弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

JET第16戦/JFT第15,16,17戦 第8回 JBCF 3day’s Road 熊野

大会名

第8回 JBCF 3day’s Road 熊野

開催日

2016年6月17日(金)~19日(日)

結果

JET  岡 篤志 :総合 優勝     前田 公平:総合 4位     織田 聖:総合 7位     大場 政登志:総合 20位

栗栖 嵩:総合 56位     西島 優太郎:落車DNF

JFT 第15戦 唐見 実世子:優勝

第16戦  唐見 実世子:優勝

第17戦  唐見 実世子:優勝

使用機材等

フレーム        :KUOTA KOM
タイヤ・チューブ :Panaracer Race Evo3 Series
クランクセット :ROTOR 3D+ IN POWER
チェーン       :KMC X11SL
サイクルメーター  :GARMIN Edge520J
ブラケット フード部  :OUTER TOP SHAKES HOOD
ウェア         :Champion system
アンダーウェア :CRAFT
ヘルメット      :MET リヴァーレHES
ケミカル       :和光ケミカル
サプリメント :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション  :Aggressive Design  Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル   :Aggressive Design  Waterproof Cleansing Oil

 

 岡 篤志レポート

☆第1ステージ 優勝

全日本選手権を翌週に控え、トレーニング量、調子共に上げながら、自信を持って臨んだ今回のレース。今年のE1クラスタは3ステージの総合成績でポイントが付くため、ステージ成績は勿論、タイム差も重要になってくる。初日の今日は、緩やかな起伏と、ゴール前には道幅の狭い激坂、テクニカルコーナーが連続する1周16km×3周の48km。例年はゴールスプリントになる事が多く、今回のチームの作戦としても、逃げるためにアタックを掛け合うと言うよりは、纏まって動きながら要所で前に上がり、他チームの脚を削りながらゴールを狙うような作戦。

そしてレーススタート。リアルスタートが切られると、まずは大場選手がアタック。4人程で抜け出したので、前方待機。しかし他のメンバーが遅れ、大場選手1人になり、7km程で吸収。ここで集団が緩み、アタックするなら絶好のタイミング…作戦と違うが、脚の調子確認も兼ねてアタック。きっと皆追ってくるかと思いきや、まさかの1人旅が始まり、すぐに30秒程まで開く。

しかしまだ1周目、1人で40kmを逃げるのはキツイので、後ろ待ちでペースを刻むも、距離を重ねて後戻り出来ないレベルに脚も疲労し、2周目中盤には1分5秒のタイム差表示を出される。

これは行くしかない…

最終周に入る時には40秒を切り、微妙な感じ。往路が向かい風、復路は追い風なので、往路をどうにか耐えたい。捕まったら今迄の苦労が水の泡と思い、必死に踏むも、徐々に縮まり、残り7km程で20秒差と告げられる。どうにか踏み直し、ラスト3kmで30秒。これなら行ける!最後は安全に走り、2位集団に21秒差で逃げ切る事ができた。

これまでの徹底マークやコースの特性上、単独での逃げ切りは視野に入れていなかったので、サプライズ。Aveスピードも43.4km/hと、非常に体力を消耗したが、これからの登りのステージにアドバンテージを持って臨めるのはとても有利になる。チームとしても前田選手が5位、織田選手が8位と、良い滑り出しで第2ステージに臨む。

☆第2ステージ 優勝

2日目は千枚田の登り(3.5kmくらい)を越える、往路が登り基調、復路は下り基調で最後に500mの激坂を登ってゴールの計45kmコース。 長い登りがあるので、力の差が出やすく、総合を決める上でも重要なステージ。 今回の作戦は、昨日のステージで自分はアドバンテージがあるので、前半から無理な賭けには出ず、中盤からの登りに備えて走る。 登りではチームで隊列を組み先頭で登りに入り、スプリンターを振るい落としつつ、昨日のステージでタイム差の少ない前田選手と織田選手を乗せた小グループでゴールを目指す感じ。

