汗が止まらない状態で走り出す。序盤からチームがペースを上げ、それを尻目に早々に千切れて単独走となってしまった。まったくペースが上がらず30度を超える気温の中で寒気を感じる始末。完走はしたがタイムも順位もひどいものだった。なにもできなかったレースだった。
唐見 実世子レポート
栂池ヒルクライムで、永遠と登りが続く苦しさを思い知らされているので、最初から一杯にならないように決めて、スタートラインについた。試走ができていなかったのでコースのイメージができないものの、昨年のタイムから40分くらいのレースになる事は予想できたので、その時間で全ての力を出し切れるように心掛けた。
スタートして最初の2㎞くらいは割と急こう配が続いたので、そこで集団がばらけてしまったようで、後ろを少し見たらパナソニックレディースの坂口選手しかいない。しばらくして、彼女もいなくなってしまった。
頑張って登ったものの、コースの半分を過ぎたあたりから、踏めない状態になってしまった。足を回してごまかしながら距離を重ねていると、ラスト2㎞付近で、5分の時差スタートのはずのチームメイトである岡選手につかまってしまう。さらには長塚選手にも捕まった。でもそこで、チームメイトの頑張っている姿が見れて、少し踏ん張りが利いた。何とかゴールまでたどりつく事が出来、明日のレースの弾みになった。