弱虫ペダルサイクリングチーム

レースレポート

ジャカルタ パレンバンアジア大会

アジア大会3

大会名

ジャカルタ パレンバンアジア大会

開催日

2018年8月22日(水)

結果

女子ロードレース 唐見 実世子:20位

使用機材等

フレーム     :FELT FR1
メインコンポーネント  :Campagnolo RECORD EPS
ホイール         :Campagnolo BORA ULTRA35
タイヤ・チューブ     :Panaracer RACE Evo3 Series
クランクセット       :ROTOR 3D+ IN POWER
チェーン     :KMC X11SL
サイクルメーター     :GARMIN Edge130J
アンダーウェア      :CRAFT
シューズ          :GIRO Empire W ACC
ケミカル      :和光ケミカル
サプリメント        :グリコ パワープロダクション
日焼け止めローション  :Aggressive Design Top Athlete Sun Protect
クレンジングオイル   :Aggressive Design Waterproof Cleansing Oil
スキンケアクリーム   : Aggressive Design Top Athlete Skin Care Cream Urthr
リップクリーム      : Aggressive Design Top Athlete Lip Protect cream Hemere
サングラス        :Oakley Rader EV (オードビー様)

アジア大会2

唐見 実世子レポート

4年に一度のアジア大会。まさか私がこの場にいるとは数年前までは想像もつかなかったが、復帰後は多くのご支援を賜り、良いトレーニング、良い経験をさせて頂けたお陰でアジア大会という大舞台に立たせて頂く事が出来た。
コースは45kmのいくつかの小刻みなアップダウンを含む平坦基調の道を往復し、その後勝負所である約15kmの登りを超えゴールを迎える104.5kmで争われた。女子ロードは各国2名の出場のため、少人数での争いとなった。
10時にレーススタート。数日前まで暑く感じられたインドネシアだったが、レース当日はそこまで暑さは気にならない。スタートしてすぐに、開催国であるインドネシアがアタック。日本チームとしてはマーク外の選手だし、アーリーアタック過ぎるので、すぐに戻って来るであろうと思い、その逃げを容認。しかし、アタックしてすぐに差が1分、2分と開いていく。韓国、日本、ウズベキスタン、ベトナムあたりでかなりのペースでローテーションを回すものの差は縮まる所か広がるばかり。頑張って追っているつもりなのにタイム差が3分前後の状態。それに加え、全く先頭を引かない中国チームがペースが落ちた隙を狙って強烈なアタックをする。ただでさえローテに加わってくれるチームが少ないのにも関わらず、余計にローテを回る選手が減る。足がどんどん削られていく。
そうこうしているうちに、折り返し。逃げとの差は3分以上。チームカーへ補給を取りに行くときに帰りは向かい風に変わるから、必ず追いつくと言われたが、それまでも結構踏んでいるのに差が縮まる気配がなかったので、半信半疑。疑いたくはないが、これだけ必死に追っているのに追いつかないってことは…と考えてしまう。
折り返してからは、3分の差を縮める事をまず第1に頭を切り替える。強調してくれるのは韓国とベトナムのみ。その他のチームは一瞬回ってくれるが気がついたら後ろに下がっている。冷静さを欠いてしまって、意地になっている自分もいる。日本、特に与那嶺選手は常にマークされているので、集団で主導権を握らないと逃げが捕まらないと思ったし、実際そうだったと思う。折り返して15kmくらい経った頃、前との差が1分台に乗った。前を行くインドネシアの選手が足を止めたと思われるが、スタートアタックの時にあれよあれよという間に差が開いてしまったのと逆で、もう本当にあっという間に前を行くインドネシアの選手が目視できる位置にいる。「あ〜、やられた〜」と思う。日本としてはもう少し先、できれば山の麓かそれ以降でキャッチするのがベストだったが、そうはさせてもらえなかった。アジアのレースは想像通りの展開にならないので、本当に難しい。今回は無線も禁止だし、指示を聞きに行きたくてもチーム員も2人しかいないので簡単にその場を離れる訳にも行かず、主に自分達で状況判断をしなければならなった事もあり、さらに難しかった。
その後はサラ足の中国、香港などがアタックをかけてくる。優勝候補筆頭のPU選手のアタックは特に強烈。わたしには対応できなくなり、与那嶺選手に対応してもらわなければならなくなってしまう。そして山の麓から10kmを切った辺りのアタックで力尽きてしまい、集団からちぎれてしまう。チームカーの隊列を利用して何とか集団復帰し、その後は出来るだけ集団をまとめて坂まで送り込もうと思って、集団をコントロール。
登り区間に入ってからは集団に置いて行かれてしまい、どのような展開になったかどうか分かりかねるが、与那嶺選手は見事銅メダルを獲得してくれた。わたしは何とかゴール地点までたどり着けて20位でのゴールとなった。
彼女とチームとして戦ったのは今回が初めて。そんな中での大舞台だったし、これがベストな走りという認識は全くなくて、もっと良い結果につながる走り方は絶対にあったと思う。また、彼女とチームだったからこそのレース内容だったし、3位という数字だけで片付けられない位、とても濃いい時間だった。本当に悔しいが、今の自分の現状をしっかりと受け止めようと思う。

現地での経験豊富なスタッフの献身的サポート、現地入りするまでの日本からのたくさんのサポート、そしてレース時のたくさんの応援ありがとうございました。本当に良い経験を積まさせていただいております。今回の経験を次に活かせるように、もっと良いレース内容になるように、そして勝利に結びつけられるように、一つ一つの課題に取り組んでいきます。

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