そしてレーススタート。 今日も最初から大場選手が仕掛けるが、1回目は不発。 自分も登りでペースを上げ、楽なレースにならないように走る。 5km程過ぎて、ベルマーレの大井選手とユーラシアの鳴海選手がアタック。ここには大場選手がチェックに入る。 まだ序盤、皆千枚田まで温存したいので、牽制が入り3人逃げが決まった。 チーム的にも大場選手が逃げにいるので、乗っていないチームが集団を牽く中、後ろで待機。 登りが近づき、チームに召集をかけて集まり、タイミングを待つ。 登りの麓でタイム差は45秒程、ここから一気に先頭へ。 前田選手と回しながらペースアップし、遅れてきた大場選手をパス。 後ろもバラけており、前田選手と織田選手の3人に。しかし後ろも離れておらず、織田選手が遅れる。2人で登り、ユーラシアをパス。 先頭にはまだベルマーレの大井選手がいるので、更にペースアップ。 ここで前田選手も離れてしまうが、後ろにはスプリンターの寺崎選手がいた為、ペースを落とすわけには行かず先行。 先頭から20秒程遅れて下りに入る。 下りのコーナーは安全を確保しつつ踏みながら下り、麓で先頭に合流。 2人で下り基調の道を飛ばしながら、後ろとのタイム差は40秒。 これなら間違いなく逃げ切れると思い、疲れた所を見計らいペースアップ。 ベルマーレを切り離して独走に持ち込み、最後は2位に56秒、集団に1分5秒差で逃げ切る事ができた。

このステージではチームとしても理想的な形で動けた事が何より良かった。 自分の調子もすこぶる良いので、最終ステージもトラブルなく有終の美を飾りたい。

☆第3ステージ 3位

最終日はアップダウンやテクニカルコーナーの多い1周10kmを3周する30km。 距離が短いものの、集団の理が少ないコースなので、逃げ有利。 今回の作戦は、個人総合ではトラブルが無い限り勝てそうなので、7位の前田選手、8位の織田選手の総合ジャンプアップとステージ優勝を目指す。そのためには、総合2〜6位の選手が含まない逃げで逃げ切るしかない。

そしてレーススタート。 スタートと同時にアタック。今日はレースを楽しみたい。 ノーアップだったので脚パンになり吸収、続く登りで前田選手含む3人程が飛び出す。 他のメンバーが遅れ、1人になってしまったので、織田選手を連れて集団から一気にアタック。 後ろも追ってきているが、前田選手と合流して3人。これが決まれば最高なので全開で牽く。 しかしまだ集団も元気があり敢え無く吸収。その後の下りで織田選手とシルベスト藤岡選手の後ろで中切れがあり、そのまま逃げに。 しかし2周目の登りで藤岡選手が遅れ、織田選手単独に。 もう一度単独ブリッジを試みるも、自分が行くと集団も本気で追ってくる。 今日は簡単には行かない… カウンターでライバルチーム4人の抜け出しがあり、そこには大場選手がチェック。 下りを集団先頭で下ると、後ろが千切れたので、平坦を踏んで追走。しかしスプリントに持ち込みたいバルバ寺崎選手がチェックに来て、後ろに付かれる。 目の前に見えているも集団に戻り、一旦休憩。 最終周に入り、タイム差は15秒程。1番きつい登りで、全開アタック。しかしここでも寺崎選手を振り切れない。前田選手も追い付き、そのまま逃げていたグループを抜き去る。 寺崎選手は振り切れなかったが、前田選手がいるので総合アップのため牽く。 逃げのメンバーは寺崎選手(総合2位)、藤岡選手(総合3位)、前田選手、大場選手、その他3人は総合で後ろ。 2、3位がいるのは残念だが、タイム差を付けて逃げ切れば前田選手が4位に上がる。 問題はトラック種目で日本チャンプのスプリント力を持つ寺崎選手にスプリントで勝つのは厳しい事。 平坦に入り、逃げ切りは確定し残り3km。藤岡選手も元NIPPOのスプリンターで、2人に勝つには、後方から不意打ちするしか無い。 寺崎選手、藤岡選手の順で後ろに付ける。 しかしチームメイトとの意思疎通が上手く行かず、不意打ちは見事に失敗。スプリントが始まり、初速で寺崎選手が抜け出し、そのまま藤岡選手もギリギリ差し切れずに3位でゴール。 スプリント力の差を感じた。

最後の失敗としては、大場選手が自分をリードアウトしようと残り600m辺りから先頭に出たにも関わらず、先行したくなかったので大場選手に付いて行かなかったため、大場選手が寺崎選手のリードアウトをしてしまう形になってしまった事。 今回の正解としては、大場選手が上がってきた時に切り替えて先行するパターンか、大場選手が早めに踏み止めて、残り距離が350m以上で寺崎選手を発射させれば、最後に差し切れたかもしれない。 しかし何よりコミュニケーション不足だった。

感想 最後は勝てなかったが、前田選手の総合も上がり、チーム総合も勿論優勝。 3日間通して、チームでしっかりレースを作り、個人的にも調子の良さを確認できた大会だった。 この調子のまま、翌週の全日本選手権では結果を残せるように頑張ります。 ありがとうございました。

 

前田 公平レポート

☆第1ステージ 5位

ステージ初日、前回の大井ふ頭での落車から調子が思わしくなく、不安要素を抱えてのレースとなった。コースは平坦基調のなか、緩いアップダウンを挟み最後の短く急な坂をこなして平坦ゴールというレイアウト。

スタート後、ペダルキャッチに手間取り集団の中に埋もれてしまった。なんとか前に出ていこうとするも上手くいかず、半周を過ぎたころにようやく集団前方に上がると、既に岡選手が単独で逃げている。前方でしばらく様子見かなと思っていた矢先、後ろから落車音が。それもかなり大きな音。ここでかなり人数が減っただろう。後ろを気にしている余裕もないので前の動きを見ながら走る。集団の先頭で登り返しに入るもその後の下りで単独スリップダウン。恥ずかしい。集団の先頭だったことが幸いし、リスタートしてから集団の後方まではそこまで離れていない。体へのダメージはなく、機材はハンガーが若干曲がっているような変速の不調があるが無理な負荷をかけなければ問題なさそう。ホームストレートを全力で踏みなんとか追いつき、集団内にいたチームメイトに復帰を報告。集団のペースは速くなく、追いたい選手もいるけれど上手く回っておらず、結果引く人が居らず、何故か自分が先頭にいた。ペースを上げても仕方ないので抑え気味に走る。下がって、ローテに入らないようにしつつ、ペースアップした選手のチェックに入る。「このペースなら篤志逃げ切っちゃうなー」。誰も追走でペース上げるようなことをしないので最終周の手前で挑発気味に声に出してみるも意味なし。

3周目、折り返しで岡選手の逃げ切りを確信。チェックをしつつ最終コーナーを先頭で立ち上がりスプリント開始。と思ったらトラブルでトップギア固定になってしまった。なんとか5位でチェッカーを受け、2位と同タイムで初日を終えた。

☆第2ステージ 15位

千枚田の登りを含む第二ステージ。登り口までは集団の前方に位置取り、登りでペースを上げていく作戦。

序盤、大場選手を含む逃げが形成されたので、自分はローテに加わらず集団内でサイクリング。

登り口では逃げが崩壊しており、岡選手と共にペースアップ。先頭を行くベルマーレの選手まで20秒と詰めたところで自分が千切れる。下りで後ろを待ち、回していきたいが協調が取れず思うようにいかない。さらに後ろから5名ほどが合流するもうまく回らず、自分が踏むも、ペースアップしたい意思がある選手は2~3人といったところ。自分の調子も流れも悪く、フラストレーションが溜まる。挙句、3kmで集団に捕まる。やけになってしまっていて、ラスト500mから早がけ。しかし、200mをきったところで失速してしまい、15位でフィニッシュ。タイムも失い、総合順位も大きく落としてしまった。冷静でいられなかった自分のミスでもったいないことをしてしまった。

☆第3ステージ 6位

タイム差を縮めて、総合を少しでも上げたい最終ステージ。細かいアップダウンを繰り返すコース。タイム差をひっくり返すなら総合上位にいる人を含まない逃げを決めるしかない。

スタートから岡選手が宣言通りアタック。早くも縦に伸びる。捕まった後、直登で自分がアタック。単独になり踏んでみる。登りきってしばらくすると岡選手が織田選手を連れて合流。しかしまだまだ集団も元気なようで捕まる。その後の下りで、シルベスト藤岡選手、織田選手の後ろで中切れが起き、二人が逃げるという展開に。しかしその逃げも2周目の登りで織田選手が単独になってしまう。岡選手が単独飛び出すも、バルバ寺崎選手が徹底マーク、集団も岡選手が動くと動き、なかなか決まらない。カウンターで他チームのアタックがあり、大場選手がそこに入る。5人ほどの逃げ。集団から見えるところにいるがブリッジする選手もおらず、集団内で休みつつ機会を伺う。

3周目、最終周。直登で岡選手がアタック。寺崎選手も岡選手についている。二人が飛び出し、自分はどうするか迷ったが、それ以上の動きがなかったので遅れて飛び出す。先行していた5人を抜きなんとか追いつく。結果、先行していた5人と集団から抜け出た3人の計8名に。総合2位と3位は含まれているものの、他はいないので自分としてはこのまま行きたいところ。その願い通り、最後のストレートへ。大場選手が先頭に出てペースが一気に上がり、着いていくだけでもいっぱいいっぱい。そこからスプリントできるスピードはなく、岡選手、現マディソンチャンピオンの寺崎選手、元NIPPOのスプリンターの藤岡選手のゴールスプリントを見送り6位ゴール。2日目に失ったタイム差も取返し、総合4位で終えた。

経験が浅いので展開に関しては毎レースが勉強です。いろいろ自分で考えて次回のレースでトライしていきたいと思います。

 

織田 聖レポート

☆第1ステージ 8位

コースはほぼ平坦。周回の最後に激坂がある。

スタート直後に大場選手がアタック。すぐに吸収されてしまいましたが、岡選手が上手く逃げてくれました。その後は集団のコントロールを意識して前方に。

3周目に入る手前で1分差と知らされ岡選手の勝ちを確信した。しかし、3周目に入ると30秒差まで縮まり焦る。集団のペースも上がる。残り3km地点ぐらいのゆるいカーブで落者発生。そのおかげでペースダウン。残り2kmになると位置取り争いが激しくなる。激坂の前の場所取り争いで上手く行かず5番手ぐらいで激坂に。アウターで登ろうとしたら踏み切れず遅れ、先頭集団でゴールすることが出来ませんでした。

先頭集団とは4秒遅れの8位で1日目スタートとなりました。2日目は平坦がほとんどないコースだと聞いたので登りで離されないようにしたいです。

☆第2ステージ 5位

スタートしてすぐに大場選手が逃げる。

集団はあまり活性化せず。千枚田で大場選手を吸収。岡選手、前田選手、栗栖選手、自分で集団の先頭を固める。岡選手と前田選手に登りで千切られ、後ろから2人に抜かされました。足もいっぱいでしたが登り切れば下り。離されないように踏ん張りました。登り切ってからの下りで前田選手がいるグループに合流。ローテーションしながらスピードを上げていく。岡選手がもっと先にいるみたいだったので自分は回らない。他の選手が回っていたけれど後ろのメイン集団に吸収されてしまい、最後はゴールスプリント。300mあたりからスプリント開始。全体の5位でフィニッシュ。

集団のトップと同タイムでゴールできてホッとしています。3日目はアップダウンと平坦でオールラウンドなコースで逃げが決まりやすいと聞いたので逃げたいと思います。

☆第3ステージ 12位

スタートしてすぐに岡選手がアタックしたものの、すぐに吸収されてしまいました。KOMの登りで前田選手がアタック、ちょっとしてから岡選手と一緒に前田選手の元へ。上手くいったと思いましたが集団に吸収されてしまいました。

コース後半の長い下りで中切れが起き、他のチーム選手と2人で逃げましたが、2周目のKOMの登りでばらけてしまい集団に吸収されてしまいました。その後大場選手が逃げてそれを追うように岡選手と前田選手が行きました。自分も行こうかと迷ったのですが、集団を引き連れて行ってしまいそうだったのでやめました。今考えると行っても大丈夫だったのではないか、と思います。

チームメイト3人が乗った逃げは差をどんどん広げ、集団は追わず。集団内のゴールスプリントになりました。早めにスプリントした選手の後ろにつき、ラスト200mぐらいで飛び出そうと思ったのですが、他のチームの選手のリアメカとぶつかりフロントのスポークが折れる。ホイールがグニャグニャになり進まない。悔しくて仕方ない。

3日目は12位でゴール。総合順位は7位。表彰台まであと一歩というところでした。たくさんの応援、サポートありがとうございました。

次は再来週のBMX全日本選手権です。

応援よろしくお願いします。

 

大場 政登志レポート

☆第1ステージ 25位

いつも通りスタートアタックで初めからペースを上げてみました。結果的に1周目の折り返し手前で集団に飲まれ、その後、岡選手が単独で抜け出し独走態勢。途中落車が何度かあり、その中の1回は栗栖選手と西島選手が巻き込まれてしまい実質4人で戦うことになりましたが、岡選手が圧倒的な独走力で走ってくれていたので、追走しようとする他チームの動きをチェックに3人で動いてました。岡選手の優勝が決まったと思ったら力が抜けてしまい集団の後ろの方でゴール。

☆第2ステージ 28位

チーム総合・岡選手の個人総合、共に維持できるようにチームのために千枚田の手前まで牽くつもりでした。スタートしてすぐベルマーレとユーラシアの選手が集団から抜け出しているのが見えたので、単独で追走すると逃げが決まりました。逃げは上り口まで行くことができたのですが、そこで脚がストップ。 すぐに集団に追いつかれたのですが、チームがみんな纏まっていたので一安心。しかし集団にも付けなかったので、マイペースで登りを熟し、下りきってから先頭に追い付くまで全力でペダリング。その勢いで飛び出してみたもののすぐに脚が動かなくなり集団から遅れて完走。

☆第3ステージ 4位

自分がなるべく楽に完走するために、おとなしく走ろうと思っていました。登りに入る手前で集団から先行したのですが登りでつかまり、その後は前田選手たちが抜け出し、自分は集団後方で待機していたら、岡・前田・織田の3選手が先行。そのまま行ってくれ、と願いましたがそんなに甘くなく吸収されてしまいました。

その後、集団から抜け出そうとする選手の動きが見えたのでチェック。自分のことよりチーム総合を落とさないために。登り手前の漁港で集団がすぐ後ろに来ているのに追い付いてこないなって思っていたら登りで強烈な速度差で抜かれました。 そこで私のレースは終わったと思われましたが、シルベスト藤岡選手が上のアップダウン区間を牽いてくれて逃げに追い付き、そこからは前田選手の総合ジャンプアップと岡選手のステージのために頭を切り替えました。 最後のスプリント時にバルバの寺崎選手の蓋してスプリントに持ち込みたかったのですが、思うようにいかず、寺崎選手のリードアウト役になってしまい失敗に終わり、岡選手を勝たすこともできませんでした。

反省点は山ほどあるのでその分伸び代があるのかと思いました。

ありがとうございました。

 

栗栖 嵩レポート

☆第1ステージ 落車 DNF

6/17(金)、3日間かけて行われる3day’s Road熊野の初日は、和歌山県新宮市の赤木川清流コースで行われた。1周16.3kmのコースを3周する48.9kmのレースで、折り返し地点に幅員の狭いトンネル2箇所、ゴール1km手前に狭いコーナーとパンチの効いた100m程度の坂が設定されたテクニカルなレイアウト。この日、心配された雨は上がり天候は晴れ。しかし路面はウェットなままで、落車が心配された。

E1に昇格して初めてのチームプレーに緊張しながらスタートした。オーダーとしては、前方待機し、動きに備えること。スタート直後でチームメイトの大場選手が逃げを決め、それを見て早速メイン集団の蓋をする。そのまま前方に位置取るが、折り返し手前のトンネル付近で少し番手を落としてしまう。その後、復路のトンネルを抜けた先の下りで、目の前で落車が発生し、よけきることが出来ず落車に巻き込まれる。落ちたチェーンと曲がった変速機を直しリスタートするも、ほぼ単独で走ることとなり3周目の折り返し地点でDNF。しかし、落車多発のため主催者の救済措置により、10分のペナルティで翌日に臨むこととなった。

☆第2ステージ 12位

6/18(土)、この日は三重県熊野市の熊野山岳コースで行われた。熊野市の熊野倶楽部をスタートして国道311を走り、紀和町で折り返したのちKOMである丸山千枚田を抜け、熊野倶楽部に戻る風光明媚な45.8kmのコースである。

この日も天候は晴れ。気温も高くボトルに多めの水を用意した。山岳コースであり体力の消耗が激しいため、水分とエネルギーを効率的に補給できるCCDドリンクはこの日も大いに活躍した。

スタート後、オーダー通りチームメイトの大場選手が逃げを決め、千枚田の上り口までチームでまとまって走る。このまま千枚田をクリアできれば良かったが、岡選手、前田選手のペースに付いて行けず、この日のキーマンである織田選手の背中をプッシュして、3人から遅れる。その後の心配していた下りはPanaracerのタイヤのグリップに助けられつつ無事にこなし、後ろから来る大場選手と合流後、メイン集団に復帰。最後はスプリントでもがいて12位でゴールした。

☆第3ステージ 17位

6/19(日)、最終日は和歌山県太地町の太地半島周回コースでレースが行われた。くじら博物館前をスタート地点として約500mの上りと、狭く急なコーナーの下りが数カ所設定された太地町内を走る1周10kmのコースで、3周30kmのレースであった。

天候は曇り後雨。前日まではレース開始の10:00には雨予報であったが、天候がずれ込み、JETレース終了までは幸い雨に打たれることはなかった。

この日もレースは前方で展開。しかし、苦手な下りで番手を落としては前方に上がる、を繰り返し余計な脚を使ってしまう。3周目の上りで先行していた大場選手のグループに岡選手と前田選手がブリッジ。集団は活性化するものの、序盤に逃げていた織田選手はメイン集団のままなので、自分もメイン集団に残る。しかし、KOM手前で前を走っていた選手が斜行。前輪をはすってしまいバランスを崩し、足をついてしまった。すぐさまリスタートし全開でメイン集団に追いついたものの、脚を使ってしまい、織田選手のサポートに回ることが出来なかった。最後は集団スプリントで、17位でゴールした。

チームとして男女ともに個人総合優勝、チーム総合優勝を果たすことが出来て良かった。しかし、個人としてはあまりチームに貢献できず、チームプレーの難しさを実感した。今後も日々の練習に取り組み、チームに貢献できるよう努めますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

西島 優太郎レポート

☆第1ステージ 落車 DNF

JBCFエリートツアー唯一のステージレースとしてチーム内でも高い位置づけで臨んだレースだったが第一ステージの1周目、トンネルを過ぎた下り地点で目の前に大きな落車が発生。避けることが出来ずDNFとなってしまった。

三日間通じて活躍するチームメイトを見るのは嬉しい以上に悔しかったです。今後のレースでチームに貢献できるよう毎日の練習に一層集中して取り組んでいこうと思います。

 

唐見 実世子レポート

☆JFT第15戦 優勝

JFTカテゴリーはチーム戦にならないためなのか、ステージレースではないものの、3日連続のレースは日本では貴重な為、今回のレースは非常に楽しみなレースの一つ。今ある実力を全て発揮できるように、集中力を高めて会場入りした。

スタートしてすぐの上りでいきなり2人になり、ニュートラル走行が終わってすぐに、30秒前にスタートしたカテゴリーに追いつく。その後集団を抜き、前に出るも、女子2人の力より集団の力が上回る事と、先ほどまでゆっくりだった集団がペースを上げてしまった事により、混走を強いられる事になってしまう。

そこからは女子のレースというより、集団の中でいかに前々でレースを展開できるかどうかという方向に気持ちを切り替えた。 集団後方で幾度となく起こる落車の恐怖におびえつつも、距離を重ねていき、ラスト3㎞付近から分かってはいたが集団が殺気づきはじめたので、女子は私一人という事もあり、集団の後ろから最後の上りに突っ込み、何人か抜きつつ登りを超えてゴール。

普段、チームでスピード練習をさせてもらっている事もあり、苦しい展開にはならず、明日の山岳ステージに向けて脚を貯める事が出来た。

☆JFT第16戦 優勝

レース2日目。気温湿度共に高く、スタート前から、まめに水分を補給するように心掛ける。

今日は登りゴールなので、自分にとっては比較的有利に働くと思われた。確実に勝ちたかったので、スタートからペースを上げて集団をバラバラにする動きをしたら、最初の上りで3人になり、次の上りで一人旅になった。そこからはずっと我慢比べで、ペースを落とさないように千枚田のふもとまで走り続けた。

一か所だけ折り返しの場所があり、2位との差を確認できて、そこで勝ちは確認できたが、ふもとで、すでに足は終わっていたので気持ちだけは最後まで切らさないように、頑張って上った。

途中で、地元の方が名前を呼んで応援してくださったり、チームメイト達の集団とすれ違って、声を掛け合いながら走ったので、それがとても力になった。

最終日は悔いの残らないよう、最後の力を振り絞って走るのみ。

☆JFT第17戦 優勝

雨の予報だったが、起きてみると時々晴れ間もあり、また先日よりは気温が低く走りやすそう。また例年ならば、第3ステージは風が強いイメージがあったが、海からの風もほとんど吹いておらず、条件は良い。

初日と同様、30秒前に男子のレースがスタートするので、追いつく事が予想されたので、女子のレースというよりは男子のレースの中での位置取りが大切となり、落車をしないように前々で展開を見極めるように走れるようにイメージしてからスタートした。予想通り、上りの手前で男子の集団に追いつき、男子よりも体重が軽いというメリットを生かし、KOMの上りも前でペースを守ってクリアする事が出来た。その後のテクニカルな下りも集団前方に位置取り、ゴム紐状態にならないようにした。

2周目のKOM の上りを超えてからの右コーナーの下りで落車が起こったが、ギリギリで巻き込まれずに済み、踏みなおして集団復帰。落車があった事により、7人の小集団でのゴールスプリントだったので、危なくないのでスプリント勝負にも参加させてもらい、レースを楽しむ事ができた。

今回のレースは全日本直前という事もあり、主力選手が不参加だったが、それでも、たくさんの経験を積む事ができて、私個人としては、とても勉強になりました。また、JETでも個人総合、チーム総合共1位に輝く事ができ、シーズン前半戦の集大成となりました。これも偏に、スポンサー様をはじめ、チームを応援してくださる全ての皆さまのお蔭です。深く御礼申し上げます。

来週からはナショナルチャンピオンを賭けた戦いが全国各地で行われ、チームの若手選手達が参加します。しっかりと準備して、全力でたたかってきますので応援のほどよろしくお願いいたします。

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